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歴史2点合否先送り/文科省 教科書検定 異例の事態:しんぶん赤旗
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2024年3月23日(土)
文部科学省は22日、2023年度の教科書検定の結果を公表しました。2点の教科書が、合格・不合格の決定を先送りする「決定未了」となる異例の事態となりました。
今回の検定を受けたのは主に25年度から中学校で使用される教科書です。「決定未了」となった2点はいずれも社会科の歴史分野の教科書。
文科省によると、この2点については検定審議会での審議は終了していますが、結果の公表前に内容の一部が外部に漏れるなどの不正常な状況が起きたため、「検定手続きのプロセスを精査したうえで合否を判断することになった」といいます。
2点はいずれも令和書籍が申請したものとみられます。
令和書籍は19年度に中学歴史教科書を検定申請し不合格。20年度と21年度に再申請しましたが、いずれも不合格となり、そのたびに申請した本を「検定不合格教科書」として出版してきました。
市販されている「不合格教科書」は巻末資料などを含めると500ページあり、通常の中学歴史教科書が多くても300ページ程度なのに比べ、膨大な分量となっています。主筆は作家の竹田恒泰氏。日本の歴史については『古事記』に関する記述から始まり「国生み神話」を掲載。天皇に関する記述が多いなど、歴史教科書としては特異な内容です。
今回の中学教科書検定には10教科で103点の申請があり、決定未了2点のほか、技術分野の1点が不合格になり、100点が合格しました。
侵略戦争を美化、改憲を強調する育鵬社と自由社の歴史・公民教科書も合格しました。
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