【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】at EROPARO
【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】 - 暇つぶし2ch335:名無しさん@ピンキー
11/08/22 21:34:51.10 WhaWvfSG
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
 体中が熱い。心臓が激しく鼓動し、息が自然と荒くなる。全身から力が漲ってくるのが分かった。
どくん
私の心臓が波打つ。
どくん、どくん……どくどくどくどく
痛いほどの鼓動が際限なく加速していく。
 苦しみの余り、私の両手は無意識のうちに自分の左右の肩を掴み、爪が肌に食い込んだ。
「痛っ……」
 とっさの行為に私は驚き怯え、慌てて両手を肩から離して両手を見る。
「はあ、はあ、はあ……う、うそ……あっ……」
荒々しい息を続ける私は自分の両手を見て驚愕した。
 そこには、光沢のある茶褐色の何かが、腕全体を覆うように広がって白い肌を覆い隠していく。それは二の腕、手の甲を覆い、指先まで広がっている。
掌には大きな肉球を纏い、さっきまで丸く整えられていた五つの爪は、全て硬化して鋭さを持った鉤爪に変わっていく。
 私は鋭い爪を生やした片手を伸ばして茶褐色の部分をさする。擦られた茶褐色の部分からは素肌の感触ではなく、絨毯の毛皮のような感触が伝わってくる。
茶褐色の毛皮が上半身から全身へと広がっていき、女性らしかった胸元やお腹や背中もスリムなフォルムを保ちながら、一面を体毛に覆われてしまう。
やがて、細長い手足も茶褐色の毛皮に覆われ、手足の爪は猛獣の牙がそのまま生えているかのように鋭く研ぎ澄まされ、元の面影が想像できないくらい凶悪な爪が連なって生えていた。
茶褐色の毛皮は、私の顔はおろか耳の内側まで生えそろってしまっていた。
 不意に私の眼鏡がカラリ、と落ちると、私の瞳は普通の人間と異なり黄金色の輝きを発し、両耳は三角形に伸び始めていく。
「うううぅぅ~~~~~~……」
 耳の変化からくる痛みを堪えて唇を噛み締めている私の口元から、低い唸り声が漏れる。
 やがて、その口元からは唇がめくれて牙のように伸びた歯が剥き出しになって露わになる。
「ううぅ……がぁぁぁぁぁッ!」
 私が獣じみた叫びを放つと、一瞬のうちに私の顔が歪み、引き裂かれていく。
 先端が黒く染まった私の鼻が長く伸びて鼻面に皺を寄せ、獣のような鼻を形成していく。
最早普段の私の気弱げな表情は記憶の彼方、今の表情は人らしさの残滓すらない。
 耳の付け根まで裂けて牙を覗かせた口から、遠吠えが迸った。
「ァオォォォォ――――ン!」
決して人間ではありえない、恐ろしくも美しい獣―人狼が人間の数百万倍とも言われる嗅覚で大気中に血の臭いを嗅ぎ付けて、自らの存在を越えた雄叫びをあげているのだ。





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