【俺の妹】伏見つかさエロパロ15【十三番目のねこシス】at EROPARO
【俺の妹】伏見つかさエロパロ15【十三番目のねこシス】 - 暇つぶし2ch471:風(前編) 1/44
11/03/06 07:58:55.48 9cdJfIvR
「ふう……」

 夕食を終えて自室に引っ込んだ俺は、畳の上に仰向けになって、天井の木目をぼんやりと眺めながら、ため息を吐いた。
 とにかく、昨日今日と色々なことがありすぎて、俺の頭の中は混乱していた。

 突然の思いがけないあやせの訪問、それに禅寺での保科さんとの、あやせをからめてのセッションは、こっちに来て
からというものの、下宿屋の女主人としか会話らしい会話がなかった俺にとって、良くも悪くも久々に感情を交えたやり
とりが出来たひとときだった。
 あ、赤城との電話もあったな……。
 だが、麻奈実の一件があるから、あいつとの間柄は微妙なものになっちまった。

「あいつと麻奈実が付き合っているってことよりも、遠慮なく言い合える悪友が居なくなっちまった方がキツイぜ……」

 そんなことを呟きながら、俺は目をつぶった。相変わらず俺のことを嫌いだと言い放ちながらも、強引にキスをした
あやせの姿が脳裏に浮かび、次いで和服姿の保科さんの姿が浮かんだ。
 いつもなら、『ブチ殺しますよ!』と喚くはずのその口が俺の唇に吸い付いてきて、さらには、大胆にも舌まで絡めて
きたんだから、驚きだ。
 そのひと時は、紛れもなくうつつだったんだが、あまりにも突飛な展開で、未だ何かに化かされていたんじゃないか
という気持ちが捨てきれない。
 保科さんとの一件もそうだ。
 大学でさして目立たない俺に、彼女のような超絶美人の令嬢がわざわざ興味を示すなんてことは、どう考えても
あり得ないことだった。

「う、何だ?」

 結論が出そうにないことを、物憂げに思案していた俺は、シャツの胸ポケットで着信音を奏でている携帯電話機で
現実に引き戻された。
 誰からだろうと思って液晶表示を見れば、それは親父の携帯端末からだった。

「もしもし……」

 だが、相手はお袋だろう。

『ああ、京介ぇ?』

 案の定だ。
 俺の携帯は、実家からの電話を着信拒否に設定させられている。桐乃の携帯電話からのも同様だ。そのため、お袋
からの電話は、親父の携帯からというのが常だった。
 高坂家での長男に対する扱いのひどさってのは、実際どうなんだろうね。別段、今に始まったことじゃないんだけどさ。

「…………」

 しかも、お袋が口にするのは、桐乃、桐乃、桐乃、の一辺倒。
 何でも、高校でも成績優秀で、陸上競技部の一年生エースだとかで、親として鼻が高いんだとさ。

 そりゃ結構なことで。
 だがな、その桐乃が変に色気づいたから、俺は故郷から遠く離れたこの街に追いやられたんだぞ。分かってるのか?
 昔からそうだが、デリカシーのない女だな。

『でね……』

 当然に俺の心情などは、お構いなしのお袋は、散々に桐乃、桐乃、桐乃とまくし立てた挙句に、とんでもないことを
抜かしやがった。



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