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＜鹿せんべい＞１３年度収益が過去最高に迫る 奈良公園
毎日新聞 6月25日 19時37分配信
◇鹿にもアベノミクス効果がじわり？
奈良公園（奈良市）で販売される「鹿せんべい」の２０１３年度の収益が、過去最高に迫る額だったことが分かった。
最高記録は「平城遷都１３００年祭」があった１０年度で、イベント効果が大きかった。
鹿せんべいの商標を管理する一般財団法人「奈良の鹿愛護会」は、景気回復で観光客が増え、
せんべいを鹿に与える客も増えたのが原因とみており、鹿にもアベノミクス効果がじわりともたらされた格好だ。
鹿せんべいの販売価格は１０枚１束で１５０円。材料は米ぬかや小麦粉で味付けなどはせず、
鹿の健康に配慮されている。
愛護会公認の鹿せんべいは、鹿せんべい製造組合に加盟する５業者が愛護会から購入する
「鹿せんべい」と書かれた証紙で束ね、奈良公園行商組合の組合員が販売する。
愛護会は証紙販売の収益を鹿の保護活動に使う。
愛護会によると、昨年度に証紙を販売して得た収益は約３５２０万円。
前年度を約２９０万円上回り、過去最高だった１０年度の約３５６０万円に迫る勢いとなった。
昨年度の奈良への観光客数はまだ発表されていないが、関係業者らによると、
景気の回復に伴い観光客が増えているという。
今年４月の消費増税の影響で、せんべいを小さくしたり薄くしたりした業者もあるが、
販売数の増加は鹿にとっても朗報。
愛護会は「１３００年祭の時は単純に観光客の数が増えたから売り上げも伸びた。
今回は鹿におやつをあげられるくらい、観光客の懐に余裕ができたのでは」とみて歓迎している。
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