10/12/25 22:29:34 HZs95jQ6
このスレッドは、
『"獣人"や"亜人"の雄と雌が絡み合う小説』
が主のスレッドです。
・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーしましょう。
・特殊なシチュ(やおい・百合など)の場合は注意書きをつけて投下。好みじゃない場合はスルー。
・書きながら投下しない。
(連載は可。キリのいいところまで纏めて。
「ブラウザで1レスずつ直書き」や「反応を見つつ文節を小出し」等が駄目という意味)
メモ帳などに書き溜めてから投下しましょう。
・『投下します』『投下終ります』『続きます』など、宣言をしましょう。
・すぐに投下できる見通しがないのに「○○は有りですか?」と聞くのは禁止です。
・作品投下以外のコテ雑談、誘いうけ・馴れ合いは嫌われます。
・過去作品はエロパロ保管庫へ。
URLリンク(sslibrary.gozaru.jp)
+前スレ+
【獣人】亜人の少年少女の絡み9【獣化】
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+過去スレ+
【獣人】亜人の少年と亜人の少女の絡み【人外】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み2【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み3【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み5【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み6【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み7【獣化】
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【獣人】亜人の少年少女の絡み8【獣化】
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+関連スレ+
【異形化】人外への変身スレ第四話【蟲化】
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[獣化]人間が人外に変身しちゃうスレ14[異形](半角二次元板)
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2:名無しさん@ピンキー
10/12/25 22:31:47 HZs95jQ6
ぐぁぁ、スレ番号間違えた!!10ですね…ごめん。
投下来てるのに不自然なところでプッツリと途絶えていたので何かあったのかと思ったら
容量が満タンになったようなので立てました。
と言うわけで投下続きカモーン
3:名無しさん@ピンキー
10/12/26 10:10:09 JWFPMY7x
いちおつ、そして生殺し状態にされたままの俺おつ
4:銀齢祭 (二)
10/12/26 19:58:39 /J+KfLmx
昨晩は失礼しました。同時に連投によってスレを終わらせてしまい、そちらも申し訳ありません。
また新たなスレ立ても、お疲れ様です。こんな私のSSにこんな素敵な発表の場を用意して
もらえて本当に嬉しいです!
本日の投下で、銀齢祭(二)も終了となります。
拙い物語ではありますが、どうかよろしくお願いします。
5:銀齢祭 (二)・31
10/12/26 19:59:21 /J+KfLmx
「ん、んんむ……」(く、苦しい……!)
ツューの声に応じて摘み締める行為を強めるヤマト。
「ああぁ! ヤマト! もうちょっと……!」
そしてついにツューが絶頂を迎えられようかとなり、よりいっそう強くヤマトを抱きしめたその時であった。
「ヤマトぉー! ………あれ?」
突如としてヤマトの愛撫が止む様子にツューも我に返る。
「ヤマト? どうしたの、もっとしてよぉ?」
そして込めていた腕の力を解き、見下ろす胸元には―真っ赤に窒息してぐったりとしているヤマトの顔が目に入った。
「や、ヤマト!? うわぁー!」
急いでヤマトを解放すると、今度はツューが横たわらせたヤマトに両手で風を送り開放する。
快感に耽るあまり、すっかりヤマトが病み上がりだということを忘れていた。……ましてや男顔負けの狩人であるツューの膂力で力の限りに抱きしめたのだ。たまったものではない。
「ヤマト! ヤマトってばぁ!」
「……う、うう~ん。あれ、ツュー?」
どうにか意識を取り戻すヤマトに安堵するツュー。
「ごめんね。つい嬉しくってさ……抱きしめちゃった」
「いいよー……喜んでくれたんならさ、オイラも嬉しい」
力なく笑ってみせるヤマトではあったが―そんな表情とは一変して、力強く変化したある一点を見つけてツューは息を飲む。
それこそはヤマトの股間―今まで全く反応を見せていなかったそこが、今はそれを包み込む褌を破り貫かん勢いで天高く勃起しているのであった。
そは言えそれも、今の状況に促されて起きた自然な変化かと問えば、そうではない。ツューにきつく抱きしめられた
瞬間、衰弱もしていたヤマトの体は本能的に死を察知し、己の種を残そうと肉体的な変化を起こしたに過ぎない。
生理現象というよりは、条件反射といった方が正しい勃起なのだ。
それでもしかし準備が整ったそんなヤマトの体に、ツューの中の雌は激しく刺激される。
そして、
「ねぇ、ヤマト。……舐めっこ、しようか?」
そんな提案をヤマトにする。
「なめっこ? なにそれ?」
「アタシがヤマトのチンチンを舐めるから、ヤマトはね……ヤマトも、アタシの大事なところ舐めるの」
口で説明しながら顔から火のでるような想いがした。こういう行為は口で説明するようなことではないのだ。
それでもしかし、初心(うぶ)のヤマトにはそれくらい言ってやらなければ判らない。事実、そんな提案をされた
ヤマトはというと、
「えっと、うんと………ツューがそうしてほしいって言うんなら、いいよ?」
ツュー以上にはにかみながら頷くのであった。
そんなヤマトの返事に途端にツューは表情を明るくさせる。
「ホント? じゃあアタシが上になるねッ」
そしてヤマトの反応すら確認せずにその上に乗りあげると、ヤマトの眼前には自分の股間が見えるように尻を向けた。
6:銀齢祭 (二)・32
10/12/26 20:02:55 /J+KfLmx
そうして改めてヤマトの褌を目の前にするツュー。褌越しに甘く饐えた、雄独特の香りが充満している。その香り
に中てられて軽いめまいを起こしながら、ツューは褌の結び目に手を掛ける。
そして贈り物の包装を解くよう褌を取り払ったそこには―赤剥けて充血した、ヤマトの陰茎が露わになった。
芽吹いたばかりの青草のよう先細って天を向いたその茎は、先端が濡れぼそって夏の果実のような艶やかさを見せ
ている。
匂いもまた蟲惑的だ。
新陳代謝による饐えた発酵臭に加え、数日間入浴を済ませていなかったというそこからは強いアンモニア臭もまた
醸しだされている。それでもしかし、そんな塩気を強く含んだ匂いは強くツューの本能を刺激するのであった。
そんな臭気と外見にめまいを覚えた次の瞬間には、
「あうんッ! つ、ツュー」
「……ん? んむむッ」
ツューはヤマトの陰茎を咥えていた。
舌先に生臭さとぬめりの触感が感じられると、途端に生肉に似た血の味が舌上に広がる。
その味に再び頭がしびれた。
あとはただ貪るばかり………唾液と混じって口中に広がる線液を飲み下し、ツューは性器それの奥底にある何かを
引きずり出そうとするかのよう、ヤマトの陰茎それをしゃぶり続けた。
しばし失心して陰茎を貪り続けるツューは、
「い、痛い! 痛いってば、ツュー!」
「んッ、んッ、んッ……あえ?」
ヤマトの声にようやく我に返る。
気付けば、ヤマトが必死にツューの臀部をワシ掴んで中止を訴えていた。どうやら夢中になりすぎるあまり、加減
なしに吸いつくしてしまったようであった。
「ツュー、痛いよぉ。もっと優しくしてってば」
「ごめんごめん、ヤマトのチンチンがおいしいからさ」
照れ笑いもしかし、まんざらでもなくそう思っているツュー。そんな自分が自分でも怖くなる。
「じゃあさ、今度はヤマトもして」
言いながらツューは起き上ると、ヤマトの顔を股座の下に置くような形で膝立ちになる。
そしてショーツの紐を解くと、
「召し上がれ♪」
ヤマトの眼前に生(き)の膣部を露わにした。
それを見上げながら生唾を飲み込むヤマト。ぴたりと割れ目が閉じ、熱に蒸れて膨らんだ膣部の眺めはどこかウリ科の
果実を連想させる。
そんな膣のクレバスに人差し指の先を食いこませた瞬間、
「ッ? ぷわッ」
途端に大陰唇が割れ、そこにせき止められていた愛液がしとどに溢れだしてヤマトの鼻先を濡らした。
そんなツューの体液の芳香が鼻孔に充満すると、ヤマトの中の『雄』は半ば強制的に反応させられる。
「わ、すごい。跳ね上がった」
互いに発情中とあっては、こうしたパートナーの体液が肉体の変化を切り分けるスイッチとなる。
ヤマトはツューの体の下から這い出ると―立ち上がり、振り向きざまにツューの唇を奪った。
突然のヤマトからのキスに目を丸くさせるツュー。それでもしかし、想い人からのそれは何とも心地がいい。しば
しヤマトに体を預け、互いの口先同士をついばむキスをすると、
「ツュー……」
ヤマトは静かに顔を離し、まっすぐにツューを見つめた。
そしてもう一度だけ触れるだけのキスをして、ヤマトはその両膝を抱えるようにしてツューを抱き上げる。
7:銀齢祭 (二)・33
10/12/26 20:05:04 /J+KfLmx
歯を食いしばり、震える体から精一杯に力を振り絞る姿に、
「や、ヤマトどうしたの? 無理しちゃダメだってば」
その身を案じてツューも慌てふためかずにはいられない。
それでもしかし
「うぅ~……やらせて!」
ヤマトは唸るように言い放つ。
「オイラは、こんな小っちゃいし、体だってこんな風になっちゃったけど……それでもツューのことが好きなんだ。
だから……ッ」
「ヤマト………」
ただでさえ自由の利かない体に加え、さらには倍以上の体格と体重差である。そんなツューを抱きしめて持ち上げる
ヤマトの表情には苦悶の色が大量の脂汗と共に滲みでていた。
「だから! オイラ、ずっとツューを抱きしめてあげるよッ。どんなに苦しくたって、どんなに辛くたって、絶対に
離さないから!」
「…………」
この状況でのヤマトの告白に、その一瞬ツューは彼の身を案じることすら忘れて心奪われる。
「絶対に幸せにしてみせる! もう、独りになんてしないからね!!」
「……ッ――ヤマト!」
そして改めて彼の決意を―その告白を聞いた瞬間、ツューもまたヤマトを抱きしめた。
もう言葉はいらない。掛ける言葉が思い浮かばない。いまツューに満ちるものは、感謝、喜び、後悔、心痛―
それら全て。言葉になど出来ようがない。
だから抱きしめた。
ヤマトの想いに応えるため、そしてこれからを共に過ごすことを誓う為に、ツューもまた抱き返したのであった。
それを受けてヤマトも俄然奮起する。
そこにて初めて―ヤマトは屹立した己の陰茎をツューに挿入した。
『う、うわあああぁぁ……ッ』
二人が二人、同じ声を上げた。互いの粘膜が重なり合う感触と熱に震えたのだ。
もはや今の二人の意識はそれほどにまで同調している。気持ちだけではなく、最後の垣根であった『肉体』もまた、
ようやく二人はひとつになることが出来たのだった。
「ふぅふぅ……ツュー、大丈夫?」
「う、うん……大丈夫ぅ」
しばし快感による衝撃の波が過ぎ去るのを待ってから、ヤマトはツューへと声を掛ける。もはやヤマトの頭を抱き
しめて、体全体を預けているツューは息も絶え絶えにそれに応えるのであった。
しかしながら、
―イッちゃったぁ……
かろうじて絶頂耐えたヤマトとは裏腹に、ツューはというとその挿入だけで果ててしまっていた。
彼女達一族には処女膜といった器官が無い故、熟成の済んだ肉体はすぐにでも雄を迎え入れられるようには出来て
いる。―とはいえしかし今のこれは、それにしてもおおげさであるように思えた。
―何これ? 自分でするのなんかとは全然違う……
もはや快感であることすら認識できないほどの衝撃は、今日まで処女であったツューにはあまりに衝撃的な経験で
あった。
とはいえしかし一時的な波が去り、今は体に残るその余韻に心地良く浸れていた。そうしていつまでもこのままで
いたいと多幸感に浸るツューであったが、
「ご、ごめんね。いま動くからさッ」
一方のヤマトはというと、ツューとは対照的にせわしなくなるのであった。
8:銀齢祭 (二)・34
10/12/26 20:06:52 /J+KfLmx
微動だにせずヤマトにその身を預けているツューの様子を、退屈していると勘違いしたらしい。
「もっともっと、気持ち良くしてあげるからね」
「え……あ、ち、違うの………ヤマトぉ」
再び彼女の体を持ち直すと、より激しく動けるように両足を踏ん張り、体勢を立て直すヤマト。それに対してツューも
思い違いであることを伝えようとするが、いかんせん先の絶頂の余韻が抜けきれず、うまく呂律が回らない。
―だ、ダメだったらヤマト。まだイッたばっかりなのに、
そんなにすぐ動かれたら……
それを心配するも次の瞬間、
「うぅ~……えい!」
「ッ―あうぅ!?」
大きく腰を引いて存分に反動をつけると、さながら撞木で釣鐘を打つかの如く、ヤマトは力一杯の挿入をツューに
打ち込んだ。
絶頂ゆえ敏感になっていた感覚は、その急激な一撃による快感をより強くして体に伝えてしまう。
「あッ……おぉ……お………ッ」
眼を開き、首をのけぞらせて空を噛むツューは、もはや受け止めきれなくなったその快感にただ声を殺して喘ぐばかり。
そしてそれを皮切りに、ヤマトは動きだすのであった。
「う~……えい、えい、えいッ」
「あッ、お! ま、待って……ッ……うん!」
制止を求めようと、ヤマトとて限界だ。ましてやこれがツューを喜ばせているという勘違いもあって、ヤマトは力の
限りに腰を動かし続ける。……遠回しにツューは、先ほどヤマトにしたイジワルを仕返しされた形であった。
それでもしかし、
「はぁ、はぁッ……ツューッ」
「あ、う、うん……ヤマトぉ」
次第に体も熱に馴染み、乱れていた呼吸も鼓動にあわせて均一に弾みだすと、ツューの中の快感の波は徐々にヤマトの
動きにシンクロしていくのであった。
そして再度の絶頂を予期し、
「ヤマト……ヤマトぉ……」
抱きかかえられるそこから、ツューはヤマトを抱きしめた。
小さな頭を抱えるように胸の中へ取り込み、さらには尻尾と両足をヤマトの腰に絡めて、その瞬間に意識を集中させる。
押し付けられた胸から聞こえてくる鼓動が、まるで鼓楽器のよう強く横顔に振動してくるその音に、ヤマトも本能
でツューの限界を知る。
それを確認し、ヤマトは疲弊した体に最後の鞭を入れた。
酸欠と快感から二人の意識はもうろうと白ずむ。
その中にツューとヤマトは互いの姿を見た。
ずっと幼い頃の、ずっと昔の話――何が理由か今となって知る由もないがあの日、泣きじゃくってやまなかった
ヤマトをツューが慰めたのだ。
その両耳を摘みあげた少女は、それがくすぐったくて泣くのを止めた少年に大きく笑ってみせた。
その時、少年は恋をしたのだ。
将来きっとこの人と結ばれようと―この人の為に命を捧げようと――幼い胸に誓ったのであった。
それをヤマトは思い出した。ツューもまた、その光景をヤマトと見た。
「ツュー……オイラ、約束を果たせたかな?」
尋ねるヤマトに対し、
「上出来だよ。今アタシは、最高に幸せ……もう、独りじゃない」
応えてツューがヤマトの耳介を噛んだ瞬間―ヤマトはありたけの精を彼女の中に撃ち放った。
9:銀齢祭 (二)・35
10/12/26 20:09:03 /J+KfLmx
「んあッ……すごい、熱いよ……すごく沁みるよ………あったかい」
「ツュー……」
臍の奥で爆発した灼熱感にツューは力の限りにヤマトを抱きしめる。
やがて預けていた体が大きく傾いたかと思うと、
「う、うわわッ? や、ヤマトぉー?」
「うきゃあ!」
仰向けに倒れるヤマトを、ツューは愛情いっぱいに押しつぶしてしまうのだった。
【 8 】
「はぁはぁ………」
「ふぅふぅ………」
仰向けに二人で天井を見上げる。
しばしそうして何も考えられない二人ではあったが、ふと吹き抜けた風がカーテンを煽り、その裾を二人の目の間に
広げた瞬間、
「交尾……しちゃったね」
ヤマトは、依然として天を見上げたまま呟いた。
「しちゃったよ……こんなに子種、たくさん出しちゃってさ」
応えるツューもヤマトと同じ天井を見上げたまま楽しそうに笑ってみせる。
しばしそうして笑い合う二人ではあったが―やがてその笑いも夜の静寂に溶けて笑いが途絶えると、熱の冷めた
ヤマトの頭には再び、自分という存在の負い目を恥じる考えとが鎌首をもたげていた。
今宵、ありったけの愛を存在しあった自分達ではあるが―今の自分達以外の世界は、けっしてツューとヤマトを
祝福してはくれないだろう。
狩りに出ることも叶わず、そして尻尾すらない雄―そんな自分をパートナーに持つツューがどれだけ惨めな思い
をするのかを思うと申し訳なる。
それだけではない。いずれは生まれてくる子供達もまた、こんな自分のせいで苦しむことになるのではないか。
………そんなことを考えるとヤマトはたまらなく怖くて、そして悲しくなるのだ。
―やっぱり結ばれるべきじゃないんだろうか……?
そしてついには、やはりツューを諦めようかと思い直したその時であった。
「ダメよ。そんなの」
突然のツューの言葉に、ヤマトは心臓が口から飛び出してしまうのではないと思うほどに驚かせられる。
そして右隣へ振り向くそこには、
「変なこと考えてたでしょ?」
肘を立て、内に折った手首に顎を乗せた苦笑いツューが自分を見つめていた。
そんなツューを目の前にして、改めてヤマトは彼女のことをキレイだと思った。好きだとも。それゆえに、より
いっそうに諦めなければと思った。
「ツュー、判ってるのならばやっぱりオイラなんかと結ばれちゃダメだ。絶対にバカにされるよッ。……ツューも、
生まれてくる子供達も」
思い切ってそんな思いの丈を伝える。
しかし黙って聞いていたツューは、そんなヤマトの話を聞き終えると小さく鼻を鳴らす。
「ヤマト。これはね、もうアンタだけの問題じゃないのよ? アタシだって、アンタに惚れぬいてるんだ。今さら
諦められる訳ないじゃない。―アタシの性格を一番よく知ってるのはアンタでしょ?」
「だ、だけどさぁ……。オイラなんてこんなに小っちゃいし、もう何も持ってないよ?」
自分で言いながら、それが情けなくてポロポロとヤマトは涙をこぼした。
10:銀齢祭 (二)・36
10/12/26 20:10:07 /J+KfLmx
そんな悲しみの粒を拭うように、そっとツューは触れる程度のキスをヤマトにする。
「……今までね、いろんな雄がアタシに告白してきたよ」
「………?」
「一生食べさせてくれるって約束してくれた雄もいれば、森の半分をくれるっていう雄もいたし、余所の国の人なんか
お金でアタシを買おうとした」
うつ伏せに寝そべると組んだ両腕の上に頬をつけて、そんな過ぎ去りし日をツューは思い出す。
「でもね、自分の命を捧げてくれる人はいなかった。―ヤマト、アンタだけだった。アタシなんかの為にそれを
してくれたのは」
だからこそヤマトでなければならないのだ―そう言って、もう一度ツューはキスをした。
「それにさ、だからといって甘やかすつもりはないよ? このアタシの旦那になるんだ。これから恥ずかしくない雄
になってもらわなくちゃ!」
そういって快活に笑ういつもツューに、思わず感動から涙ぐんでいたヤマトは強く目頭をこする。
「ッ―わかったよ。オイラ、判ったよツュー! 強くなる! もっともっと強くなって、ツューが恥ずかしくない
雄になる!」
幼き頃、胸に刻んだ誓い―ツューと共にあることをヤマトは今、弱き自分に再び誓い直すのであった。
「そうこなくっちゃ。……よろしくね、ダーリン」
そう微笑むツューに―今度はヤマトからその唇を奪う。
「こちらこそ、よろしく。ツュー」
太陽のように咲くその笑顔を―ツューは力一杯に抱きしめた。
これにてヤマトの銀齢祭と、そしてツューの人生を縛っていた全ての過去の清算は終りを告げた。
これからどのような人生を二人が歩むかは知る由もないが、それでもきっとそれは楽しいものとなることだろう。
銀齢祭を過ぎて有明にその身を細らせ始めた月ではあるがそれでも――
今宵新たに結ばれた二人を祝福するかのよう、月はありたけの銀の粉をツューとヤマトに降り注がせるのであった。
11:銀齢祭 (二)・37
10/12/26 20:11:09 /J+KfLmx
「ところでさぁ、ヤマトぉ………」
「んー……なぁに、ツュー」
ひとしきり互いの愛を確認し合ったツューは、どこか気怠そうにヤマトへと語りかける。一方のそれを受けるヤマトも
また、うつ伏せに突っ伏してどこか空苦しそうに呼吸を弾ませていた。
「ちょっと下まで行ってさ、サユマ呼んできてくれないかなぁ? なんか……おなかの傷が開いちゃったみたい。
ちょっとヤバいかも……」
「うぅ~……あのね、実はオイラもけっこう前から尻尾の縫ったところが開いちゃったみたいで、血が止まらないの
ぉ。……なんかクラクラしてきたぁ」
かくして翌日………昼過ぎになっても降りてこない二人を心配した母に発見されて、再手術を余儀なくされる。
結婚を誓い合った二人の初の共同作業は、枕を並べて仲良く入院をすることであった。
12:銀齢祭 (二)・38
10/12/26 20:12:34 /J+KfLmx
【 蛇足(そのあと) 】
無事に退院を果たし、どうにか歩けるようになったツューとヤマトは互いの結婚を村長へと報告に行った。
思わぬ二人のそれを聞いた村長はそれは喜び、ならばと二人だけの為に再び銀齢祭を催した。
折しも村には先のマーラッツ退治の報を駈けつけた多くの人々や行商人達が残っており、ましてや結ばれる二人と
いうのがあの魔獣退治の当事者ともあれば祭りが盛り上がらない訳がない。
かくして、開かれたツューとヤマトの式はそれは盛大で、数日前に行われた本祭よりも規模の大きいものとなった。
同時にツューも角頭の役目に復活を果たす。村人達から、ツューを許すようにと嘆願書が集められたからであった。
羊皮紙や繊維紙に蝋を押した正式なものもあれば、はたまた村の子供達が木の葉や木の実にしたためたものに至る
まで、村に住む全ての人々がツューを許してほしいと願い出たのだ。
それを目の前にして、そしてみんなの気持ちを確認した瞬間、ツューは思わず泣き出してしまった。
子供のように声を上げて、ツューは泣いた………ずっと独りだと思っていた自分ではあったが、けっしてそんな
ことはなかったのだ。
この『村』という大家族に包まれてツューは生きてきた。
そのことに気付いた時、ツューのトラウマは残らず消えていた。
そして、その翌年の終わりにツューは8人の子供を産む。
まるで今まで先送りにしていた『幸せ』が利子をつけて、ツューの元へ返ってきたかのようであった。
狩りに勤しみ稼ぎを持ち帰るツューと、そんな彼女の帰る家を守るヤマト―そんな二人のでこぼこの生活はこの
上なく幸せそのものである。
ともあれ、悲喜交々あった今年の銀齢祭もこれにて一巻の終わり。
はたして次なる銀齢祭ではどのような物語が生み出されることやら―。
それは神様にだってわからないのである。
【 おしまい 】
13:銀齢祭 (二)
10/12/26 20:19:48 /J+KfLmx
以上をもちまして、銀齢祭(二)の投下を終了します。
数日にわたっての投下と、そしてスレには大変ご迷惑をおかけしました。
でも、そんな皆さんの励ましがあって、すごく良いお話が書けたと思っております。
またいつか誰かの銀齢祭を掛ける機会に恵まれた時には、ここへ持ち込ませていただきます。
本当にこのたびはありがとうございました!!
ここからはお言葉いたけました方へのレスになります。
まずはツューのキャラが崩れていなくて良かったですー。
書きながら「ノリが少し軽くなってないかな?」なんて思ったりした時もあったので、
そう言って貰えて安心しました。
そして大和のキャラも受け入れてもらえたようでホッとしてます。
かなり私の趣味が入ったキャラだったので受け入れてもらえるかどうか心配しましたが、
予想以上に温かく迎え入れてもらえて、本当に嬉しいです。
また何かありました時には、要望など出してください。
何でも書きます!
14:名無しさん@ピンキー
10/12/27 00:50:27 eHa63R/o
いいよいよすごくよかったよ感動した。
ツューとヤマトが幸せになれて本当によかったわー。
15:名無しさん@ピンキー
10/12/27 17:53:01 XLxW7D/2
ヤマトってサユマとラトラの息子だよね?
ヤマトと結婚するということはつまり、好きだったラトラ君と友人のサユマと半分ずつ結婚したことと同じか…(遺伝子的に)
16:銀齢祭 (二)
10/12/28 17:22:11 bw7iT5zg
>>14
そう言っていただけるのが本当に嬉しいです! 幸せさが伝わって何よりで……。
もしかしたら「ヤマトだけが不幸になってる印象が伝わってないかな?」なんて、
推敲の時に感じていたので、それが読んでくれた人にうまく伝わってくれて、本当に嬉しいんです。
ありがとうございました!
>>15
そうなんです、前作の二人の息子だったりしてます。
しかしながら二人の半分づつと結ばれたっていう考えは15さんに言われるまでありませんでした。
そしてすごく素敵な考えだと思います!
正直わたしの中では「前作のスピンオフだから、とりあえず二人も物語の中に絡めておくか―」程度の
考えだったので、15さんからそれを聞いた時に何か運命めいたものも感じましたよ。
14さんにもお返ししたことですが、そういうことも含めて本当に二人が幸せになってくれて良かったです。
17:名無しさん@ピンキー
10/12/31 04:26:21 4XmjHemA
遅れたけどまままマジで乙です。登場人物、みんな可愛くて死にそう
18:名無しさん@ピンキー
10/12/31 05:45:34 +eMxq71h
乙です。すげー感動した。超GJ。
ツューかっこかわいいよツュー
ちっちゃいけど最高に素敵なパートナーに巡り会えてよかった
19:名無しさん@ピンキー
11/01/01 09:34:54 xDJVFOV6
とりあえず、おめでとうございます!
20:名無しさん@ピンキー
11/01/03 00:56:12 hPcDbNZQ
本当に素敵だ
お疲れ様です
21:名無しさん@ピンキー
11/01/04 01:09:20 TzKQcMTO
乙
22:名無しさん@ピンキー
11/01/04 07:55:34 ljXf80II
ところでお年玉(SS投下)はまだか?
23:名無しさん@ピンキー
11/01/09 13:02:14 P2xnNz1A
保守
24:名無しさん@ピンキー
11/01/14 14:24:07 24GUST9V
保守
25:名無しさん@ピンキー
11/01/21 20:09:25 LfP9dsuR
ほっほっ
26:名無しさん@ピンキー
11/01/23 05:58:22 5XhbSuLw
誰か投下無いのかー?
もしくは何か話題でも・・・・
27:名無しさん@ピンキー
11/01/23 20:43:38 Ucdrq07z
エロシーンが書けなくて辛い(´・ω・`)
28:名無しさん@ピンキー
11/01/23 23:52:32 bcWBFVRo
獣体型キャラにおっぱい要素を無理に付けようか
やめておこうか、迷ってる。
おっぱい付けても、ネコ科って授乳期でもあんまり膨らまないから
揉めないし、蛇足かなぁ。
あれ? 大型ネコ科って乳頭数いくつだっけ?
29:名無しさん@ピンキー
11/01/24 05:51:29 RaNKjf9p
>>27
よっぽど書きこんじゃうか、もしくは全然書き込めないかのどちらかだよな
30:名無しさん@ピンキー
11/01/24 12:26:28 yT8N8nZf
結構エロく膨らんでるぞ。
31:名無しさん@ピンキー
11/01/24 21:36:29 RaNKjf9p
どれくらい獣の成分が入っていた方が好かれるのかな?
32:名無しさん@ピンキー
11/01/24 23:10:56 dcRAdoFj
そりゃもうたっぷりと
33:名無しさん@ピンキー
11/01/25 06:00:52 dKZ31HlE
4つ足じゃなく、かつ知性や羞恥心も人並みってラインが守れれていれば
限界まで獣じみていた方が好みだな
34:名無しさん@ピンキー
11/01/26 12:59:24 ITpfFTcg
寒いので温泉話でも書くか。
ケモっ娘の毛皮の脂や臭腺の分泌物やフェロモンや
○○○(ピー)のお汁が溶け込んだお湯できゃっきゃウフフ
35:名無しさん@ピンキー
11/01/28 09:47:36 giXxX3LE
のちの呪泉郷である
「(性的な意味で、快楽に)溺れた」という意味が誤って伝わったものである
36:名無しさん@ピンキー
11/01/29 16:02:56 HCylnIuq
>>28
獣人に複乳かどうかは人それぞれ好みの問題かと
37:名無しさん@ピンキー
11/01/29 21:11:17 cnesEeJy
>>36
俺は二つがいいかな
とはいえ表現力次第だけど
「乳首が8つの複乳だった」程度の描写じゃうまく想像できなくて
38:名無しさん@ピンキー
11/01/31 19:57:49 n0l4SkVI
>>30
話題は膨らまないよな、ここ
39:名無しさん@ピンキー
11/01/31 22:29:35 RQ6yklco
>>38
投下があれば股間は膨らむけどな
40:名無しさん@ピンキー
11/02/01 07:07:37 MioaWAzf
>>39
誰が馬いことを言えと
41:名無しさん@ピンキー
11/02/05 20:30:56 PppSuAT9
ほう
42:名無しさん@ピンキー
11/02/06 05:57:40 2ZVWNH5o
新しく一本書いてるんですけど連投になっちゃうんですよね……
まだ少し時間はかかりそうですけど
43:名無しさん@ピンキー
11/02/06 08:12:10 ZFGIlVj8
連投は迷惑にならない、というか歓迎だけど、
予告はちょっと迷惑
44:名無しさん@ピンキー
11/02/06 19:55:49 2ZVWNH5o
すんません
書けたらまた貼りだしていきます
45:名無しさん@ピンキー
11/02/07 17:39:12 Dx7txaKo
兄が猫化して妹にいじられる漫画かと思い
『兄踏んじゃった』を購入→壁にHOT SHOT!
46:名無しさん@ピンキー
11/02/08 22:16:37 XexU7EkL
どう考えても兄が妹に足コキされる漫画だろ…
47:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:24:17 Ctf8sKm4
道ばたに、目の周りを青く腫らし、鼻血をどうにか止めようとしている若者が居る。
「おおイエルク?ってあれっ!おまえそれどうしたんだ!?」
その知り合いとおぼしき青年がその有様をみて驚いた声を上げた。
「や、やあ、ヴァル…ゲルダをからかったら思い切りぶん殴られた」
イエルクは少し涙声で答え、ヴァルは額に手を当て頭を振った。
「またゲルダか。あいつ無茶苦茶やるからなあ…全くどうしたもんだか…」
ヴァルは、持っていた布をイエルクに渡しながら、角がまだ短いゲルダの顔を思い出した。
意志の強そうな瞳が印象的な娘で、確か14か15くらいだったと覚えている。
同世代の娘達に比べ、引き締まった少年のような身体つきをしていて、性格といえば
花を摘むよりもウサギを撃って来るような娘だった。
また、どうにも馬鹿にされるのが嫌いな性分で、娘らしく無いことを少し上の年代の少年
らにからかわれてはケンカをするなど、たびたび問題を起こしていた。
どうもイエルクもその手のからかい方をして、手ひどく殴られたらしい。
「イエルクも、ゲルダからかうのもほどほどにしとけよ」
といいつつも、自分があとみっつほど若い、イエルクと同年代であれば、多分からかったかも
しれないと思う。
そう思うからこそ、いつもゲルダのことを良く気にかけていたのだが、ゲルダばかりの問題
でもないためいかんともしがたく、また気にかければかける程、近隣の住人には妙な
誤解を与えているようで、長達からは早くゲルダと結婚しろと言われる始末だった。
そう言われるとゲルダもヴァルも反発していたが、ヴァルはどこか本心では否定できず、
対するゲルダも同様なのであった。
-----------------------------------------------------
旧い種族がある。その種族は新しい世界よりも前からあり、彼らの神が
去った後も世界を放浪し、主を捜し続けているのだと、伝承は言う。
頭にはねじれた角を生やし、馬のような長い顔、強靱な身体に長い尾。そして割れた
ヒヅメ。旅する人達は、山で、荒野で、ごく希にその種族に会うと言う。
主を捜し、さすらう狩人。
彼の種族を、人々は「竜の人」と呼んだ。
-----------------------------------------------------
48:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:25:08 Ctf8sKm4
ゲルダの、その狙う視線のおよそ数十メートルの先には、伏してしきりに何かを気にしながら
あたりを窺う "白い豹" がいた。
風下から全く気取られることなくここまで近づけたのは、まだ一人前にほど遠い
彼女にとって、ほぼ奇跡と言っていいできばえといえた。恐らく、豹が何かに気を
とられていなければ不可能だっただろう。
しかし獲物と言えば、独りではウサギか山鳥ほどしか射たことがない彼女にとって、
これは手に余りすぎる標的であった。。
狙うはその首筋。正確に当たれば即死させられる距離までつめた。そして十分に狙いはつけた。
後は、好機を逃がさず放つだけで事が終わる。
長いのか短いのか。正確に推し量れない時が過ぎ、ついに "白い豹" が緊張を解いた。
右前足を舐めて手入れを始めたその白い豹の、ごく短いたてがみに守られた後頭部が、
痛いほどに目に刺さる。そして、まるでほんの目の前にあるような錯覚すら覚えるその
場所に向かい、刹那、ゲルダは弓を放っていた。
彼女の放った矢は、これ以上ないほど正確に "白い豹" の後頭部に突き立った。
その瞬間、豹は一瞬びくりとし、その後まるで糸の切れたパペットのようにがくりと
その場に崩れ落ちる。
会心の一撃であった。
手に伝わる、恐ろしいまでの手応え。その巨大な感触に思わず腰が砕けそうになる。
横隔膜が痙攣して息が途切れ、弓手は固まったまま下ろすことができない。
このままたっぷりと100程も数えたころであろうか。ついに彼女はへなへなとその場にへたり
こんでしまった。それと同時に、この上ない安堵と歓喜が、その小さな胸に充ち満ちた。
言うまでも無く、こんな大きな、それも「豹」を一人で倒すのは初めてのことだ。
この獲物を持ち帰れば、一人前と認めてもらえる。誰からも女子供とバカにされない。
彼女は、知らずに溢れていた少しばかりの涙を腕で乱暴に拭い、倒した獲物へ向かって歩き出した。
まだ全て終わったわけではない。今から豹を解体し、持ち帰れるものは全部持って帰らないと
いけないのだ。
-----------------------------------------------------
さて、獲物を獲て喜ぶ者が居れば、獲物を失い落胆する者も居る。
山から滅多に下りてこない、"白い豹"を見つけたヴァルは、これを倒せれば売った毛皮や骨で
決して少なくないであろう対価を得ることができると考えていた。
だが、なかなか仕留めるに必要な距離まで近づく機に恵まれないでいた。
だが、こちらを気にする豹が緊張を解き、詰める好機を得たと思った矢先である。
ヒュウという風を切る音と同時に、豹が崩れ落ちた。
何処から飛んできた矢は、これ以上無いと思えるほど正確に豹の首筋に突き立っている。
おそらく即死であろう。
そして獲物は当然、倒した者が得る。
しかし、同じ場に、見知らぬ者が二人もいる。これは余りにも酷い偶然であった。
-----------------------------------------------------
49:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:25:59 Ctf8sKm4
あの "白い豹" を射殺したのは一体だれだ?
失意の中に弓を仕舞ったヴァルは、せめて射止めた者の顔でも見ておこうと思い、その獲物
を射止めた人物を探す。
待つことしばし。出てきたのは、驚くことにまだ角が生えかけの若い同族であった。
ヴァルはおやと目を細めた。あの姿には見覚えがあるぞ?あれはゲルダじゃないか?
とここまで気がついた時に、こちらに気がついたゲルダが、ヴァルに向かって矢をつがえた。
「おいおい!ちょっと待て!」
さっと身を伏せて、ヴァルは叫んだ。
「オレだ!ヴァルだ!ゲルダ!」
彼は、ゲルダが弓を下ろすのを確認すると、両手のひらを向けたまま、ゲルダのところまで
歩いていった。
「なんでヴァルがここにいるの」
何となく敵意を感じる声で、ゲルダが訪ねる。
「いや、オレもコイツを追ってたんだよ。白い豹なんて、それはもう珍しいからな」
「あげないわよ」
「横取りなんてしねぇよ。ただ、誰が仕留めたか位は見ておきたいだろ」
欲しくないわけはないが、ヴァルの事をかなり警戒しているゲルダをみて、そんなことは
おくびにも出さず彼は答えた。
しかし、こうやって見るとかなり大きな獲物だということが解る。これを仕留めたゲルダ
は、いや確かにたいしたものであった。
「それにしても、これを仕留めるなんて凄いな。良くやったじゃないか」
ほめられたゲルダは、ちょっと照れた表情をしてありがとうと言った。
こんな表情を見ると、ゲルダは年相応の少女だとヴァルは思う。両親がいないせいで突っ張って
いるなどと集落の長は言うが、どうもそれだけではなさそうに思えた。
「でもねヴァル。わたしこんなおっきな獲物初めてなんだ。出会ったついでに、
解体するのてつだってくれる?」
「えっ?オレも手伝うのかよ」
しまったと思ったが、手伝わないわけにはいかないであろう。とりあえずは、皮を剥いで肉を
落とし、燻して処理するまでのなめし処理を、初めてのゲルダがきちんとやれるとは思えない。
それに、集落に戻るまで時間もかかるし、この際、ゲルダに教えられることを教えればよい。
そう考えたヴァルはよしと頷き、猟刀と鉈を出すように促した。
-----------------------------------------------------
50:_
11/02/14 00:27:31 Ctf8sKm4
白い豹から皮を剥ぎ、洗い、毛皮の肉を刀で落とし、燻す。頭骨はどうしようもないので、埋めて
目印を立てる。獣に掘り返されたり、他の種族が横取りしなければ、恐らく数ヶ月で掘り出せるであろう。
幸いにも川が近くにあったため、作業は滞りなく進んだが、それでも全ての作業を終えたら、もう
あたりは暗くなっていた。
毛皮を貼り付けて燻している小さな櫓が、まず倒れない事を確認すると、二人は水浴びをし、
その後たき火を囲んだ。
「それにしても良くやったな。まずはお祝いだ」
ヴァルはそう言うと、ゲルダに酒の入った水筒と乾し肉を手渡した、
「あれ?これって酒?私、成人じゃないのに飲んじゃってもいいの?」
「ふっふっふ。成人が何かって言うと、色々としちめんどくさくて、オレも決まりを全部知ってる
ワケじゃないんだけど、一人前と見なされる方法は、単に儀式を受けたり、身体が成長するという以外にもあるんだ。
一番端的なのが、今回ゲルダがやったことだ。山獅子・豹・熊のいずれかを独りで射止めた者は一人前の狩人、
つまり成人と見なされるんだぜ。いやホントは長達から認めてもらったりしないといけないんだけど、
お前がやったことはオレが見てたし、神様も見てる。だから大丈夫さ」
何となくけしかけられている気もしたが、うんと納得すると、ゲルダはまず、水筒を開けて一口中身を飲む。
初めて飲むそれは、最初冷たくのどから胃に染み渡り次にぶわっと暑さに変わる。
鼻を抜ける強い匂いと、喉を焦がす暑さ、そして癖のあるほろ苦さ。それ以外は良く解らなかった。
ああこれが酒というものか。そう思いながら水筒をヴァルに返し、乾し肉を咬む。
乾し肉の塩気が口いっぱいに広がった。同じものをいつも食べているのに、今日の乾し肉は最高だ。
考えてみれば、今日は何も食べずに作業をしていたのだ。
非常に骨の折れる仕事だったが、充足感はおおきい。そしてゲルダは、こんな作業を、いろいろと必要な
事を教えながら手伝ってくれたヴァルに心から感謝した
51:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:28:33 Ctf8sKm4
「ねぇヴァル」
「なんだい」
「…今日はありがと」
ゲルダはちょっとだけためらい、顔に血が上るのを感じながら感謝の言葉をかける。
「…いや、良いんだよ。次からは困らずに、一人で出来るようになるし」
「うん。ありがと」
ヴァルは、彼女の尾の先がぴくんと跳ね上がり、おまけに耳までぱたぱたさせているのを確認し、
照れているゲルダに少し意地悪をしたい気持ちを抑えつつ、つとめて普通に受け答えた。
「ところで…」
うん?と顔をあげたゲルダに、ヴァルは日頃から考えていたいた質問を投げかけた。
「どうしていつも無茶ばっかりやってるんだい?」
「…早く一人前になれれば、大人として認められれば、みんなに馬鹿にされないし…」
ゲルダは左膝を抱えると、少し上目遣いにヴァルをみやった。
「うん?」
「それに、ヴァルが私と結婚しろって長老に言われなくてすむわ?」
ヴァルはそれを聞いて頭を抱えた。いやそう言う事じゃないんだよ。それは誤解なんだ。
ゲルダは笑うと、さらに続けた。
「でも私。ヴァルとなら結婚してもいいよ?」
「おいおい!」
「う・そ」
体よくはぐらかされてしまったが、悪い気はしない。
「…でもね、早く一人前になりたいのは本当。私は両親がいないから、みんなに支えられてきた。
だから早く一人前になって役にたちたいの…」
ゲルダは、黙って話を聞いてくれるヴァルに、ひとりでぽつぽつと夢などを語りながら、
パチパチとはぜるたき火を見つめて、今日の出来事を思い出す。
矢を射たときの大きな手応えや、解体するときの内蔵の色や血の臭い。
それらを思う内に、内から発する熱っぽさと、下腹部に何か疼く物を感じる。
膝を抱えたまま、右の指先で疼くそこを数回撫でると、さらに熱っぽさが増した。
「…ヴァル。なんだか暑い」
気怠げなゲルダにヴァルが目を向けると、心なしか少し興奮しているように見えた。
恐らく、初めての事が多すぎるのと、作業の疲れが合わさっているのだろう。そう判断し、彼は
彼女に水浴びを奨めた。
「ああ、そう言えばずっと作業してたもんな。水浴びをしてこいよ」
ゲルダはゲルダで、うんと言った物の、たき火の光が届かない川は、なにか恐ろしげに見える。
月が出ているだけましと思われたが、それでも不安が大きい。
「…暗くなってて怖いから、一緒にあびようよ」
ヴァルはぽりぽりと頭をかくと、仕方ないと立ち上がった。そう言えば、二人とも結構汚れていた。
-----------------------------------------------------
52:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:29:19 Ctf8sKm4
結局、水浴びをしても暑さと気怠さはぬけなかった。疲れに加え、ただ一口だけの酒が思った
以上に効いたらしい。
じゃあ、お休み。
ヴァルに背を向けて横になり、しばらく経ったものの、疲れと酔いがあるはずのゲルダはなぜか
全く寝付けないでいた。
興奮が冷めるどころか、一日の出来事を思い出すごとに目がさえて仕方がなかった。しばらくの後
後方で寝息を立てはじめたヴァルをうらやましく思いながら、彼女はため息をついた。
眠れない。それに、下腹部が熱っぽく疼く。
ゲルダは太腿に両腕を挟むと、腰巻きの上から右手の人差し指で下腹部の割れ目をなぜた。
この奥が、疼きの原因なのだ。撫でても、その感覚は収まらず、むしろもっとそうしろと言わんばかり
に、さらに強く、熱っぽさを伴って訴えかけてくる。
(この奥を…)
ゲルダは、背中の気配を窺い、ヴァルが眠っていることを確認すると、腰巻きをたくし上げ、
まだ排泄をすることしか知らぬ場所に、指先を少し潜り込ませた。
少しばかりの熱さと、粘膜はぬるぬるとした粘り気のある体液で濡れている。
彼女は、その指を鼻面の先までもってくると、おそるおそる匂いをかぐ。尿とは違う匂い。
上気するのを感じ、ゲルダは慌ててその液体を腰巻きでぬぐい、そしてまた、そろそろと
割れ目をなぞる。
股をぐっと閉じたくなるような、腰が引けるような奇妙な快さに、ゲルダはしばし酔いしれた。
-----------------------------------------------------
53:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:30:05 Ctf8sKm4
月の光が、水浴びをするゲルダの細くしまった身体を照らしている。
彼女が動くたびに、その細かい褐色の鱗がぬらぬらと月光を反射し、水面に波紋が踊る。
うつつのなか、ああ、これは夢なんだ。とヴァルは何故かそう感じていた。
先ほど一緒に水浴びしたときに、ゲルダの裸体を見たせいだ。それにまだゲルダはこんなに心を波立たせる
ほどなまめかしくは無かった。
ゲルダが近づいて、首にその細い手を絡ませてくる。鼻先と鼻先がふれ合い…
そしてヴァルは、おおきく息を吸い込むと、ふと目を覚ました。
ほんのかすかだが、生臭く、そして熱い臭いがする。ああそうだ。この臭いがこんな妄想を
かき立てるのだ。ヴァルはまだ経験がなかったが、この臭いは雌の臭いだと直感した。誰だ。
こんな所に女は居ない…いや、自分のすぐ横に。
背中越しに気配を探ると、なにやらもそもそとした動きと、押さえつけた、震えるような息づかいが
わかる。
ヴァルは、身体の深いところから沸き立つ感情を抑えようとしてみたが、その匂いは抗しがたい
フェロモンであり、ヴァルの思考を蝕んでいく。
普通ならば、夫婦にでもならないかぎり嗅ぐことのない匂いなのだ。
「それに、ヴァルが私と結婚しろって長老に言われなくてすむわ?」
いやそう言う事じゃないんだよ。それは誤解なんだ。
「本当に?他にも女は居たじゃないか?」
そんなささやきが聞こえる。
「でも私。ヴァルとなら結婚してもいいよ?」
どきりとした。いや。これは単に、女の匂いに惑わされた思考が、都合の良い答えを出している
だけなのだ…
だが、そんな考えとは裏腹に、ヴァルの雄は硬く屹立し、雌に抱かれたいと脈打っている。
ヴァルは左手でそれをつかみ、ゲルダに気取られないようにゆっくりと動かす。
それは奇妙な光景だった。背中合わせの男女が、動けばふれあうほどに近いにも関わらず、互いに
気取られないように自分を慰めている。
54:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:30:53 Ctf8sKm4
じんわりとした先走りが、親指の先に糸を引いた。
(オレはバカだ)
ヴァルはゆっくりと上半身を起こして後ろを向いた。その突然の気配に、ゲルダはびくりと身を
すくませる。
彼はゆっくりと寝そべると、身を固くしたゲルダを後ろから抱きよせる。
柔らかい…暖かい…
密着したゲルダの背中から、彼女の体温と、自分より少し早い鼓動が伝わってくる。
(…大丈夫。怖くないから)
うなじの匂いを嗅ぎながら、ぼそぼそとつぶやく。
(…うん)
ヴァルは、ゲルダの柔らかいたてがみと長い耳を、鼻先と唇で愛撫する。
かれの指先は、ふくらんだ胸を過ぎ、ほどよく筋肉のついた腹を通り、すでに湿っている場所
へとたどり着く。中指で孔の上をなぞると、ゲルダは少し腰を引き、そしてヴァルの手に自分の
手を重ねた。
触り合いはだんだんと熱を帯び、気づかぬちに向かい合ってまさぐりあう。
ゲルダは鼻先を上げ、潤んだ瞳を向ける。二人の唇が触れる。息が上がり呼気にあえぎが混じる。
熱い吐息が混ざり合い、舌と牙が絡み合う。
ゲルダはヴァルの首にその細い手を絡ませ、ヴァルはゲルダの腰を引き寄せる。
初めての瞬間は、二人の上をあまりにもあっけなく過ぎた。そのことについて二人は何の感慨も
持たず、あるのはただ迎え入れた喜びと受け入れられた喜びだ。
体表より少し暖かく、ぬめりを帯びた海は浅く深く雄の本能を刺激する。
二人は確かめ合いながら、だんだんと押し寄せるものを感じていた。
やがて組み敷かれていたゲルダが、ヴァルの腰に足を絡ませぐっと力を込め、身体を震わせた。
ヴァルの太い尾が跳ね、まだその場に押しとどまろうと虚しい抵抗をする。
しかし、それは押し寄せる波にとってささやかな抵抗にすらならなかった。
打ち付けられた波はヴァルをさらって白い飛沫をたてる。
彼は深淵に思いを送り届けると、一等深くゲルダを抱きしめた。
(ゲルダ。愛してる…順番が逆だったけれど)
(…うん)
ゲルダは、ヴァルの硬いたてがみをぐしゃぐしゃと撫で、鼻先を上げた。
ヴァルはそれに応じて長い鼻面をすりあわせる。
合わせた胸から、互いの鼓動が伝わってくる。ヴァルはゲルダを優しく包み込むと、彼女が
目を閉じるのを見届けてから、自分も目を閉じた。
(おやすみ)
(おやすみなさい)
-----------------------------------------------------
村に帰り着いた二人は、ゲルダの射殺した豹を、村長達にみせた。
「ほお。これはまたでかい豹じゃのう。これをゲルダが一人で!」
村長達は、持ち帰った豹を見て驚きの声を上げた。大きな上に白豹だ。
「ゲルダは、もう一人前と見てもよさそうじゃな」
ここまでは二人の予想通り。
「まあ、じゃから昨晩二人で何をしていたかなど野暮なことは聞かないよ」
「なに。様子を見ればわかるわい。伊達に長生きしとらんて」
目を丸くする二人に老人はこともなげにいう。
「ほれヴァルや。今度は、お前さんがでかい獲物を捕まえてくるんじゃ。豹を捕る嫁に負けてなぞ
おられんぞ!」
「うわぁ。行ってきます!」
55:名無しさん@ピンキー
11/02/14 00:31:43 Ctf8sKm4
-----------------------------------------------------
終わりです。エロ控えめですごめんなさい。
56:名無しさん@ピンキー
11/02/14 06:49:45 N0+NezaH
おお!投下があったのか
今夜読ませてもらう
とりあえず投下乙
57:名無しさん@ピンキー
11/02/15 21:21:25 tgjk0QLp
(´・ω・`)
58:名無しさん@ピンキー
11/02/15 21:33:51 5oANmzLp
>>55
初々しい感じでエロスというよりなんだか和んだ
ごちそうさまでした
59:名無しさん@ピンキー
11/02/21 15:02:06.91 w5Fvdu/9
かなり前に見たCAPCOMvsSNKの獣化、魔獣化を集めた動画が見つからない…
グギギ
60:名無しさん@ピンキー
11/02/21 15:05:13.73 w5Fvdu/9
ニコニコがググったら案外簡単に見つかった
URLリンク(www.nicovideo.jp)
61:名無しさん@ピンキー
11/02/21 20:57:26.81 gilSoYgX
>>58
感想ありがとう。
全オレが泣いた。もっとイイのがんばって書くよ。
62:名無しさん@ピンキー
11/02/26 17:52:15.43 JCctOvZ2
ほっしゅ
63:名無しさん@ピンキー
11/02/27 01:20:35.27 dTQJZq7I
>>55
乙です。
ちょっと気になったのが、>>50で水浴びをしたのに、その後でまた水浴びをしたとこかな。
64:名無しさん@ピンキー
11/02/27 20:41:29.97 ODJEWk2m
>>63
まとめてた断片や、書きかけの物からつぎはぎしたらかぶっちゃいましたorz
まあ、えーと、熱いならクールダウンしてこいよという感じでお願いします。
65:名無しさん@ピンキー
11/03/05 16:54:15.45 dbHREZ+O
動物がヤラレ役だと心が痛い
66:名無しさん@ピンキー
11/03/06 10:13:44.59 s3iPSVPJ
>>65
だけどそれが生意気ショタ獣人なら…?
67:名無しさん@ピンキー
11/03/06 12:17:22.17 2cRf5LOl
もっと痛いです
68:名無しさん@ピンキー
11/03/06 13:43:03.10 mNAgKI6j
だがそれがいい
69:名無しさん@ピンキー
11/03/09 05:43:37.66 PTNOG7eg
偶蹄目や奇蹄目の獣人の手や指の構造はどうなるんだろ
やっり蹄の指がいいのかな
70:名無しさん@ピンキー
11/03/09 21:31:33.68 VWNs4i3F
自分の書きたい話やシチュエーションに合わせた都合で自分で決めていいと思うよ
楽器演奏や小物作りとか手先を使うことやらせたいならヒト手でもいいし
そこまで器用じゃなくてもいいけどモノを掴める程度の機能は欲しいなら
ゴツゴツしてるけど一応は指状に分かれてるとか、機械や魔法を使った補助手袋・義手とか
完全蹄でも、不器用さを補うパートナーが居る凸凹コンビものから
手が使えないのをいいことに一方的に色々やっちゃうプレイまでできそうだし
……手淫してもらうならモノ掴める方が良いかとも思うが
ローションたっぷり染み込ませた靴下でも手袋代わりにかぶせて蹄コキというのも
フェチな責めとしてイイかも知れないと思う俺変態
71:名無しさん@ピンキー
11/03/09 22:31:05.56 WZ6Do8At
>>70
もし豚TFなら、手が蹄になってる=アソコも豚のものになってる可能性があると思うんだけど
螺旋状のブツを蹄コキして気持ちいいのかな?
念入りに揉む様にすればいいのかw
蹄になったことでの不器用さ、不自由さが出てくるのは萌えるよね。
手が使えないので犬、いや豚食いしなければいけなくなったり、
四つん這いになったことで上手く動けないのを利用して後ろから襲ったりとか色々妄想できるw
72:名無しさん@ピンキー
11/03/09 23:03:21.56 VWNs4i3F
落ち着け
誰もTFとは言ってないし豚とも言ってないし
蹄コキはどちらかと言えば、おっとり牛娘に奉仕気味にやってもらうか
強気馬娘にS的にやってもらうイメージだったし
いや大好きだけどね!豚もTFも!
73:名無しさん@ピンキー
11/03/10 01:02:52.60 UcSlc3ZA
すまん早とちりしすぎた!<notTFnot豚
好きすぎてつい先走ってしまうのは悪い癖だなー
この無駄な情熱を創作にむけてみようか
74:名無しさん@ピンキー
11/03/10 07:30:23.35 OZ+ndO87
そこは
「豚とは言ってない?じゃあ豚のことしか考えられない身体にしてやんよ」と言って
>>71×>>70のTSTF物語が展開されるのを見たかった
75:_
11/03/10 08:08:55.24 M2mgR9p0
豚TF厨うぜぇな。せめて人外スレでやれよ。
76:名無しさん@ピンキー
11/03/10 09:05:06.12 iOvOA52Q
一週間書き込みがなかったりする過疎よりはまぁいいんじゃね?
>>69
いろいろやるのに必要だろうし手は人間型でもいいけど
せっかくのケモなんだし足はケモ足やヒヅメ足がいいな
足ならそんなに器用さなくても困らないだろうし
77:名無しさん@ピンキー
11/03/10 10:47:39.52 M2mgR9p0
>>76
豚のやつは、ケモノジャンルとかよりむしろ、容姿的な辱め、SM的倒錯とTFの話しかしないからね。
なんつーか、ケモノに興味ないホモが、ケモホモを隠れ蓑にしてるような気分の悪さを感じる。
それは置いといても、TF好きならTFスレに行って心置きなく語ってほしいところ。
オレは足はその動物のままで、手は人の手に対象の属性を乗せている。
足は飛んだり跳ねたり走ったりする能力に直結するからね。人の足のまま岩場を軽々と踏破したり
方向転換のときに強烈なグリップ力を発揮とかできないし。
でもやはり手は難しいな。海外絵師がかく、人の手の指先が蹄になってるとかはアイディアとしては
いいんだけどねぇ…ねぇ…?
78:名無しさん@ピンキー
11/03/10 11:01:42.77 vXfOQfJL
なんか自治気取りがいるけど無視したほうが良さげだね。
意味のわからない気分の悪さを押し付けられてもねぇ…ねぇ…?
それは置いといても、容姿的な辱めやSM的倒錯の話の何が悪いのかね。
それを言い出したら、>>1にあるとおり雑談自体よしたほうが良いと思うわ。
79:名無しさん@ピンキー
11/03/10 11:18:43.65 M2mgR9p0
>>78
黙れよ豚野郎。って罵ってほしいの?
仮に、「容姿的な辱めやSM的倒錯の話の何が悪いのかね。 」
この一文を撤回するとして、TF談義はTFスレでやれっていうのは無視するの?
貴殿におかれましては、その部分はいかように捉えておいででしょうか?ねぇ…ねぇ…?
まあいいや。豚をNGワードにしておこう。
80:名無しさん@ピンキー
11/03/10 11:42:37.61 UcSlc3ZA
・ママーリand常時sage推奨。とりあえず獣のごとくのほほんと、Hはハゲシク。
・荒らし・煽り・板違い・基地外は完全スルーしましょう。
まあ、TF談義はTFスレでやれってのはともかく
>なんつーか、ケモノに興味ないホモが、ケモホモを隠れ蓑にしてるような気分の悪さを感じる。
って自分から下種な勘ぐりで喧嘩売ってるのは馬鹿なの?マジキチなの?とは思うよ
わりとマジで。そもそもここTF禁止ではないわけで。
81:名無しさん@ピンキー
11/03/10 11:48:37.31 vXfOQfJL
頭悪いなぁなら最初からNG入れろよカス。
ごちゃごちゃ言う前にやれよ。
82:名無しさん@ピンキー
11/03/10 11:56:44.47 M2mgR9p0
>>80
単に住み分けをして欲しいのだが。何のためにTFすれあるの?
と思ったらスレタイに獣化まで入ってたのか。ハァ。申し訳ございませんでした。
>>81
頭悪さはお互い様ですね。貴殿の申し様には特になにも言いませんが。ねぇ…ねぇ…?
83:名無しさん@ピンキー
11/03/10 12:04:00.43 vXfOQfJL
さすが池沼さんいちいち一言多いんだな。
まともに謝ることすら出来ないという…。
スレタイも見えないめくらは怖いね。ハァ。
84:名無しさん@ピンキー
11/03/10 12:18:25.86 M2mgR9p0
>>83
いえいえ、勘違いしていただいては困りますが、貴殿には謝っておりませんよ。
本当はレスするのも穢れるので嫌なんですが、誤解されると困りますので ;^^
品性の下劣さは、触るだけでも移ってしまうもので。ハァ。
85:名無しさん@ピンキー
11/03/10 13:29:36.89 UcSlc3ZA
ここで喧嘩されるほうが迷惑&スレチなんですが・・・
86:名無しさん@ピンキー
11/03/10 14:32:07.68 iOvOA52Q
暴れてんのは二人だけだしNGで平和
ヒヅメプレイ談義とかもちゃんと獣人要素絡んでたから問題ないだろ別に
87:名無しさん@ピンキー
11/03/10 15:25:17.30 2us1rvKx
話題を振って後々にスレを見たら大変なことに
そういえばナルニアに出ている大きな獣人いいね
88:名無しさん@ピンキー
11/03/10 16:02:05.89 XlIFTS5t
>>87
おお同志がいた!
あれってミノタウロスかな、顔が牛っぽかったけど
89:名無しさん@ピンキー
11/03/10 23:49:15.95 KAkTQ581
ナルニア映画の監督って、明らかに亜人フェチだよな
前2作でも原作に出てない・大して出番のないケンタウロスやミノタウロスが大活躍しすぎだったし
90:名無しさん@ピンキー
11/03/10 23:51:40.22 KAkTQ581
なんか書き方が間違ってた
原作に(名ありキャラとして)出てない、ね
91:名無しさん@ピンキー
11/03/11 00:06:25.85 ShI/z/51
セントールが、儀仗兵みたいに剣でアーチ作ったシーンはなかなかかこいいな
92:名無しさん@ピンキー
11/03/15 01:13:34.37 DgGuRThQ
ちがうそれケンタウルスや。
93:名無しさん@ピンキー
11/03/15 01:17:50.98 ZQ8t1Beg
セントール=ケンタウロスやで
94:名無しさん@ピンキー
11/03/15 02:27:02.72 JB/Cb2rg
瀬田訳だと「セントール」表記なんだよね
あと「パン」じゃなくて「フォーン」とか
95:名無しさん@ピンキー
11/03/15 08:03:09.82 gF61xOjH
名前とかどうでもいいからナルニア本スレでやれ
96:名無しさん@ピンキー
11/03/15 08:53:24.91 OymOf0rl
何という度量の小ささ
97:名無しさん@ピンキー
11/03/15 09:00:48.52 gF61xOjH
お前のずうずうしさには負ける
98:名無しさん@ピンキー
11/03/15 10:19:12.27 8Oz779j0
この前からあの話題は駄目この話題は駄目とうるさいのがいるな
ちゃんと獣人・亜人に関する話をしてるのに何なんだ
逆に何の話題ならいいのか教えろというかむしろ自分で話題提供しろ作品投下しろ
99:名無しさん@ピンキー
11/03/15 11:23:00.21 tHrKU5Y0
仏語読みするか英語読みするかの違い。
100:名無しさん@ピンキー
11/03/15 12:32:59.29 peROTFcy
獣人の話題を降るのはいいけてどマニアックな話になると本スレで~ってことかと
101:名無しさん@ピンキー
11/03/16 03:00:58.38 XgmcedD9
話題無いし それくらい良いと思うんだが、お客様の査定は厳しいでござるな。
102:名無しさん@ピンキー
11/03/16 06:58:55.33 aY2NaXrI
獣化現象を発生させる何かに作用され獣人化して、
そこから更に何らかの獣化作用を受けてよりケモノ度の高い獣人に変化(活性化?)するシチュに萌える
人間に戻るどころかより深くケモノに染まるような、獣人化してから更に獣化するような感じ。
まあ滅多にないけど
103:名無しさん@ピンキー
11/03/16 08:51:57.72 uJqhTtUt
人間→狼男→狼みたいな?
人間→半獣人→獣人て感じか
104:名無しさん@ピンキー
11/03/16 15:08:52.38 aY2NaXrI
とりあえず獣化、獣人化が複数段階ある感じかと
限界を超えたり進化するのもありかな
ただでさえ獣人に獣化しているのに更に何かに作用されケモノ度が上がり、
見た目や強さ、本能が格段に変化し人に戻るどころか離れてしまう内容が好き
家畜な獣人やバリバリの戦闘タイプや愛玩動物系とかが一層ケモノらしくなる展開に萌える
105:名無しさん@ピンキー
11/03/16 15:59:49.60 l4PxML/c
>>104
分かる、分かるぞその気持ち
106:名無しさん@ピンキー
11/03/16 18:32:31.00 JBM3tqNh
なんだか凄く魅力的な響きだが
四足歩行レベルまで動物化すると体位やプレイの自由度が制限されたりしそうでバランスが難しそうだな
ある程度知性残さないとただの動物になるし
107:名無しさん@ピンキー
11/03/16 20:51:06.81 1+9TUle5
>>69-70あたりで出てた話を参考に
「人→物を掴めるし人語も喋れる獣人→かろうじて獣人型だが物も掴めず喋れない」
という変化も良いんじゃなかろうか
108:名無しさん@ピンキー
11/03/16 21:01:59.32 QWffuEl7
>>102
デジモンフロンティアという単語が脳裏を横切るのであった
109:名無しさん@ピンキー
11/03/16 22:23:11.66 aY2NaXrI
>>108
ああチャックモンやブリザーモンは良かった色々ギャップとかがあって
110:名無しさん@ピンキー
11/03/16 22:44:00.78 aY2NaXrI
>>106
完全に獣になるのもよかったり馬とか
>>107
そういうのが一番萌えるかも
111:名無しさん@ピンキー
11/03/16 23:38:11.89 8PrKfA5w
おしりどうやって拭くの(´;ω;`)
動物は拭かなくても良いようにできてるんだよ
お箸持てないよ(´;ω;`)
皿から直接食べればいいじゃない
立ってあるけないよ(´;ω;`)
四つ足が基本なんだ
感覚がおかしいよ!目がよく見えないし周りの臭いが強すぎるし、うるさすぎるよ!(´;ω;`)
早く慣れようね。
112:名無しさん@ピンキー
11/03/17 10:44:54.10 43NauhP0
問題は、その後どうやって絡みに発展させるかだなー
獣化と戸惑いで終わってしまったら変身スレ向きになってしまうし…
「こんな姿になってしまったけど私を愛してくれる?」とか
ケモノの荒々しい本能赴くままの~って感じでいけばいいか?
113:名無しさん@ピンキー
11/03/17 21:30:04.83 4EV7Yc1D
モチのロン!たっぷり可愛がってね!
114:名無しさん@ピンキー
11/03/18 17:07:12.31 +85CXENM
>>112
君が一番興奮すると思うことで書くんだ
どれだけ変態的であろうと皆受け入れてくれるだろう
115:金と銅貨のワルツ
11/03/21 06:56:53.55 R1wiEatv
新しいのを書いてみまたしたので投下してみます。
今回もよろしくお願いします。
116:金と銅貨のワルツ
11/03/21 07:02:43.12 R1wiEatv
突然ですが、申し訳ありません。家のPCからだと上手く連投出来ないようです……。
夜に再び、別の場所から投下してみます。
お騒がせしてスイマセン。
117:名無しさん@ピンキー
11/03/21 17:15:42.93 lZ1LrlGh
>>115
新作wktk
今規制凄いからね
これも書き込めるかどうか心配
118:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:03:12.31 R1wiEatv
朝は失礼しました。投下は別の場所からと言いましたが、地元のネカフェが全滅していました……。
かなりの時間、スレを占有してしまいますが自宅より投下させていただきます。
今回もよろしくお願いします。
119:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:05:18.95 R1wiEatv
【 1 】
後悔が無いという訳ではない―否、レェスはこの後に及んでもなお悩んでいる。
なぜなら自分は今、送迎の馬車(ブルーム)に揺られて街の遊郭へ向かおうとしているのだから。
伸びた鼻頭(ノズル)と鋭角に立った大きな耳、そして茶の毛並みもふくよかに外へ丸まった大きな尾のレェスは、
世間一般では犬狼型に分類される獣人である。
今年の四月―晴れて成人し親元を離れた彼は、故郷より遠く離れた帝都の街中に居た。大概の若者達がそうで
あるように、田舎暮らしで華の時間を浪費してしまうことを惜しんだレェスは、「自分試し」などという説得力の
かけらもない理由をつけて離郷を果たしたのだ。
そんな世間知らずの田舎者にとって都会の風はそれなりに強く冷たいものではあったが、それでも日々そこで感
じる未知の世界はレェスの愚かな独立心を励ましてやまなかった。自分は生涯をここで生き、そしてここで死ぬの
だと、もはや使命感にも似た感動(かんちがい)を胸に抱いたほどである。
しかしながらそんな生活も半年が過ぎると途端にその光(いろ)を失っていった。
せわしない都会の時間(ながれ)にも慣れ、仕事も憶えてサボりの要領を得てくると、途端にレェスは脱力した。
このままでいいのか? 結局は、ここでも自分はつまらない仕事に時間を浪費していくばかりなのではないの
か? ―朝目覚めると、いつもそんなことを自問した。……しかしながらそれも、哲学などといった崇高な命題
ではなく、単に仕事をサボりたいが故に起き上る自堕落で甘えた妄想ではあるのだが。
とはいえしかし。それに気付けぬレェスにとってのそれは、今の自分を崩壊せしめぬほどに重要な問題であった
のだ。
しかしながら若者ゆえの浅はかで計る問題のこと、その解決策は実にあっさりと彼の中で紡ぎだされた。
『 そうだ、彼女を作ろう! 』
要は寂しかった訳である。
都会暮らしに慣れて余裕が出てくると、途端に独り身が沁みた。しかしながら、望郷や人恋しさを認めてしまう
のは、少年のちっぽけなプライドが許さない。
ゆえに遠回りに自分探しなどを考えさせて、その寂しさを紛らわせるパートナー探しを理想(ハードボイルド)の
自分に認めさせたという訳であった。
そう結論づくとにわかにレェスの生活は活気を取り戻す。
まずは職場において、そんな運命の相手がいないかどうかを検討した。
レェスの通うレンガ工場は街でも一番の規模を持つ老舗で、工場内には常に50人以上の人足がいた。
しかしながらそこの働き手達は全てが男であり、しかもそのどれもが中高年の世代という有り様。唯一の若衆は
レェスただ一人だけである。
ならば事務職には? ―と考え、経理を始めとする事務所や営業もしらみつぶしに探してはみたが、どれも
似たり寄ったり。そこにおける数少ない女達もまた、「とうの立った」おばちゃん達ばかりと、ロマンスの予感は
微塵も感じられなかった。
120:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:08:41.37 R1wiEatv
そうして危機感を募らせるうちに、最初は単なる『寂しがり(ホームシック)』であったはずの心の隙間は、次第に
『強迫観念』へと変わっていった。
「このままでは自己が崩壊する」―若者特有の陳腐で無根拠な思い込みではあるのだがしかし、等の本人である
ところのレェスにとっては重大な問題である。
それを苦悶する生活に重いストレスを感じ始めた彼は、日に日に疲弊していった。
毛並みは艶を無くし、耳と尾は常に垂れ、鼻は乾き視線も俯きがちとなった。そんな傍目からからも見て取れる
レェスの疲弊ぶりを見かねて、彼の雇い主でもあるところの工場長がついにレェスへと声を掛ける。
そこにて、初めてレェスは己の悩みを他人へと打ち明けたのであった。
レェスの話を終始無言で聞いていた工場長ではあったが、その時々で笑いを堪えかねては何度も咳払いをした。
他人のそんな青臭さがなんともこそばゆいのだ。
そして全ての話を聞き終えるや、
『 レェス。お前さんは童貞かい? 』
そんなことをレェスに問いただした。
その質問に慌てふためき、はたまたどうにか無頼な自分を取り繕おうとしたもののそこは経験の差―緩急織り
交ぜた工場長の話術に翻弄され、たちどころにレェスは『一八歳(こども)の自分』へと丸裸にされてしまった。
そうなると素直なもので、レェスは率直に今の不安と問題解決の糸口を工場長に求めた。
そんな折、彼から返された返事(こたえ)こそが――
『 一度でいいから女でも抱いてみろ。もしかしたら考え方が変わるかもしれない 』
そんな中身の有るような無いような、なんとも無責任な答えであった。
正直その時のレェスも、そんな工場長の言葉に何一つ琴線を震わせられる事が無かったものだから、ただ「はぁ」
と空返事を返しただけであったが―事件はそれから4日後に起きた。
いつものように仕事を終えたレェスは件の工場長から呼び止められる。
そして一枚のカードを手渡されたと思うと、
『 明日の休みにこの店へ行け。役所前に迎えの馬車が来ている筈だから、それの御者に声を掛ければあとは万事、
向こうがよろしくやってくれる 』
工場長はそう言って武骨な笑みを見せた。それこそは、とある娼館への招待状であった。
代金は自分で工面するようにと言われた。金貨一枚分であるそうな。言うまでもなく大金である。
しかしながら初めての風俗というシチュエーションに発奮してしまったレェスには、そんな金額の高低など気に
はならなくなっていた。その時はただただ緊張し、そして胸ときめかせた。
自室に帰ってからも、食事すら忘れて貰った名刺を眺めて過ごす。
普段の生活において目にしたことすら無いほど奇麗に精製された紙面に繊維の屑などは一本として見当たらない。
麦の穂のよう、かすかに金色を含んだ色合いのカードには、達筆の書体で『Nine・Tail(九尾娘)』と店名が印刷され
ており、さらにはその隣にレェスの名前が「様」を付けて書かれていた。
なんどもそれを見つめ、さらには匂いなど嗅いだりしてはレェスは妄想を膨らませる。
いったいこの場所で何をするものなのだろう?
それこそ己の持つありとあらゆる知識を動員して淫靡な妄想にふけろうと考えるも―結局それらは何一つ実体
を持たず、ただ行き場のない情動となって胸を焦がすばかりであった。
121:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:11:00.16 R1wiEatv
そこにおいてようやくレェスは、自分が何も知らない「子供」であったことを自覚する。
思えば女の子と接触を持ったことなどは、田舎に居た時からなかった。
もし故郷において齢相応の相手に巡り合えていたのならば、自分はこんな都会に出ることもなかったのではない
か、などと妄想する。
平凡ではあるものの、つましく楽しい毎日を生涯の伴侶と送り、家業の酪農に精を出すのだ。……そんな妄想の
中の自分に、レェスは思わぬ寂しさを感じて大きく鼻をすすった。
「もう……取り戻せない生活だ」
そんなことを呟いて目頭をきつく閉じると、涙が一筋頬を伝った。
傍から見れば「何を言うか」とツッコミたくもなる。況やまだ18の子供が、だ。
そう思うのならばすぐにでも故郷に戻って家業でも婚活でも、好きにすれば良いのだろうがとかくこの年代の
若者は、何かというと破滅的な方向にばかり未来を考えては悲観して、その主役であるところの自分に陶酔して
過ごすものなのであろう。
閑話休題。
そうまで考えながら明日の日を待ち望む傍ら、とはいえ今回の初風俗を素直に受け入れられぬ想いもあった。
それこそは今日のトラブルにいたる元凶ともなった、ちっぽけな『プライド』に他ならない。
「これは……男のするべきことなんだろうか?」
寂しいだ破滅だと散々のたまっておきながら、この期に及んでレェスは考え込んでしまった。
風俗―すなわちは『女を金で買う』という行為を思い悩んでしまった訳である。
些細な疑念であったはずのそれも、そう思い込むと途端に心の中を占める割合を大きくしていった。
とはいえしかし、風俗にも行きたい―良心と本能、プライドとスケベ心との狭間でその夜、レェスは眠れぬ
まま煩悶し続けるのであった。
そして翌日の夕刻、彼は約束の場所である役所前に――居た。
結局はスケベ心が勝った。とはいえしかし、それに心が傾いたのは本当に僅かな差異に他ならない。事実いまも、
胸の内では葛藤が続いている。そんな今の状況はむしろ、寂しさに打ちひしがれていた時よりも激しく心を乱して
いた。
斯様にして情緒不安定なレェスへと、
『 レェス様、でいらっしゃいますか? 』
何者か声が掛けられた。低く落ち着いた男のものである。
それに驚いて振り返ればそこには、テールコートの正装に身を包んだ紳士が一人。
年の頃は四〇代半ばといったところか。僅かに胸を張り背筋を正したその立ち居は、自然な振る舞いでありなが
らも慇懃で折り目正しく、けっして己を卑下をしない「強い男」の印象をレェスへと憶えさせた。
とはいえその「強さ」もけっして腕力や、権力を背景にした脅しじみたものではない。
いうなればそれは、この男が持つ自己への誇りと自信に他ならないのだろう。
口にはせずとも彼が、己の仕事に気高いプライドと固い意志とを以て挑んでいることがはっきりと見て取れた。
まだ、彼が何者か聞いてもいないにも拘わらずである。
そんな紳士の落ち着いた雰囲気に包まれて、混乱の極みにあったレェスも沈静化する。
『 レェス様でいらっしゃいますか? 』
そして再度の紳士からの問いに、ようやく我に返ったレェスは大きく頷くのであった。
122:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:13:41.86 R1wiEatv
『 お待たせいたしました。私は、「Nine・Tail」からの使いの者であります。レェス様をお迎えにあがりました。
こちらへどうぞ 』
渡されたレェスの名刺を確認して一礼をすると、紳士は泰然自若とした振る舞いで半身を開きレェスへと道をあ
ける。そうして誘うよう右手を泳がせたその先には、黒塗りの馬車が一台停められているのだった。
そんな馬車の壮観にレェスは思わず息を飲む。
自分の身の丈ほどの車輪を四環搭載し、さらには楕円の円蓋を被せた粋な造りのそれは見るからに優雅で美しい。
さらにはその中に誘われて、今度は息を止めた。
赤を基調に、向かい合うように設置されたソファは質素な造作ながらも造りが実に細やかで、背もたれに施され
た刺繍ひとつをとっても細部まで実に手が込んでいた。さらにはその手触り、はたまた硬すぎず柔らかすぎない
座り心地からは相当にこれが高価なものだということを貧民のレェスにすら実感させる。
それら自分の日常からは完全にかけ離れた、別世界の物に触れるということにレェスは躊躇いすら覚えずにはい
られない。
それらに比べて今日の自分はといえば、一張羅のジャケットにハンチング帽。シャツとパンツにはそれなりの物を
身にまとっては来たが、それでも目の前の馬車やそれの御者たる紳士のそれに比べれば、月とすっぽんほどに今の
自分は滑稽に思えた。
そうしてそれらに圧倒されるまま馬車の中に閉じ込められると、御者は外套(マント)を羽織り馬車を発進させる。
かくして運命の車輪は動きだしてしまった。
後悔が無いという訳ではない―否、レェスはこの後に及んでもなお悩んでいる。
なぜなら自分は今、街の遊郭へと向かおうとしているのだから。
123:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:15:44.78 R1wiEatv
【 2 】
目的地である娼館『Nine・Tail』は、遊郭街の外れにあった。
入口に近い通りには原色を散りばめた派手な看板の、一目でそれと判る店が多かったのに比べ、件のNine・Tail
がある一角は一見したならば高級住宅街かと見紛わんばかりに閑静で趣のある建物が並ぶ通りである。
そしてその中の一つである、一際大きい洋館が今居る店であった。
入店し待合室に通されたレェスは、緊張から味の判らぬ紅茶に舌を焼いていた。
室内の壁面に備え付けられたソファーはコの字を描くようにして設置されており、その前には小型のテーブルが
個別に何基も備え付けられていた。その上にはそれぞれ重厚なガラスの灰皿とライターとが置かれ、そんな自分の
机そこにはさらに紅茶とおしぼりがある。
とりあえずここで待つように指示されたレェスは、緊張から何度も部屋の中を見渡しては、ここに至るまでの
経緯を思い出すのであった。
入店と同時にレェスは、入口正面に設けられたロビーにて再度の名刺提示を求められた。続いて『入館料』と
称した金銭の提示に、レェスは虎の子の金貨一枚を支払う。受付もまたそれを受け取ると、銀貨二枚をレェスへと
返した。
料金は金貨一枚分と聞かされていたレェスだけに、これには大いに困惑した。そんなレェスの混乱を察し受付の
紳士は、『その残りはお相手を務める給仕にお渡しください』と笑顔で諭してくれたのであった。
どうやらこの手の店はまず店側に『入館料』を支払い、さらには相手となる娼婦に残りの金額を支払うという
仕組みらしい。なんとも困惑する。
「早まったかなぁ……金貨一枚分は高いよなぁ」
呟き、手の中で握りっぱなしであった銀貨二枚を見下ろす。この金とて、工場に勤め始めてから今日に至るまで
に貯めたレェスの血肉のような銭である。それを、手元に形の残らぬこのような遊行に使ってしまうことへレェス
はなんとも強い抵抗を感じていた。
―これだけあったらコートが買えた……ブーツだって買えるし、
飯だって好きなものが食える。
そう考えだすとどんどん思考は所帯じみて、いつもの妄想も現実味を帯びてくる。
―チョコだって食える。肉だって食える。パンだって好きなだけ。
フルーツだってそりゃあもう。大判コロッケもいい。いくらどぶ漬けか。さんま焼き
だっていいぞ、そこに生ゆば刺しなどつけるか。岩のり250円も渋いな……。
そうしてすっかり現実逃避をして自分の妄想(せかい)に入るレェスへと、
『お待たせいしました、レェス様。ご案内いたします』
「ッ!? こ、こっちもうな丼ください!」
『―はい?』
案内係の存在に気付けずにいたレェスは、その突如の声に思わず両肩を跳ね上がらせた。
『いかがなさいましたか、レェス様?』
「え? あ……い、いや何でも。ははは」
怪訝な案内役の表情に我へと返ったレェスは、つい自分の奇行を笑ってごまかす。同時に、その瞬間が訪れたことを
瞬時に理解する。それゆえにさらに混乱する。
124:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:18:32.58 R1wiEatv
―ついに……ついに女の子と……!
心臓は鼓楽器よろしくに、その音が喉から漏れているのではないかと心配するほど強く胸を叩いている。
目の前を歩く案内役の背に、レェスはこれから会うであろう嬢を妄想した。
―猫型の華奢な子が来るんだろうか? それとも白兎の純情そうな子とか?
いやいや、もしかしたらオイラと同じ犬の娘なんてことも……!
様々な美少女達が案内役(エンコート)の背に浮かび上がっては消える。
やがて目の前を行くその背が止まった。
『こちらからは御一人でどうか。―どうぞお楽しみくださいませ』
体を開いてレェスの前へ道をあけると、案内役は深々と頭を垂れた。
そんな目の前には巨大なカーテンが壁のように通路を塞いでいる。
いったいこれからどう行動したらいいものだろうと困惑するレェスではあったが、目の前のカーテンそこにスリ
ットが通っていることを発見した。
どうやら二枚を重ね合わせてある造りらしい。それを前に一歩踏み出すと、レェスはその隙間へと体を進入させ
た。
シルクのカーテンの質感それを鼻先に感じながらそこを潜り切ったその先には――
「はじめまして。お待ちしておりました」
柔らかく、そして落ち着いた声。
その瞬間、レェスは金色(こんじき)の風を見た。斜陽に輝く夕暮れの稲穂畑ような紅(あか)と黄金の煌めきが
目の前を走ったように思えた。
しかしそれが目の前にいた彼女の毛並みから連想した錯覚であることをすぐに理解して我に返る。
目の前には、
「今宵、あなたのお相手を務めさせていただきます『チトノ』と申します。本日はありがとうございます」
狐型の女性が一人、レェスへと微笑んでいるのであった。
光を受けると深い赤の色合いを反射(かえ)すその金色の毛並みは、どこまでも強く深い黄金の色合いをレェスに
印象付けた。
高く通って上を向いた鼻頭と切れ長の瞳。しかしながら、黒く潤んで静夜の湖面のような光彩を満たした大きな
瞳ゆえに、そこからは細目の持つ冷たい印象は無い。ウェーブ掛った金の髪を額から後ろへ流した髪型も、そこか
ら一筋垂れた前髪がそんな瞳の顔(おもて)にかかり、それが彼女の気怠さとそして得も言えぬ妖艶さを演出している
ようである。
「…………」
そんな彼女を前にしばしレェスは言葉を失う。
しかしながらそれは、けっして目の前のチトノに見惚れているからではない。むしろそれは―『困惑』あった。
―え……? なんでこんな人がいるの?
その放心の理由をつけるならばそれは、チトノが自分の想像していた『嬢』とは大きくかけ離れた容姿であった
からだ。
125:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:20:46.74 R1wiEatv
今のこの瞬間に至るまでレェスが思い描いていた風俗嬢とは、どれも若く華奢な、あくまで『同年代』の少女た
ちであった。しかしながら今目の前に居るチトノは、明らかに自分よりも年配のように思える。
体つきも然りだ。大胆に露わとされたドレスの胸元そこには、襟元の淵から零れてしまうのではないかと思わん
ばかりの乳房が谷間もみっちりとその肉を凝縮している。
妖艶にくびれた腰元のラインも臀部とのメリハリがきいており、ふくよかな彼女のヒップラインがより大きく
そして艶めかしくその存在感をアピールしているようである。
斯様にして男好きしそうな体つきの彼女ではあるがしかし……それでも、期待していた風俗嬢象からかけ離れた
チトノの存在は、ただただ今のレェスを戸惑わせるばかりであった。
そんなレェスの心情を鋭敏に察知すると、
「もー、なぁに? こんなおばさんでがっかりした?」
チトノは微笑みつつもしかし、チクリとレェスの図星を突く。
その声に再び我に返されるレェス。
「あ、いえ、そ、そんなッ」
思わぬチトノからのそれに、さらに慌てふためいて言葉を重ねようとするもそれが泥沼。可哀相なほどに慌て
ふためいたレェスの反応はしかし、如実にチトノの言葉を肯定してしまうのであった。
「ふふ。いいのよ、気にしないで。たしかに若くはないもの」
そんなレェスにコロコロと笑って見せるチトノ。そんな彼女の仕草に、思わずレェスはどきりとする。
純粋に今のチトノを可愛いと思ったのだ。
そう思うと同時に、いま自分が娼館へと来ていることもまた思い出す。そして目の前に居る彼女こそが、今宵
自分の相手を務めるパートナーなのだと実感した瞬間、
「ん? あら、嬉し♪」
「―え? あ。うわぁー!」
レェスの体が反応した。
股間は傍目からも判るほどに怒張して、大きくパンツの前面を突き上げて張らすのであった。
「い、いやコレはッ……その!」
途端に股間を抑えて腰を引くレェスではあったが、そんな彼にあきれることなく微笑んでチトノはその腕を取る。
「遠慮しなくていいのよ? ここは『そういうこと』をする場所なんだから。むしろ私なんかに反応してくれて
嬉しいわ」
言いながらレェスの頬へと愛情たっぷりに唇を押し付ける。そんな異性(チトノ)からのファーストキスに、完全に
レェスは熱しあがって―そして脱力した。
「さぁ、はやくお部屋に行きましょ♪」
あとは為されるがままレェスはチトノに腕を引かれ、すぐ傍らのドアを開く。
自分の身長の倍はあろうかと思われる重厚な装飾のドアをくぐると―目の前に広がった室内の様子にレェスは
息を飲んだ。
体を反らせて見上げるほどに高い天井と、足音を完全に消してしまうほどの柔らかな絨毯の足もと。猫足の椅子
やテーブルといった調度は、そのどれもが高価そうに見える。
そんな部屋の中で一際レェスの目を引いたのが、その中央に設置されたキングサイズのベッドであった。
126:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:22:54.11 R1wiEatv
シルクのカーテンを弛ませた天蓋付きのそれは、まるで絵本の中に出てくる姫や王族が使用するかのようなそれ
だ。そしてそんなベッドの淵にレェスとチトノは腰掛ける。
「そういえばまだ名前聞いてなかったね? 君のお名前は?」
「あ、あの……レェス、です」
「『栗毛(レェス)』君、か。ふふ、君にぴったりな名前だね♪」
まるで恋人同士の会話のよう微笑むチトノではあるがしかし、その行動は徐々に妖艶さを増していく。
さりげなくレェスの腿の上に這わされた掌が―そっと股間まで伸びた。
「ッ! う、うわ……!」
パンツ越しに、勃起していた陰茎の先端を包み込まれる感触にレェスは上ずった声を上げる。
そしてその反応を楽しむよう、チトノは手首を返し、そしてさらには回しては手の平の中央(なか)にある先端を
こねる。
「あ、あぁ……もうッ」
今日までの禁欲生活ゆえかそれだけで達してしまいそうになるレェス。そんな彼の反応を前に、チトノは動きを
止めてそこから手を離した。
「えぇ……?」
そんな突然の『おあずけ』に不安げな視線を向けてくるレェスにチトノも苦笑いに微笑む。
「このまま続けちゃったら召し物を汚しちゃうよ? ちゃんと準備しよ。そのあとは……たっぷりね」
顔を寄せレェスの耳元でそう囁くと、チトノは愛おしげにその耳介を甘噛みするのであった。
そこからは職業故か、実に手際良く準備をこなすチトノ。いつの間にかレェスのジャケットを剥ぎ取ると、瞬く
間にその下のシャツやパンツもまた脱がし、たちどころに彼を丸裸にしてしまうのであった。
「わぁ♪ 可愛い顔してるのに、こっちはすごい『男の子』なんだから……」
そうして露わになったレェスの陰茎を改めて前にし、細めた瞳に期待を輝かせるチトノ。
興奮からくる緊張に刺激され続けた茎の先端からは夥しい量の線液が溢れ、先細りの陰茎はそれに濡れて赤剥け
た全身を夏の果実のようにぬめらせ輝かせている。
それ自身が放つ、潮の香りにも似たほのかに塩気を含む茎の臭気に、チトノもまた眠たげに瞼を細める。斯様な
レェスの雄の香に、彼女も発情を促されているようであった。
「じゃ、私も準備するから……ちょっと待っててね」
言いながらレェスの茎から視線を振りきると、チトノは背筋を伸ばしドレスの背後にあるジッパーへと左腕を
ひねるようにして手を伸ばす。
ゆっくりとそれを降ろすと、胸部で形を作っていたドレスの胸元が崩れ、重力に引かれた乳房が水風船のような
質感で下に降りる。
そんな乳房両方を、残った右腕で抱えるようにしてドレスを脱ぐチトノ。肩口が無く、胸部で引き締めることに
より形を維持する構造のドレスは、背のジッパーを解くことでいとも容易く、さながら輪でもくぐるかのよう足元
までストンと落ちて脱げた。
そうして目の前には裸体に近いチトノがあらわれる。
豊満な胸元を両腕で抱えるように隠し、股間にはレースを施したシルクのショーツと、同じく白を基調としたス
トッキングとガーターベルト。ドレス姿であった頃には黄金一色に思えた彼女の毛並みが、胸元から股間に掛けて
は雪原のような眩い白に変わっている様子にレェスは目眩を覚える。
127:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:25:02.40 R1wiEatv
美しいと思った。全てが想像を越えていた。ゆえに目の前のチトノにどう対処すべきか悩んだ脳は激しく混乱し、
さらには発奮してはそれらが目眩となってレェスを惑わせた。
そうして見つめる中、チトノは流し目でレェスを捉えたままこちらへと背を向ける。大きく、そしてふくよかに
毛並みの整った木の葉型の尻尾が、優雅に左右へ揺れる様に目を奪われる。
やがて上体を前へ倒しレェスの前へ尻を突き出すと―チトノは両腰に手を添え、ゆっくりショーツを脱ぎすの
であった。
「ん……ん、ッ……」
固唾を飲み、その光景にもはや呼吸すら忘れてレェスは見入る。
性の知識など何も知らないレェスであっても、異性の股間そこに対する執着は本能で備わっている。―むしろ
そういった知識が無いからこそ、なおさらに妄想をかき立てられ興奮を覚えたのかもしれない。
半ばまで脱ぎ下ろすと、レェスの前にチトノの臀部が露わとなった。
乳房同様に豊満な臀部の両房は、裏腿の上に乗り重なってくっきりとその形良い丸みのラインを浮き上がらせて
いた。その眺めはまさに『尻』、そしてまさに『女』だ。華奢な若い世代には無い、匂い立つような艶気(いろけ)と
体温とを感じさせずにはいられない体をチトノはしていた。
そんな豊満な臀部の両房に挟みこまれたクロッチ(股間部)が、もうショーツが大半まで下着が降ろされているにも
かかわらずそこに貼りついて、肝心の部分を隠している。
やがては腿までショーツのサイドを降ろすとついにはそれもぺろりと剥がれ始める。
その様にレェスの興奮は最高潮にまで熱し上げられた。
そして完全にそれが剥がれ、ついに目の前にチトノの全てがさらけ出されたと思われたその瞬間―
「ん? ん、んん?」
そこが露わになるのと間髪入れず、彼女の尻尾の尖端がそこをよぎる。
完全にショーツそれは剥ぎ取られたというのに、掃くように目の前を左右する尻尾のせいで未だにチトノの秘所
そこをレェスは確認することが出来ない。
―もうちょっと……あともうちょっとなのに!
それを凝視するがあまり、ついには体が前に出る。
鼻先を立てて瞼を細め、ちらつく尻尾のさらに奥底を覗き込もうとしたその瞬間であった。
「ん~……、んッ?」
そんなレェスの後ろ頭を、突如として何者かの腕(かいな)が絡め取った。
さらにはそれに引き寄せられて―
「んむ? んんッ? んん~ッ!」
レェスはチトノの肉付き深い臀部の谷間へと、深々と鼻先を突き立てるのであった。
「捕まえたー♪ この覗き屋さんめ♪」
そうして掛けられるチトノの声。埋もれる尻の谷間から見上げるそこには、こんな自分へと振り返っているチト
ノの妖艶な視線があった。そして同時に、いま自分の首根を絡み取っている物が彼女の尻尾であることも理解する。
「たっぷり見ていいからね。匂いもたくさん嗅いじゃって♪」
今まで焦らしてきた行動とは一変して今度は己からレェスの鼻先に尻根を押し付けるチトノ。さらには首に回した
尻尾にも力を込めて、よりいっそうにレェスの頭を抱き寄せる。
128:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:27:44.49 R1wiEatv
一方のレェスはたまったものではない。
「見ろ」とは言われたものの、鼻頭(マズル)がすっぽりと尻の中に埋まってしまったそこからはチトノの背の峰しか
望めない。
しかし一番の問題は、チトノの秘所そこにて呼吸器を塞がれていることと―さらにはそこから感じられる、
彼女の芳しいまでの雌臭それであった。
唇の先にはおそらくは膣部と思わしき粘液の感触が僅かにある。おそらくはチトノ自身も相当に興奮しているで
あろう故か、そこから溢れてくる彼女の愛液が鼻下を伝って、レェスの口中に直接流れ込んできている。
粘性のその味は塩気を含みつつも、ほのかに酸味と苦みも織り交ぜたような複雑な味であった。とはいえ尿など
といった不快な臭気や舌触りは感じられない。
しかしながら一番の問題と思われることは、鼻先に当たる器官のこと。
膣のある口先よりも僅かに上に位置するそこは、何物でもない『肛門』それであろう感触とそして匂いとがあった。
言うまでもなく排泄に使われるその器官は、性知識においてまったく無知であるレェスであっても一嗅ぎでそれと
判る存在感を醸している。
そんな器官に鼻先を押し付けられているのだ。本来ならば嫌悪を抱くであろうはずがしかし―
「ん、んん………んむんむ」
「きゃあッ? なぁに、そこー?」
押し付けられるチトノの臀部を両手でワシ掴むとレェスはよりいっそう鼻先を押し付け、さらには伸ばした舌先
にて肛門そこへの愛撫を始めたのであった。
正体の判らぬ膣よりも、なまじ馴染みのある肛門の方がよりリアルに性的なイメージをレェスに働かせたのだ。
鼻孔には苦みばしった独特の匂いが充満している。言うまでもなくそれは胆汁のそれであり、悪く言うのならば
糞汁でもある匂いではあるのだが、
「ん、ん、んむ……」
この状況とそしてその相手が誰でもないチトノとあってはむしろ、そんな器官に禁忌感(タブー)すら強く孕んだ
興奮を憶えてしまうのである。
「もー。初めてのエッチでお尻の穴を舐めまくっちゃうなんてヘンタイすぎるよー? いけない子なんだから」
そう言ってレェスを諭すチトノであはるが、上気して熱しあがった表情からはその言葉通りの嫌悪感は微塵として
見られない。
むしろそれをさらに望むかのよう、
「そんな悪い子にはお仕置きしちゃうんだから♪」
よりいっそうにチトノは自分のアナルそれをレェスに押し付けて、その顔を臀部の谷間へと埋めさせるのであった。
それにより完全にレェスの呼吸器がふさがれる。その段に至ってさすがに我へ返り慌て始めるレェスではあるが、
いかんせん発音器である口元も塞がれている状況とあっては、それを声にして伝えることも叶わない。
―く、苦しい……チトノさんッ、窒息しちゃうよ!
臀部をワシ掴み、必死にマズルを抜き取ろうと抗うものの、
「あん、すごいよぉレェス君ッ。もっとしてぇ!」
それを愛撫に感じてしまっているチトノは、そんなレェスの緊急事態に気付くことなく一人ヒートアップしていく。
129:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:29:51.19 R1wiEatv
そして、
「すごいぃ! 初めてなのにレェス君にイカされちゃう。レェス君、レェス君ッ! ―ん、んんぅ……!」
よりいっそうに首根へまわした尻尾に力を込めて、尻全体でレェスを抱きしめた瞬間―チトノの絶頂と共にレ
ェスからも力が抜ける。
「はぁはぁ……ふぅ。上手じゃない……すごく良かったよ、レェス君」
「………」
「―ん? レェス君?」
いざ我に返り、相手であるはずのレェスから何の反応も無いことにいぶかしむチトノ。
そうして恐る恐る振り返るそこに、すでに顔のほとんどを臀部の中に飲み挟まれて白目をむいているレェスを発
見し、
「きゃー、またやっちゃった! レェス君ッ、レェスくーん!」
チトノは慌て尻尾に込めていた力を解くと、抱き上げたレェスの頬を叩いて彼を介抱するのであった。
130:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:42:10.82 R1wiEatv
【 3 】
気怠さを憶えて覚醒すると―レェスは天井と思しきそこをぼやけた視線で見上げ、そしてため息をついた。
「……夢?」
思わず呟いてしまう。
貴族の住むような屋敷で絶世の美女のお尻に挟みこまれて窒息した―記憶にある今までを振り返るのならば、
夢と思えても不思議ではない。むしろそんな現実の方が、よっぽども夢物語じみているように思えた。
故にそれらはすべて夢だったのではないかと考える。そう考えた方がつじつまも合うというものだ。
そもそもこんな体験が現実であるという『証拠』はどこにも―
「あ。目、さめた?」
「ッ! ち、チトノさんッ?」
その『証拠』が突如として視線に入ってきた事にレェスは両肩を跳ね上がらせる。
そうして起き上り、見渡すそこはベッドの上―そして傍らには全裸のチトノ。全ては紛う方なき『現実』で
あったことが証明された。
途端に自分が意識を失う瞬間のあの、生々しいやり取りもまた思い出して、
「わぁ、元気だね♪ 安心したー」
レェスの茎は再び高く堅く屹立して、天を向くのであった。
しかしながら一方の本体(レェス)はというと、そんな自身の体の反応とは裏腹に未だ混乱から脱しきれていない。
「あ、あのさ……これからどうしたらいいの?」
つい尋ねてしまう。とはいえしかし、レェスにとっては重要な問題だ。現状を把握したからと言って、童貞の
レェスには今後自分がどのような行動を取ったらよいものか見当もつかないのだから。
そしてそんなレェスの不安もまた知るからこそ、
「大丈夫だいじょーぶ。お姉さんに任せて寝てればいいのよ」
片や百戦錬磨のチトノはそんなレェスを愛おしげに抱きしめるのであった。
「私がリードしてあげるから、レェス君は気楽にしてて。そのつどでやりたいこととか思いついたら言ってよ。
何でも応えてあげるから♪」
言いながら見つめ、そしてレェスの体の上に乗り上げてくるチトノの瞳が妖しい光を宿す。言うまでもなく発情
しているであろう彼女の様子を察した次の瞬間には、チトノの唇がレェスの口唇を塞いだ。
口先を噛みあうようにし、侵入させた舌根を幾重にも絡ませ合いながら施されるチトノのキスに、次第にレェス
の頭にも靄がかかってくる。
ひとしきり互いの唾液を味わい、レェスも脱力して再びベッドの上に横たわると、いよいよ本格的なチトノの
奉仕が始まった。
唇を離れた口唇は舌先でレェスの体をなぞりながら下降していく。快感を伴いつつも憶える強いこそばゆさにレ
ェスは低く声を殺しては身をよじらせる。そんな反応を楽しむようチトノも舌先で穿つ力らを強めると、レェスが
苦手であろう腹部の周辺をより丹念に愛撫するのであった。
一頻りそうして愛撫をすると、ついにチトノの唇は下半身そこに辿りつく。
131:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:44:16.78 R1wiEatv
「あ、あぁ………」
チトノを見守るレェスの視線は、次に彼女が起こすであろう行動を予想して、奉仕する彼女へとくぎ付けになる。
そして期待通りにチトノの舌先は―赤剥けて反り返った陰茎の腹を舐め上げるのであった。
「んッ、うわわ……ッ!」
剥きだされた粘膜をさらに別の粘膜が触れる感触と熱にレェスは上ずった声を上げる。
今はまだ快感よりもくすぐったさの方が勝った。その感覚に耐えかねる体は何度も痙攣しては、会陰と肛門との
縮小を小刻みに激しくさせる。
そんなレェスの反応にチトノも心得たもので、舐め上げていた舌先は先端まで昇り上がるとさらにそこから折り
返して、今度はペニスの背へと降り始める。そしてその流れのまま自然に、チトノはレェスの茎全てを口中に収め
た。
「あッ、っくうぅ……ッ」
その瞬間、さらなる痛痒感がレェスの体を奔る。
舌先で一部箇所だけを責め立てられていた時とは違い、今度はペニス全体があのこそばゆさに包まれていた。
ゆっくりとチトノの口唇がそれを飲みこんでいく。茎の背に当たる前歯の感触に震え、さらにはその深部に辿り
つき咽喉の奥底へペニスの尖端が触れると、今度は唇とはまた違った粘液の締め付けに絡め取られて、レェスは
その感触に体をのけぞらせるのであった。
臍の奥底がキュッと締まるような感触にレェスは射精が近いことを意識する。
そしてこのまま果てたいと思ったその矢先―
「ん、ん……ん~、っぷは」
チトノは強く引きずり出すかのよう吸いつけた口唇を引き上げると、口中からレェスのペニスそれを解放してし
まうのであった。
「あッ……そんなぁ」
そんなチトノの行動に対し、露骨に悄(しょ)げた表情を見せるレェス。その様はまさに、おあずけ受けた仔犬その
ものだ。
しかしながらそこはプロ。チトノとてそんな相手の機微は知り尽くしている。レェスが絶頂に達せようとして
いるのを察知し、あえて愛撫(フェラチオ)を止めたのであった。
泣きそうな表情のレェスに微笑んでみると、
「このぐらいでイッちゃうなんてもったいないよ。もっともっと楽しんで」
そう言ってチトノは、M字に膝を立てさせたレェスの両足を肩に担ぐようにして、その下へ自分の上半身をもぐ
りこませる。
そうして目の前に露わとなった会陰へと、
「う、うわわッ?」
再びチトノは舌先を這わせるのであった。
舌先で強く押し付けるような刺激は、今までの口中で包みこむかのようだった柔らかい愛撫とは対極のものである。
それでもしかし、そこへの箇所の責めは体内の奥底にあるレェスの前立腺を強く刺激してなんとも直接的な快感を
与えるのであった。
しばしそこらをこそぐよう上下に愛撫していた舌先は、やがてぬるぬると下降していく。そしてチトノの舌は、
「ッ? ひゃあ!」
レェスの肛門の淵をなぞる。思わぬ箇所への愛撫にレェスもまた声を上げる。
132:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:46:20.16 R1wiEatv
「ち、チトノさんッ。そこ、お尻だよ?」
「知ってるわよー、なぁに今さら♪ さっきはレェス君だって、私のお尻をたくさん舐めてくれたじゃない」
そう言われてレェスは何も返せなくなる。浅はかにも過去の自分の行動が今、自分を責めている。
「もうさ、今夜は私達の間じゃ『汚い・恥ずかしい』は無しだよ。だから安心して♪」
さらにはそう微笑まれてしまうともはや、レェスは一切の抵抗を封じられてしまうのだった。
やがて呟くよう「お願いします」と伝えると、レェスは観念してベッドに倒れ込む。
そんな彼をなんとも思惑のこもった笑顔で見届けると、
「たくさん気持ち良くしてあげるね」
チトノもまた愛撫を開始するのであった。
肛門の淵をなぞるように舌先は這っていく。時おり奥窄まったアナルの中心へと舌先が伸びると、そこに感じる
暖かな感触にレェスは身を震わせる。やがてはそんな舌先も、次第に肛門そこを掘り穿つような強い愛撫へと移行
していった。
「あ、はあぁ………」
途端に熱がそこに感じられた。
舌先の粘膜がぬるぬると肛門の中に侵入してくると、そこを中心にしてヌルリと暖かい感触が広がって、レェス
は強い快感を感じるのであった。
しばしそうしてレェスのアナルそこを愛撫していたチトノが不意に口を離す。
「そろそろチンチンの方も気持ち良くしてあげるね」
そう言ってレェスの両足の上に胸元を乗り上げたかと思うと、屹立する彼の陰茎それを豊満な両乳房で挟みこむ
のであった。
見下ろす股間そこに乗り上げたチトノ―そんな自分の性器それが彼女の豊満な乳房二つによって埋もれている。
ツンと上を向いた形の良い乳房が、今はレェスの体の上に押しつけられることで楕円にその形を歪ませていた。
そんな彼女の巨乳ぶりを改めて再認するその眺めは圧巻するばかりである。
「ふふ、すごいでしょー♪ じゃ、始めてあげるね」
見下ろすレェスの凝視に気付いて、上目づかいにウィンクを返してくるチトノにレェスは大きく胸が高鳴る。
純粋に今の彼女を可愛いと思った。
しかしそんな想いに心なごんだのも束の間―次の瞬間、脳天に突き抜ける刺激にすぐにレェスの淡い思いは
吹き飛んだ。
「あ、うわぁッ?」
「んふふー♪」
胸の谷間に置いたレェスの陰茎を左右から乳房で押し挟んで圧迫した瞬間、茎全体を包み込んだ肉圧とそして
体温の感触にレェスは情けない声を上げる。
乳房にて包まれ圧迫されるその感触は、先に受けたチトノの口取りによる圧迫感とはまた違った感触をレェスに
与えていた。
しかし刺激はそれだけではない。
「動くよー?」
「……え?」
包み込んだレェスの陰茎が零れてしまわぬようしっかりと乳房を左右両脇から手の平で持ち抑えると、
「わぁ、わあああぁ!」
チトノは己の乳房で扱くようにしてレェスの茎を愛撫し出すのであった。
133:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:48:43.35 R1wiEatv
これまでの愛撫とは打って違い『動き』のあるそれにレェスは戸惑わずにはいられない。多少の騒々しさはある
ものの、今まで貞淑に接してきてくれたチトノがこんなにも激しく奉仕をしてくれる姿はそれだけでレェスには
衝撃的であったりする。
それでもしかし一番の衝撃は、いま現在ペニスに対して与えられている未知の快感それだ。
先にも述べたようフェラチオの時とは全く違った、『肉圧で扱く』という刺激―しかしながら今レェスが感じて
いる快感は、そんな豊満な乳房の肉圧だけによるものではなかった。
それこそは―
―うわぁ……さらさらのむね毛が気持ちいい……
首元から胸元に掛けて生い茂る、チトノの白い毛並みに包みこまれる感触それであった。
柔らかく細やかな内の毛並みはシルクさながらの肌触りを感じさせるようである。それが乳房の体温で温められ、
さらには潤滑の為にそこへ流されたチトノの唾液と混じってぬめりを帯びるや、その快感は口中でされていた粘膜の
それに勝るとも劣らない快感をレェスに覚えさせるのであった。
そんな乳房の合間から、時おり頭を出すペニスの尖端へとチトノは丁寧に、そして愛情たっぷりに唇や舌先を
這わせて愛撫する。
「どう? オッパイ気持ちいいでしょー? 自慢なんだから」
「う、うん、気持ちいい。でも……」
「うん? 『でも』?」
「でも、チトノさんの毛並みが気持ちいい。サラサラでふかふかで、すごく気持ちいいッ」
そんなレェスの告白にその刹那、チトノは動きを止めて目を丸くする。
しかしそれも一瞬のことすぐにその表情へ笑みを取り戻すと
「……お目が高いんだから。レェス君は」
否、前以上に淫らでたくらみに満ちた妖艶な笑顔(ひょうじょう)で呟くようにそう言うと―チトノは挟みこんで
いた乳房の拘束からレェスを解放してしまうのであった。
「えッ? もう終りなの?」
そんな中途半端な幕切れに不安の声を上げるレェスではあるがしかし、
「もっと良いことしてあげるよ」
そんな彼の上によじ登って顔を近づけると、その耳元でそんなことを囁いてからチトノは強く唇をレェスの頬へ
吸いつけるのであった。
やがて再び乳淫の時と同じポジションに戻ると、チトノは依然として屹立したレェスの茎へと口づけしながら、
己の尻尾をその前に持ってくる。
改めて見る彼女の尻尾に生唾を飲み込むレェス。
透明感のある毛質に見惚れた。
遠目でもはっきりと毛並みの色艶が判るそれではあるが、こうして間近で見ると尻尾それ自体が光を放っている
かのように眩い。その形も竿の中程でふくよかに膨らみを持ち、稲穂さながらの色合いと相成っては、なんとも
豊穣で大らかなチトノの魅力を体現せしめているかのようである。
そんな尻尾を手に握り、弄ぶよう左右へさらさらと揺り動かせていた彼女であったが、やがてはそれを見つめる
レェスに妖しく微笑んだかと思うと、
「これは特別な人にしかしない技なんだからね♪」
そう言ってチトノは―その尻尾をレェスのペニスへと巻きつけるのであった。
134:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:50:50.11 R1wiEatv
「ッ!? うわぁぁ!」
その感触にレェスは針にでも刺されたかのような声を上げる。
チトノの尻尾―その毛並みで包み込まれるという感触は、粘液にまみれていた口中とも、はたまた肉圧に挟ま
れていた乳房ともまた違う衝撃をレェスに与えた。細やかで柔らかな毛並みの一本一本が余すところなくレェスの
陰茎を包み込む密着感は、先の二つの愛撫には無かった新しい感覚である。
「ふふふ。これくらいで驚いてちゃ困るわよ♪」
そんなレェスの反応を楽しみながら、チトノは包み込んでいた尻尾を上下に揺する動きを始める。
それによってレェスの茎がチトノの尻尾によってしごかれ始めた。
レェスの線液とチトノの唾液とを絡ませた彼女の尻尾が、その粘液を取り込んでより緻密にレェスのペニスに
絡まりつく。その感触たるや、もはや『毛並みで包み込む』などという表現では言い表せられないほどに複雑で、
それでいて純粋な快感を与えてくれるのであった。
ついには、
「あ、あうぅ……チトノさぁん、もう……」
絶頂を迎えようと喘ぐレェス。ここまで何度も焦らされてきたせいか、もはや射精の限界を堪えることなど出来
ない。
「うん。いいよ、レェス君。私の尻尾の中にたくさん出して」
そんなレェスの反応を確認し、チトノもまたよりいっそうに尻尾で扱く行為を激しくさせる。
「あ、あぁぁ……チトノさんッ」
そして毛並みに包まれていたレェスのペニスが、一際深く尻尾の中へと打ちこまれたその瞬間、
「んッ、んんぅ……ッ!」
ついにレェスはチトノの尻尾の中へと射精して達するのであった。
「あはぁ、出たぁ♪」
一人でする時のいつも以上に茎は跳ね上がり、会陰は激しく痙攣して精液を送り出す。まるで尿道がいつもの
倍にも膨らみあがったかのような錯覚を覚えるほどに強くそして大量に、レェスはチトノの尻尾へと射精するのだった。
そうして最後の一滴まで出しつくすと――レェスは深くため息をついてベッドに沈む。
「すっごい出たねー♪ 尻尾の中がヌルヌル」
言いながらレェスの茎を解放すると、チトノは根元から握りしめた自分の尻尾を上に向かって絞りあげていく。
見守る中、尻尾の尖端に白い水球がいくつも浮き上がったかと思うと、チトノの握り拳が昇るのに合わせて大量
の精液それが尻尾の先から溢れ出る。その色合いとさらには絞り器(ホイップ)を彷彿とさせる彼女の尻尾の形と
相成ってはさらながら、生クリームを絞り出しているかのようだ。
「ほぉら、こんなに」
そうして絞りあげ、そんな手の平いっぱいの精液を自慢げにチトノは見せたかと思うと―次の瞬間にはその
掌の杯を煽り、チトノはレェスの精液を飲みほしてしまうのだった。
「あ……飲んじゃった、の?」
その様子を信じられないといった様子で眺めるレェスと、一方で手の平に残った精液の残りを愛おしげに舐めて
拭うチトノ。
「うん。飲んじゃったよ♪ 濃くて匂いがきつくて、すごく美味しかった」
そう言ってほほ笑む彼女にレェスの胸は大きく高鳴る。もはや頭の中はチトノでいっぱいだ。体だって今しがた
射精したばかりだというのに再び、痛いくらいに勃起して反応している。
135:金と銅貨のワルツ
11/03/21 19:53:14.92 R1wiEatv
「チトノさん……今度は、オレがやっちゃダメかな?」
「ん?」
気付いた時にはそんなことをチトノに聞いていた。
もちろんその言葉の意味は、彼女への愛撫を自分も施したいという意味ではあるのだが―奥手の自分がそんな
積極的になれていることに、レェスは自身に対して驚きを隠し得ない。
そしてならば開き直ってしまおうとも思い、
「オレも、チトノさんの体に触りたいんだ。その……いじったり舐めたりとか、さ」
レェスはそんなことを懇願する。―それでもやはりその告白は恥ずかしくて、言葉の語尾はしぼむように小さ
くなって消えた。
しかしそんなレェスの申し出を一番喜んだのは、
「いいよッ。ううん、むしろいっぱい触って。私も、レェス君に触れてほしいよ」
誰でもないチトノであった。
少女のように表情を輝かせ、レェスの上に乗り上げると愛情いっぱいのキスをチトノはその頬へとする。その
仕草は若い世代の男女がするような初々しい恋愛のようである。
やがて起き上るレェスと入れ替わりにチトノはベッドへと横たわり、今度は彼に対して体を開く。
「お願い、レェス君。私も気持ち良くして」
そしてそうお願いをして微笑むチトノ。
そんな彼女の肌に、
「い、いきますッ」
レェスは今、そっと手を触れるのであった。