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【朝日新聞研究】中村新社長メッセージに“大いなる違和感” 「サンゴ礁事件」「慰安婦報道」…世に送り出したフェイクニュース 「歴史の目撃者」論の総括を
朝日新聞の中村史郎新社長は、デジタル版に「ジャーナリズムの力を信じ、社会に貢献する総合メディア企業へ」というトップメッセージを掲載している。ただし、一読して、大いなる違和感を抱いた。
「地球規模の課題はウイルスだけではありません。温暖化は私たちの未来をむしばみ続け、社会の分断や民主主義の劣化が世界各地で進んでいます」と述べているが、コロナウイルスや温暖化といった自然現象で、社会の分断や民主主義の劣化が起きているわけではない。分断・劣化の根本原因は人間精神の腐敗・堕落にある。
そして、腐敗・堕落させている中核的な犯人こそ、メディアに他ならない。つまりメディアが、精神のウイルスを世の中に蔓延(まんえん)させているのである。その力は極めて強力で、「メディア権力」と呼ぶべきものであるが、メディアはそれを自覚しないか、気付いても知らぬふりをしている。
また、中村新社長は「デマや根拠があいまいな情報がネットに溢れ、社会の分断や対立を招いています」といっている。
メディア側は、ネット情報の悪質さに言及するのが常だが、日本の戦後の歴史を見る限り、「デマや根拠があいまいな情報」をたれ流してきたのは、ネット誕生のはるか以前から存在する主流メディアであり、朝日新聞は紛れもなく、その中心的な存在であった。
そして、朝日新聞が世に送り出した、デマ情報つまりフェイクニュースの“傑作”として、「サンゴ礁事件」や「慰安婦報道」があるわけである。それによって、朝日新聞は重大な報道犯罪を行ったと言わなければならない。
(略)
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「歴史の目撃者」論について“暴露”した『新聞と「昭和」』(朝日新聞出版)
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