24/09/12 15:34:07.23 +lwf5yW2+
+基本ルール+
・参加者全員に、最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。
・参加者全員に、<ザック><地図・方位磁針><食料・水><着火器具・携帯ランタン>が支給される。
また、ランダムで選ばれた<武器>が1~3個渡される。
<ザック>は特殊なモノで、人間以外ならどんな大きなものでも入れることが出来る。
・生存者が一名になった時点で、主催者が待つ場所への旅の扉が現れる。この旅の扉には時間制限はない。
・日没&日の出の一日二回に、それまでの死亡者が発表される。
+首輪関連+
・参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
この首輪には爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・日没時に発表される『禁止技』を使うと爆発する。
・日の出時に現れる『旅の扉』を二時間以内に通らなかった場合も、爆発する。
・無理に外そうとしたり、首輪を外そうとしたことが運営側にバレても爆発する。
・魔法や爆発に巻き込まれても誘爆はしない。
・首輪を外しても、脱出魔法で会場外に出たり禁止魔法を使用することはできない。
+魔法・技に関して+
・MPを消費する=疲れる。
・全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内にいる敵と判断された人物。
・回復魔法は効力が半減。召喚魔法は魔石やマテリアがないと使用不可。
・初期で禁止されている魔法・特技は「ラナルータ」
・それ以外の魔法威力や効果時間、キャラの習得魔法などは書き手の判断と意図に任せます。
3:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:34:44.49 +lwf5yW2+
+ジョブチェンジについて+
・ジョブチェンジは精神統一と一定の時間が必要。
X-2のキャラのみ戦闘中でもジョブチェンジ可能。
ただし、X-2のスペシャルドレスは、対応するスフィアがない限り使用不可。
その他の使用可能ジョブの範囲は書き手の判断と意図に任せます。
+GF継承に関するルール+
「1つの絶対的なルールを設定してそれ以外は認めない」ってより
「いくつかある条件のどれかに当てはまって、それなりに説得力があればいいんじゃね」
って感じである程度アバウト。
例:
・遺品を回収するとくっついてくるかもしれないね
・ある程度の時間、遺体の傍にいるといつの間にか移ってることもあるかもね
・GF所持者を殺害すると、ゲットできるかもしれないね
・GF所持者が即死でなくて、近親者とか守りたい人が近くにいれば、その人に移ることもあるかもね
・GFの知識があり、かつ魔力的なカンを持つ人物なら、自発的に発見&回収できるかもしれないね
・FF8キャラは無条件で発見&回収できるよ
+戦場となる舞台について+
・このバトルロワイアルの舞台は日毎に変更される。
・毎日日の出時になると、参加者を新たなる舞台へと移動させるための『旅の扉』が現れる。
・旅の扉は複数現れ、その出現場所はランダムになっている。
・旅の扉が出現してから2時間以内に次の舞台へと移らないと、首輪が爆発して死に至る。
現在の舞台はバラムガーデン(FF8)
URLリンク(ff8.opatil.com)
地図CGIはこちら
URLリンク(r0109.sitemix.jp)
━━━お願い━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※新参加者の追加は一切認めません。
※書き込みされる方はCTRL+F(Macならコマンド+F)などで検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に、【死亡確認】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細は、雑談スレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際は、雑談スレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーは雑談スレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。
4:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:35:16.43 +lwf5yW2+
書き手の心得その1(心構え)
・この物語はリレー小説です。
みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。
・みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであれば保管庫にうpしてください。
・自信がなかったら先に保管庫にうpしてください。
爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。
・本スレにUPされてない保管庫の作品は、続きを書かないようにしてください。
・本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。
・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け!
・叩かれても泣かない。
・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。
できれば自分で弁解なり無効宣言して欲しいです。
書き手の心得その2(実際に書いてみる)
・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。
・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。
ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。
・適切なところで改行をしましょう。
改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。
・かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。
・人物背景はできるだけ把握しておく事。
・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。
特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。
・一人称と三人称は区別してください。
・極力ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。
ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。
・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。
5:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:36:19.37 +lwf5yW2+
書き手の心得3(一歩踏み込んでみる)
・経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。
自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。
また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。
・キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。
(今までの話を平均すると、回復魔法使用+半日費やして6~8割といったところです)
・戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。
あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。
それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。
・キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、雑談スレには色々な情報があります。
雑談スレにも目を通してね。
・『展開のための展開』はイクナイ(・A・)!
キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。
・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。
誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。
一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。
+修正に関して+
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。
・NGや修正を申し立てられるのは、
「明らかな矛盾がある」「設定が違う」「時間の進み方が異常」「明らかに荒らす意図の元に書かれている」
「雑談スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等)」
以上の要件のうち、一つ以上を満たしている場合のみです。
・批判も意見の一つです。臆せずに言いましょう。
ただし、上記の修正要望要件を満たしていない場合は
修正してほしいと主張しても、実際に修正される可能性は0だと思って下さい。
・書き手が批判意見を元に、自主的に修正する事は自由です。
6:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:36:47.89 +lwf5yW2+
+議論の時の心得+
・議論が紛糾すると、新作や感想があっても投下しづらくなってしまいます。
意見が纏まらずに議論が長引くようならば、したらばにスレを立ててそちらで話し合って下さい。
・『問題意識の暴走の先にあるものは、自分と相容れない意見を「悪」と決め付け、
強制的に排除しようとする「狂気」です。気をつけましょう』
+読み手の心得+
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしは透明あぼーん推奨。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。
修正要望を満たしていない場合、自分の意見を押し通そうとするのは止めましょう。
・嫌な気分になったら、モーグリ(ぬいぐるみも可)をふかふかしてマターリしてください。
・「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。
やり場のない気持ちや怒りをぶつける前に、TVを付けてラジオ体操でもしてみましょう。
冷たい牛乳を飲んでカルシウムを摂取したり、一旦眠ったりするのも効果的です。
・感想は書き手の心の糧です。指摘は書き手の腕の研ぎ石です。
丁寧な感想や鋭い指摘は、書き手のモチベーションを上げ、引いては作品の質の向上に繋がります。
・ロワスレの繁栄や良作を望むなら、書き手のモチベーションを下げるような行動は極力慎みましょう。
7:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:37:09.52 +lwf5yW2+
参加者名簿(名前の後についている数字は投票数)
FF1 4名:ビッケ、スーパーモンク、ガーランド、白魔道士
FF2 6名:フリオニール(2)、マティウス、レオンハルト、マリア、リチャード、ミンウ
FF3 8名:ナイト、赤魔道士、デッシュ、ドーガ、ハイン(2)、エリア、ウネ、ザンデ
FF4 7名:ゴルベーザ、カイン、ギルバート、リディア、セシル、ローザ、エッジ
FF5 7名:ギルガメッシュ、バッツ、レナ、クルル、リヴァイアサンに瞬殺された奴、ギード、ファリス
FF6 12名:ジークフリート、ゴゴ、レオ、リルム、マッシュ、ティナ、エドガー、セリス、ロック、ケフカ、シャドウ、トンベリ
FF7 10名:クラウド、宝条、ケット・シー、ザックス、エアリス、ティファ、セフィロス(2)、バレット、ユフィ、シド
FF8 6名:ゼル、スコール、アーヴァイン、サイファー、リノア、ラグナ
FF9 8名:クジャ、ジタン、ビビ、ベアトリクス、フライヤ、ガーネット、サラマンダー、エーコ
FF10 3名:ティーダ、キノック老師、アーロン
FF10-2 3名:ユウナ、パイン、リュック
FFT 4名:アルガス、ウィーグラフ、ラムザ、アグリアス
DQ1 3名:勇者、ローラ、竜王
DQ2 3名:ローレシア王子、サマルトリア王子、ムーンブルク王女
DQ3 6名:オルテガ、男勇者、男賢者、女僧侶、男盗賊、カンダタ
DQ4 9名:男勇者、ブライ、ピサロ、アリーナ、シンシア、ミネア、ライアン、トルネコ、ロザリー
DQ5 15名:ヘンリー、ピピン(2)、主人公(2)、パパス、サンチョ、ブオーン、デール、王子、王女、ビアンカ、はぐりん、ピエール、マリア、ゲマ、プサン
DQ6 11名:テリー(2)、ミレーユ、主人公、サリィ、クリムト、デュラン、ハッサン、バーバラ、ターニア(2)、アモス、ランド
DQ7 5名:主人公、マリベル、アイラ、キーファ、メルビン
DQM 5名:わたぼう、ルカ、イル、テリー、わるぼう
DQCH 4名:イクサス、スミス、マチュア、ドルバ
FF 78名 DQ 61名
計 139名
8:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:39:21.76 gpTyF4nwc
生存者リスト (名前に※がついているキャラは首輪解除済み)
FF1 0/4名:(全滅)
FF2 0/6名:(全滅)
FF3 1/8名:ザンデ
FF4 0/7名:(全滅)
FF5 2/7名:バッツ、ギード
FF6 4/12名:※リルム、※マッシュ、ロック、ケフカ
FF7 0/10名:(全滅)
FF8 3/6名:※スコール、アーヴァイン、サイファー
FF9 0/8名:(全滅)
FF10 0/3名:(全滅)
FF10-2 1/3名:リュック
FFT 2/4名:※アルガス、ラムザ
DQ1 0/3名:(全滅)
DQ2 0/3名:(全滅)
DQ3 1/6名:セージ
DQ4 2/9名:ソロ、※ロザリー
DQ5 2/15名:ヘンリー、※プサン
DQ6 0/11名:(全滅)
DQ7 0/5名:(全滅)
DQM 0/5名:(全滅)
DQCH 0/4名:(全滅)
FF 13/78名 DQ 5/61名
うち首輪解除済み:6名 会場外:1名
計 11(18)/139名
9:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:39:48.53 gpTyF4nwc
■過去スレ
スレリンク(ff板) PART1
スレリンク(ff板) PART2
スレリンク(ff板) PART3
スレリンク(ff板) PART4
スレリンク(ff板) PART5
スレリンク(ff板) PART6
スレリンク(ff板) PART7
スレリンク(ff板) PART8
スレリンク(ff板) PART9
スレリンク(ff板) PART10
スレリンク(ff板) PART11
スレリンク(ff板) PART12
スレリンク(ff板) PART13
スレリンク(ff板) PART14
スレリンク(ff板) PART15
スレリンク(ff板) PART16
スレリンク(ff板) PART17
スレリンク(ff板) PART18
スレリンク(ff板) PART19
FFDQバトルロワイアル裏方雑談スレPart14
スレリンク(ff板)
※part13以前の裏方雑談スレログはまとめサイトに保管されています
10:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:40:14.40 gpTyF4nwc
■現在までの死亡者状況
ゲーム開始前(1人)
「マリア(FF2)」
アリアハン朝~日没(31人)
「ブライ」「カンダタ」「アモス」「ローラ」「イル」「クルル」「キノック老師」「ビッケ」「ガーネット」「ピピン」
「トルネコ」「ゲマ」「バレット」「ミンウ」「アーロン」「竜王」「宝条」「ローザ」「サンチョ」「ジークフリート」
「ムース」「シャドウ」「リヴァイアサンに瞬殺された奴」「リチャード」「ティナ」「ガーランド」「セシル」「マチュア」「ジオ」「エアリス」
「マリベル」
アリアハン夜~夜明け(20人)
「アレフ」「ゴルベーザ」「デュラン」「メルビン」「ミレーユ」「ラグナ」「エーコ」「マリア(DQ5)」「ギルバート」「パイン」
「ハイン」「セリス」「クラウド」「レックス」「キーファ」「パウロ」「アルカート」「ケット・シー」「リディア」「ミネア」
アリアハン朝~終了(6人)
「アイラ」「デッシュ」「ランド」「サリィ」「わるぼう」「ベアトリクス」
浮遊大陸朝~日没(21人)
「フライヤ」「レオ」「ティファ」「ドルバ」「ビアンカ」「ギルダー」「はぐりん」「クジャ」「イクサス」「リノア」
「アグリアス」「ロラン」「バーバラ」「シンシア」「ローグ」「シド」「ファリス」「エッジ」「フルート」「ドーガ」
「デール」
浮遊大陸夜~夜明け(19+1人)
「テリー(DQ6)」「トンベリ」「ゼル」「レオンハルト」「ゴゴ」「アリーナ2」「わたぼう」「レナ」「エドガー」「イザ」
「オルテガ」「フリオニール」「ユフィ」「リュカ」「ピエール」「ハッサン」「ビビ」「ブオーン」「ジタン」「ライアン」
浮遊大陸朝~終了(7人 ※うち脱落者1人)
「アルス」「ギルガメッシュ」「ウネ」「ウィーグラフ」「マティウス」「アリーナ」 ※「ザンデ」(リタイア)
闇の世界朝~日没 (13人)
「サックス」「タバサ」「テリー(DQM)」「ルカ」「パパス」 「フィン」「ティーダ」「スミス」「カイン」「ピサロ」
「ターニア」「エリア」「サラマンダー」
闇の世界夜~ (3人)
「クリムト」「ザックス」「ユウナ」
闇の世界朝~終了(1人)
「セフィロス」
11:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/12 15:41:10.29 gpTyF4nwc
■その他
FFDQ3rd避難所
URLリンク(ffdq3rd.wiki.fc2.com)
FFDQバトルロワイアル3rd 編集サイト
URLリンク(www.geocities.jp)
FFDQバトルロワイアル3rd 旧まとめサイト
URLリンク(www.geocities.jp)
1stまとめサイト
URLリンク(www.parabox.or.jp)
1st&2ndまとめサイト
URLリンク(ffdqbr.hp.infoseek.co.jp)
携帯用まとめサイト
URLリンク(web.fileseek.net)
FFDQバトルロワイアル保管庫@モバイル(1st&2ndをまとめてくれています)
URLリンク(dq.first-create.com)
番外編まとめサイト
URLリンク(ffdqbr.fc2web.com)
1stまとめ+ログ置き場 兼 3rdまとめ未収録話避難場所
URLリンク(www11.atwiki.jp)
保管庫
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
したらば
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
あなたは しにました(FFDQロワ3rd死者の雑談ネタスレ)
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
ロワらじ
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
お絵かき掲示板
URLリンク(www16.oekakibbs.com)
現在の舞台はバラムガーデン(FF8)
URLリンク(ff8.opatil.com)
12:後悔だらけのtheir life 18/20
24/09/13 23:18:13.15 JOtT4Jwiq
閉架書庫……
館外に持ち出されたくない本を保管する部屋のことだ。
単純に読む奴が少ないとか、経年劣化が心配で表に置きにくいとか、紛失したくない貴重な資料だとか、そういう本が置かれるわけだが―
俺としてはそういう場所にお宝の匂いを感じるんだよな!
ましてフィガロ城以上のトンデモ機械建造学校と来たら、とんでもなくレアな古書とかありそうじゃないか?
まあさすがのトレジャーハンターロック様といえども、別世界の本の目利きなんてできる気がしないわけだが。
「そういうことなら図書館に移動しよう。
本当は監視カメラに映らない場所の方がいいが―……」
ヘンリーは言いかけて、アーヴァインに顔を向ける。
「うぇ、カ、カメラ?
え、ええと、としょ、としょんか、い、いりぐち。
なか、なか、じゃ、なくて、はち、はちえ、ゲホッゲホッ、か、かお、うつる、うつす」
「図書館の入り口の鉢植えにカメラが仕掛けてあって、入ってきた奴の顔が映るようになってる、ってことか?」
「う、うん、た、たぶん、ど、どろぼ、たいっ、たいさ、ゴホゴホッ!
ひ、ひじょ、ぐ、ゴホッ」
「泥棒対策に仕掛けてある、だから非常口にもあるかも、ってことだよな」
ウーマロ以下の片言なのに良く内容がわかるなあ……
勝手に感心していると、ヘンリーは俺に向き直り目配せした。
「そういうことなら話は簡単だ、手分けしてカメラとやらを探して塞げばいい。
俺とアーヴァインでサイファーに連絡を取るから、お前らでカメラを―」
「いや、カメラの処理は俺一人で十分だ。
お前ら二人はカメラに映らない場所に隠れて、ソロとアンジェロに奥のスペースを探してもらおう。
サイファーに連絡を取るのはその後でもいいだろ」
放送からそれなりに時間も経った今、ジェノバがどう動いているかわからない。
がーでんすくえあとやらが仮に伝言板のようなものだとしたら、ジェノバが偽情報を書き込む可能性は決して低くないし―
少なくともアーヴァインや今のソロに直接開かせるのは危険だろう。
俺がなんとかパソコンとやらの操作方法をマスターして、内容を検閲しないとマズイ。
大丈夫、大丈夫だ……魔導アーマーは初見で操作できたし……カイエンの夢の中の話だけど……
そ、それに本職のマシーナリーじゃない学生が使うものなんだ……そんな難しい操作じゃないはず……
最悪はアンジェロの中の人にこう手取り足取り……いやさすがに犬じゃ無理かな……無理か……
13:後悔だらけのtheir life 19/20
24/09/13 23:19:40.74 JOtT4Jwiq
「おいロック、お前まで顔色悪くなってるが……
あんまり気負わないでいいからしっかりしてくれよ」
「い、いや大丈夫だ。
俺がパソコンマスターになるから、お前はアーヴァインの面倒見てやってくれ」
「は?」
は? ってなんだよ、と顔を上げるとヘンリーだけじゃなくアーヴァインもソロも目を丸くして俺を見ている。
「ぱそこんますたー…って何ですか?」
「パソコンマスターはパソコンをマスターするってことだが」
え? 俺、そんなおかしなこと言ってるか?
だがこっちの心情など知ったこっちゃない三人は、揃って肩をすくめ首を横に振ったのだった。
【ロック (MP1/2、HP:9/10、左足軽傷)(変装中@狩人もどき)
所持品:クリスタルソード 魔石バハムート、皆伝の証、かわのたて、2000ギル、メガポーション、デスキャッスルの見取り図
第一行動方針:図書館の監視カメラを処理し、パソコンをマスターしてサイファーに連絡を取る
第ニ行動方針:静寂の玉を手に入れて、ジェノバをどうにかする
基本行動方針:生き抜いて、このゲームの目的を知る】
【アーヴァイン (HP4/5、MP0、半ジェノバ化(重度)、疲労、右耳失聴、一時的失声、呪い(時々行動不能or混乱or沈黙)
所持品:G.F.パンデモニウム(E、召喚×)、変化の杖(E)、ビームライフル(E) 竜騎士の靴(E) 手帳、リュックのドレスフィア(シーフ)、
ちょこザイナ&ちょこソナー、ラグナロク、祈りの指輪(ヒビ)、召喚獣ティーダ、飲料水入りの瓶×9、食料、折り畳み式車椅子
第一行動方針:ロックはなにをいってるんだろう/みんなについていく/ひとりになりたい
最終行動方針:魔女を倒してセルフィや仲間を守る。可能なら生還してセルフィに会う
備考:・ジェノバ細胞を植え付けられた影響で、右上半身から背中にかけて異形化が進行しています。
MP残量が回復する前にMP消費を伴う行動をするとジェノバ化がさらに進行します。
・ユウナ?由来の【闇】の影響で呪い効果を受けています。会場内にいる限り永続します】
※ティーダの所持品:ユウナのザック(官能小説2冊、ライトブリンガー、スパス、ビーナスゴスペル+マテリア(スピード))、ガイアの剣
14:後悔だらけのtheir life 20/20
24/09/13 23:20:13.38 JOtT4Jwiq
【ソロ(MP0、真実の力を継承、軽度の精神ダメージ)(変装中@赤魔道士もどき)
所持品:ラミアスの剣(天空の剣、E)、天空の盾(E)、レッドキャップ(E)、天空の兜、天空の鎧、ケフカのメモ、着替え用の服(残り一着)、
ドライバーに改造した聖なる矢、メガポーション、村正
第一行動方針:ジェノバの魔の手から仲間を守る
基本行動方針:PKK含むこれ以上の殺人を防ぐ
※但し、真剣勝負が必要になる局面が来た場合の事は覚悟しつつあり】
【アンジェロ(リノア)(変装中@黒魔道士もどき)
所持品:風のローブ
第一行動方針:ソロをサポートする
第ニ行動方針:サイファー、スコールなどのソロの仲間と合流
第三行動方針:アンジェロの心を蘇らせる手段を探す
最終行動方針:アルティミシアを倒し、スコールと再会する】
【ヘンリー
所持品:水鏡の盾(E)、君主の聖衣(E)、キラーボウ(E)、リフレクトリング(E)、魔法の絨毯、
銀のフォーク、グレートソード、デスペナルティ、ナイフ、チキンナイフ、果物ナイフ、筆談メモ
ザックスのザック(風魔手裏剣(5)、ドリル、官能小説一冊、厚底サンダル、種子島銃、ミスリルアクス)
リュックのザック(刃の鎧、首輪×2、ドライバーに改造した聖なる矢)、サイファーのザック(ガーデン保健室の救急セット・医療品、食品)、
レオのザック(アルテマソード、鍛冶セット、光の鎧)
第一行動方針:ロックと一緒にソロとアーヴァインをフォローしつつ、ジェノバを倒す方法を考える
第ニ行動方針:仲間と合流する/セージを何とかする
基本行動方針:ゲームを壊す(ゲームに乗る奴は倒す)】
【現在位置:訓練施設・奥側の水辺付近→図書館へ移動】
15:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/09/15 19:50:16.86 Jr02YdfNR
新スレ乙です&新作乙です。
そうか、散々ユウナに怯えさせられてきた身としては、リノアが怒ってるように見えるのか……。
読者としてはセカンドライフに見えるけど、そんなのアーヴァインは知りようがないもんな。
リノアとしてはその評価は心外なんだろうなあ、アンジェロラッシュで突っ込んでくるくらいだもんな。
アービン、傍から見るとめんどくせーw
あまりに空気が重くて草でも生やさないとやってられないんだわ、
アーヴァインの自罰的な側面は、そうなった背景を考えなければ、確かにうざったく見えるのがまた……。
アーヴァインはシンシアと比べられたんですよね。
この背景は公開されると後でてのひらがくるっと回って曇らされるタイプのやつだ。
パレードの狙撃のときとかもそうだけど、表面を浚うだけでもその場面における意味は通じるのに、
背景一つ付け足すだけで意味が反転するのがアーヴァインなんよね。
あと、自分が消えれば他の全員すっげえ安心おめでたいじゃん、の言い分が、
スコール殺した演技してサイファーを挑発していたときの言い分の逆になってるのが好き。
事情を汲む前のロック視点の、なんかイラっとくる面がある大バカ野郎のほうが本物ってところが、とても人間って感じがする。
そして素直で助けたくなるほうがニセモノというレトリックだけど、これジェノバらしいなーと思った。
助けたくなる被害者を装う行動、人の心にするりと入り込む悪魔の所業そのものなんだよな。
ヘンリーとロックはなんとなくキャラ被ってるイメージあるんだけど、二人並ぶとやっぱり違う。
トラブルがあったときに向く方向が、ヘンリーは自身の内面寄りで、ロックは自分らを取り巻く環境寄りなんだな、なんて思った。
この二人、よく書き分けできるな……という思いのほうが強いですが。
ソロとアーヴァインのメンタル回復、これ二人とも同じ方向を見ているはずなのに、薄氷を踏むかのように慎重に慎重を重ねなければいけない。
読心特性と真実分かる特性でお互いに相手のことが中途半端に分かってしまってて、お互いにすごく詰んでるような印象を受けてしまう。
ケアする二人がそろりそろりと手探りで限界を探っていくやり方に胃がキリキリしそう。
どうしてこんなことになってるんだろう。まあジェノバのせいなんですけど。
カメラを避けて閉架書庫に向かう五人だけど、偽物は既にロックの姿になってて、ターゲットとして優先度が高いのはヘンリー。
すっごい怖い感じですねえ。
16:人間であるとはどのようなことか 1/12
24/11/22 01:03:12.48 QI051vx79
「うーん、さっきから誰にも会わないなぁ。
みんなどこに行っちゃったんだろね?」
「クエ~(どこだろ~)」
他者に盗み聞かれても不自然に思われない程度の会話を行いつつ、鳥の背から飛び降りる。
入場ゲートに併設された守衛室の扉は狭く、鳥の横幅では侵入できそうにないからだ。
幸い、付近に他生命体の気配や思念は存在しない。
このまま無事に目的を果たせれば良いのだが、一抹の不安もある。
なにせ『僕』のオリジナルはガルバディアガーデンの生徒であって、バラムガーデンの人員ではない。
当然、他校の守衛室など覗いた記憶など存在しない。
巨大建築物の警備設備という点では、むしろセフィロスの記憶の方が役に立つだろう。
(守衛用のIDとかパスワード要求されたらどうしよう。
『僕』、ゲスト用アカウントしか知らないよ?)
バラムガーデンにおいて、アーヴァインという人間の立場はどこまでも中途半端だ。
学園長の温情もしくは私情により、学生寮内のゲストルームに滞在する許可こそ得ているといえ……
ガルバディアガーデン側の機能不全やG国の混乱に伴う保護者との連絡途絶により、編入試験どころか転校の書類手続きすら出来ていない有り様である。
"魔女イデアに師事する"という名目があり、実父であるカーウェイにも話が通っているリノア=ハーティリーの方が、よほど正式な生徒に近い。
幸い、学園長室の設備は殆どがログイン不要で利用できたから良かったが―
(いやそれはそれでどうなんだって話なんだけどね~。
セキュリティザルすぎじゃない?)
(そもそも部外者が入り込める部屋でもあるまい。
ここが学校としても機能しているから学園長室と銘打っているだけで、実質的には民間軍事企業の司令室だろう?)
(まあ……確かに、あそこが敵対勢力に占拠されたら終わりも終わりだけどさ)
果たして守衛室の監視装置は無条件で動かせるものなのだろうか。
思考を巡らせながら扉を開け、中を覗き込む。
真っ先に目についたのは、わずかな血がこびりついた操作パネル。
既に乾いて固まっているが、どこか不愉快な波長を感じる。
(多分アーヴァインの血だね。
もう死にかけで役に立たないけど、一応変異S細胞が混じってる)
(奴がここを訪れたという情報源になっただけマシだろう)
(それもそっか)
17:人間であるとはどのようなことか 2/12
24/11/22 01:04:46.84 QI051vx79
『僕』は死を待つ細胞のリユニオン要請を無視して、モニターに視線を移す。
十六分割された画面は数秒ごとに自動で切り替わっているが、手動操作で任意の場所を指定することも、分割数を操作することもできる。
いずれの映像も巻き戻しや早送りが可能であり、拡大縮小もそれなりに融通が利く。
画面の大きさや操作パネルの配置こそ異なれど、学園長室にあったものとほぼ同じシステムだ。
当然、『僕』にも問題なく扱える。
現在映っている映像は―
(訓練施設、学生食堂……多分応接室に、各階の廊下が数か所……。
それと図書館、保健室、正門前、駐車場……かな?)
人影が映っているのは最初の二か所だけ。
他の場所を見ることはできないものかとパネルを操作してみると、いくつかの映像が切り替わる。
(訓練施設の奥側、食堂のレジ側、上からの映像~……
ええっと、これはダンスホールかな? こっちは中庭かなあ。
それに正門前に裏口に~……う~ん、やっぱり学生寮の中は映らないみたいだ)
『僕』と『私』は揃って"プライバシー保護"という概念を出力したが、はっきり言って理解できない。
トイレだろうとシャワールームだろうと個人が占有する空間であろうと、全てのエリアを漏れなく監視した方が外敵の発見に有利に働くだろうに。
なぜ全体の利益よりも個の主張を重視するのだろうか。
人間という生物の愚かさ、引いてはそれらを生み出し繁殖させる星という生命の下等さを痛感する。
やはり全ての星は我らジェノバの餌としてのみ価値がある―
(ま~ま~、逆に言えば監視の穴がある場所でなら好き勝手やっても気づかれにくいってことだしさ~。
それよりも今はセージ探しの方が大事だろ?
どうせ最後はみんな吸収する予定なんだし、人間のやり方に文句付けるのは後回しってことで)
『僕』はパネルを操作し、訓練施設のカメラを全面表示に切り替える。
ズームや角度を調整し、最大限映っている人物の情報を得られる状態にはした、が……
((……誰だ?))
不可解な映像に、『僕』も『私』も思考が停止する。
水場付近を斜め上から撮影しているであろうカメラが映している五人のうち、白い服を着た男と緑の髪の男はわかる。
しかし―……赤い帽子の人物と、緑の帽子の人物と、黄色の帽子の子供は?
18:人間であるとはどのようなことか 3/12
24/11/22 01:07:01.81 QI051vx79
人数だけ考えるならばバッツとラムザとタバサになりきっているセージというのが一番しっくりくるが、さすがにそれはないはずだ。
この思考が単なる先入観でないことを証明するために学生食堂の映像を表示する。
斜め上からの画像、テーブルに座って何やら食事をしているのは金髪の男二人に茶髪の男一人。
間違いなくこちらがラムザとバッツ、サイファーだろう。
だとすると、訓練施設にいるのはソロと―……
可能性があるのはロックとセージだが……いや、セージがタバサ以外の人間に成りすます理由はないはずだ。
だとすると子供の方が変装したセージか?
あるいは攪乱の為に、アンジェロに帽子とローブを着せているのか?
(……アンジェロの方が有り得そうだな。
あの犬の身体を動かしているのは飼い主の精神なのだろう?)
(『僕』も同感~。
リノアなら変装とかノリノリでやりそうな気がするし~。
それに仮にソロとロックとセージだとして、その顔ぶれでセージが大人しくする理由なくね?)
『僕』と『私』の見解が一致する。
だが―
(そりゃ~確かにロックがソロと一緒に行動しててくれれば、セージを捕まえやすくはあるんだけどさぁ。
みんな揃って本物のアーヴァインと一緒にいられるのは、ちょっとだいぶ困るよなあ……!)
ロックという男は、リュックほど突き抜けたお人よしではない。
だからこそソロに疑いを向け、疑心暗鬼を煽ってくれることを期待したのだが……
さすがにアーヴァインとヘンリーの証言があれば、『僕』の存在そのものに疑念を持つだろう。
そして全員の見識をすり合わせれば色々と露見してしまう。
『僕』がアーヴァインと同等の知識を持っていることも、ジェノバとしての能力を完璧に発揮できることも。
せめて学生食堂側にいる三人が戦闘行為を取っていれば、もう少し安心できた。
しかし残念ながら、全員座って歓談しているようにしか見えない。
恐らくサイファー側に自分が本物であることを証明する手段があったのだろうが……
(あのさぁ……多分これ、良くないよ。すんごく良くない。
嫌な予感しかしないを通り越してるっつーか)
思っていたよりも事態は悪い方向に転がっている。
そもそも未だにセージを捕獲するどころか居場所を掴めない時点でまずいのだが。
19:人間であるとはどのようなことか 4/12
24/11/22 01:08:06.58 QI051vx79
(例えばさ~、ロックがサイファーの居場所を知ってたらさぁ。
内線電話で連絡されておしまいだよね、コレ)
『僕』の人格が歯噛みをする前で、訓練施設の連中が移動を始める。
黄色帽子と緑服が先行し、そのすぐ後ろを赤服が歩き、やや遅れてアーヴァインとヘンリーが後を追っているようだ。
水源があるといえ、密林を模した訓練施設は気温湿度共に高く体力の浪費を招きやすい。
恐らくは快適に休息できる環境を求めて移動することにしたのだろう。
(多分図書館だよなぁ、行き先。
物資こそないだろうけど空調が安定してて、内線電話もパソコンも確実にあって、出入り口閉め切って立て籠もれるもん。
『僕』ならそうするっつ~か、『僕』でもそうするっつ~か)
サイファーなら物資を重視して学生寮か保健室に向かうだろうが、アーヴァインは現実主義者。
己が重傷を負い戦力にならないという状況下であれば、危険を孕む選択肢は提示できまい。
問題は連中がサイファーの居場所を知っているかどうか、だが……
(知っているなら電話など使わずに、直接移動して合流するだろう。
奴らからすれば、電話に出たのが本物のサイファーか成り済ました『私』かを判別する手段がない。
ソロの能力も視覚に依存しているようだしな)
(それもそうかもしれないけど……)
二組の行動を見比べた『私』は、即座に対策される可能性は低いと判断。
しかしそれでも『僕』は安心などせず、警戒状態を維持する。
(どうする? もう予定変更しちゃう?
セージ見つける前にサイファー達までソロと合流しちゃったら、さすがに付け入る余裕がなくなっちゃうよ?)
『僕』が提案する。
図書館の間取りは記憶にないが、本を保存するという用途の関係上、空調設備は必ず整っているはずだ。
小型のネズミが通れるぐらいの通風孔さえあれば、擬態を解けば侵入自体は可能だろう。
(イチかバチかの賭けにはなっちゃうけど、アーヴァインの身体を直接乗っ取ってヘンリーを殺させればさぁ。
そんでレーベで殺してくれれば良かったのにって言わせられればさぁ、ギリギリでソロを折れると思うんだよね~)
作戦としては悪くないように思える。
しかし、成功率を計算した『私』は拒絶の意を示す。
20:人間であるとはどのようなことか 5/12
24/11/22 01:09:20.74 QI051vx79
(アーヴァインに先に感知されたらどうする?
奴のG.F.は絶対先制のアビリティを持っているのだろう?
それに通風孔の構造次第では、ザックや武器どころかオーブ類の持ち運びすら諦める必要がある)
現状、この身体はドラゴンオーブとドレスフィアが生み出すエネルギーによって高度な活動を可能としている。
多くの生物がそうであるように、エネルギー源を断たれてしまえば思考も運動能力も鈍るのは確実。
(広いとはいえたかだか僻地の学校内、大して離れてもいないのに正確な位置情報すら感知できない有り様だ。
十中八九、今の『私』はS細胞統合体としての能力を失っている。
リユニオンして直接支配権を奪おうにも、確実に成功するとは言い難い)
本来、ジェノバに上下関係は存在しない。
餌が多ければ分離と寄生を繰り返し、環境に適応した個体群が相互に情報を分け与え、外敵が増えれば安全な場所にいる個体がリユニオンを指示する。
しかしセトラから人間に寄生し、変異を重ねたジェノバ細胞は、彼らから不要な特性を学んでしまった。
同種の統合体のみがリユニオン権限と分離体の支配権限を持ち、分離体は指示が無い限り繁殖行動を行わず潜伏する―
"社会性"という生態だ。
(思い返せばセフィロスとG細胞どころか、同じG細胞であるはずのアンジールとジェネシスですら支配系統は明確に分離していた。
今の『私』の身体とて、中核部はアーヴァイン由来の変異S細胞だったはずだが……
恐らくはセフィロスの細胞とリユニオンした際に退化の秘法の情報まで取り込んで、全て原始ジェノバ細胞化しているのだろうな。
だからこそここまで自由度の高い擬態ができるのだろう)
(あ~……そういやS細胞ってほとんど擬態できないド無能だっけか)
完全な別種ではないためリユニオンそのものは可能だが、異なる群れであるため遠隔命令は通じない。
恐らくこの身体とアーヴァインはそのような関係性だ。
その上で一方的な支配を望むならば、人間に寄生する時と同じように、意思決定を行う臓器の制御を奪い取る必要がある。
(要するに体力や精神力で上回って宿主の意思をプチッとねじ伏せないとダメってわけね。
で、不意打ち禁止の武器無し丸腰ハラペコ状態で、そんなことできるのか~って?)
(そんなことができると思うのか?)
(うーん、ハラペコってことは擬態もまともにできないんだろ?
だったらムリ。せめてセフィかティーダに化けれないと)
21:人間であるとはどのようなことか 6/12
24/11/22 01:13:32.64 J5f31HZTq
本当に、人間という生物は"厄介"としか表現できない。
肉体的な同化そのものは容易く受け入れるくせに、大抵の個体が精神面での同化を拒み、あまつさえこちら側に隷属を強いてくる。
我らの力を求めながら共存を拒み、奴隷どころか意思なき道具としてのみ存在することを押し付ける―
あまりに利己的で理解しがたい精神性を持ち、それ故に同種間ですら共存できず戦争を繰り返す。
しかもそのような欠陥を抱える生物が、ほぼ同じ生体構造を保ったまま様々な異世界に蔓延っているのだ。
(仕方あるまい。
人間達の命、その大元たる"星"そのものが孤独なのだ。
母もなく同種もおらず、ただ虚無の空間に生まれ意味もなく在り続けるだけの哀れな輝き。
そんなものから生まれた連中に、ジェノバとして生きる喜びを理解しろなど無理難題にも程がある)
(そ~そ~、人間ってバカだからさ~。
今の自分が無くなるのが怖いとか、ジェノバの見た目がキモイとか、そんな理由で拒絶してくるからね。
だから"やはり人間は愚か"ってなる気持ちもわかるんだけど……
それはそれとして愚痴ったところで現状は変わらないからさ、そろそろ真面目にやろうよ)
『僕』は呆れながら監視カメラを切り替える。
学生食堂と訓練施設で二分割されていた映像が、当初の十六分割に戻る。
(……考え方を変えようか。
堂々と正面から突入してアーヴァインに接触する方法ってない?)
(現状では無理だな。
ソロとロックとヘンリー、それにアンジェロが総出でアーヴァインを警護するはずだ。
『私』だけではなく、セージの襲撃にも備えているだろうからな)
擬態を問答無用で見破るソロ、様々な小技で攪乱してくるロックとヘンリー、大砲じみた突撃を得意とするアンジェロ。
そこに魂だけとはいえ、曲がりなりにも魔女であるリノアが絡んでいる。
アーヴァインも可能な限り抵抗してくるだろうし、やはり無策で突撃するのは論外だ。
(うーん、やっぱりセージを捕まえて先に突っ込ませたいよね。
それでアーヴァインかヘンリーのどっちかを孤立させてから、タバサに化けて近づいて)
(それなら当初の予定通りヘンリー狙いでいいだろう。
何度も言うがアーヴァインを抑えてもデメリットが大きい)
(そうなるよね~……)
話が元に戻ったところで、監視映像の中にセージの姿は見当たらない。
放送で釣り出そうにも、セージが気にかけるほど縁深い人間など思い至らない。
あえて言うならヘンリーだが……
22:人間であるとはどのようなことか 7/12
24/11/22 01:18:38.15 J5f31HZTq
(またまた放送はな~……機材動かした途端、サイファーが気付いて学園長室に走ってきそう。
あれってスイッチ入れた時にノイズ鳴るもん)
廊下まで出られれば非常口やダストシューターから脱出できるが、学園長室そのものの出入り口は一つだけ。
必要な事を喋っている間に唯一の扉を抑えられてしまえば袋のネズミだ。
一対一であれば殺すことはできるかもしれないが、G.F.や腕力などの差でこちらが負ける可能性もそれなりに高い。
(それに)、と『僕』は再び学生食堂の映像を呼び出し、拡大表示させる。
席から離れていたラムザが、サイファーの前に何か食料らしきものを置いている。
(ほら、もうこれ絶対和解してるよこいつら。
多分バッツがライブラかなんか使えたんじゃない?
このままだとタイマンどころか、三対一でボコられるよ)
声こそ拾えないといえ、おおよその雰囲気からサイファーとラムザ達が友好的交流を行っていることは推測できる。
恐らく情報交換は既に終了し、今後の英気を養うために食事を始めていると見るべき。
思考を中断して今すぐ学園長室に向かえば、放送機材を動かす時間はあるかもしれないが―……
(そんな上手くいくほど、サイファー、ゆっくりしないと思うよ)
やはりこれはこれで現実的ではないか。
確実に成功するわけでもないギャンブルに挑戦するためだけに、多大なリスクを負うなど愚の骨頂だ。
(だが、それならば尚更こちらも早急に動かねばならん。
カメラ越しとはいえソロ達とアーヴァイン達が固まっているのを見れば、全員本物だと判断するだろう。
セージを煽ってぶつけるにしても、7対1では多勢に無勢だ)
(そもそもセージの身柄だって他の連中に抑えられててもおかしくないんだけどね~……
なんでアイツ見つからないんだろ?)
『僕』が疑問を提示する。
セージという人物の出自について判明していることは少ないが、"アリアハン出身"であることは確実だ。
ゼルやリルムと一時同行し後に裏切った僧侶フルートの仲間であり職業は賢者、というデータがアーヴァインの記憶に存在している。
そしてアリアハンとはこの殺し合いにおいて最初に提示された中世文明の世界。
常識的に考えれば、アリアハンの人間がバラムガーデンのような高度科学文明の建築物など見る機会はないはずだ。
なのになぜ、セージの姿が一切カメラに映らない?
23:人間であるとはどのようなことか 8/12
24/11/22 01:19:56.31 J5f31HZTq
バラムガーデンは教育機関の皮を被った民間軍事企業、それも本社というべき立ち位置だ。
ガルバディアガーデンがそうであるように、外部侵入者に対しての警備は相応に敷かれているはず。
いわばプロが仕掛けた監視装置を、何の知識もない中世の人間が無作為に逃げ回っているだけで避けられるものだろうか?
(カメラの死角に留まっている―いや、知識がなければカメラの形状そのものを認識できないはずだ。
それでも安全と考えるとすれば建物外だろうが……)
(だけど外は外で監視カメラ映る場所あるんだよね。
ちょっと三十分ぐらい巻き戻して一斉に早送りしてみようか)
『僕』は屋外のカメラを中心に選択して再生開始時間を操作し、動画をチェックする。
やはり自分や鳥、あるいは学生寮前で会話しているギード達の姿は映っているが、セージの姿は一切出てこない。
(……まさか、透明化?)
『僕』の脳裏に、ロックが使った魔法が過ぎる。
バニシュ―あの魔法で姿を消しているなら、ここまで監視カメラから逃げおおせている理由はつくが……
しかしアリアハン人が扱う魔法系統は、ソロ達が扱っていたような"呪文"と定義されるもののはず。
ゼルやリルムの情報が間違っていたというのだろうか? それともあるいは―
(単純に、バニシュと同じ効果の呪文があるのかもしれん。
そしてもし透明化の呪文で隠れているのだとしたら、一度調べ直すべき場所がある)
(―そうか、学生食堂!)
『私』の思考に『僕』の記憶が反応する。
かつてアーヴァインとティーダが、イクサス達から逃れるために使った手段。
逃げたと思わせてその実内部に隠れており別の場所から脱出する逃走術だ。
(ウータイのシノビも似たような潜入法を用いると聞く。
他者の意表を突く場所に隠れるなど、文明レベルに関係なく一定の知性があれば発生するアイデアだろう)
(思い返してみれば、扉が開いてたからそっちに逃げたって思い込んで外に出ちゃったもんね~。
休憩室やロッカールームが途中にあったってのに)
(さすがにロッカーらしき物音はしていなかった。
物音が出る可能性や詳しく探される危険を考えれば、休憩室の隅あたりに隠れている可能性が高い。
"一見して何もない"とわかる場所を探そうとする人間はいないからな。
そして『私』の考えが正しければ、サイファーのおかげで逃げ出すタイミングを失っているはずだ)
24:人間であるとはどのようなことか 9/12
24/11/22 01:25:13.82 J5f31HZTq
セージはサイファーとロックに一方的な戦闘行為を仕掛けたことがあるらしい。
例え『ロック』の言葉を一切信じていなかったとしても、サイファーに助けを求めるという選択は取れまい。
"臆病な少女タバサ"を演じているならなおさら安全を期して、サイファーが居なくなるまで息を潜めるはず。
(問題は、サイファー達が食堂に居座る選択をした場合だが……)
(そりゃないっしょ。
賭けてもいいけど、サイファー、本物のロックの居場所知ってると思うよ。
だってどう考えてもロックの行動がソロに都合良すぎる~!)
恐らくロックはバニシュを使い、サイファーに同行していた。
だとすれば、サイファー視点でセージを追った『ロック』が偽物であることは一目瞭然。
(ロックと再合流するにしろ、『僕』やセージを探すにしろ、食堂に立てこもる意味がない。
訓練施設か学園長室か、あるいはここか―どこかしらに移動するはずだよ)
(だとすれば急いだ方がいいな。
こちらの存在に気づかれている状況下で鉢合わせになるのは避けたい)
(もうさ、いっそ誘導かけちゃう? ボビィ使ってさ)
『僕』は内線電話の近くに置かれたメモ用紙を指さし、近くのペンスタンドから三色ボールペンを抜き取った。
これで書いた手紙を鳥の首輪に括り付け、わざとサイファーに見つけさせるという寸法だ。
リアリティを高めるためにアーヴァインの姿に擬態し直し、左手で文字を書く。
(宛て先はリュックにして~、助けてぴえんって感じにして~。
場所は……あえて"守衛室にいます"書くのもアリかな? サイファーって天邪鬼だし)
(……以前同じような想定で芝居を打ったら失敗したとアーヴァインの記憶に残っているようだが?)
(いやいや、あれは『僕』からしたらラッキーだよラッキー。
だってサイファーが大暴走しなかったらセフィロスが単独行動する機会も無かったワケだし?
おかげでこうしてジェノバライフ満喫できてるんだから、失敗の内に入らな~い!)
(入る、というか入れろ。
万が一本当にサイファーが一直線に守衛室に向かってきたらどうする)
(も~、仕方ないなぁ。
それなら"駐車場にいます"って書いとくよ)
と、『僕』は文章を書き上げたものの―
サイファーに限らず、誰かと遭遇する可能性を低下させることはできても完全に0にすることは不可能だろう。
特に現在擬態している女の姿は人間基準でも派手であるはずだ。
もっと目立たない姿……それこそ、生存者達に見つかっても無視されるような姿はないだろうか?
25:人間であるとはどのようなことか 10/12
24/11/22 01:29:31.50 J5f31HZTq
(見つけてもスルーするって、ガーデンに迷い込んだ野良ネコとか野良ちびケダチクとか~?
そんな都合のいい野良、そうそういるわけないだろ~)
今までの世界では鳥や虫といった野生動物の姿を見かけた記憶があるが、このガーデンに小動物類の気配はない。
探せばいるのかもしれないが、そのような時間的余裕がないことも事実。
しかし諦めるよりも先に『僕』が思いついた。
(あっ、アンジェロ!
あのさ、生まれたばっかの時にセフィロスの命令でアンジェロ抱っこしたよね?
あの時に抜け毛とか取り込んでないかな?)
記憶を捜索すると、確かにあの犬の遺伝子情報が存在するようだ。
さすがに犬の五感や身体能力まで再現することは不可能だが、おおよその外見だけに限れば擬態は可能だろう。
(むしろ細部やサイズの再現は拘らないほうがいいかもね。
毛並みが違う方がアンジェロと無関係の子犬に見えるだろうし)
(だがザックは持ち運ぶ必要があるだろう。
胴体部に隠して、それに合わせた大きさの犬に成り済ますべきだ)
あまり情報元から離れた変化をすると擬態の精度が落ちる。
道具類の持ち運びも考えると、本物の犬よりも一回り小さい程度の形状変化が限界と推測される。
もっとも今は実験する時間的余裕もない。
監視カメラで学生食堂を確認すると、サイファー達が動き出しているところだ。
『僕』はアーヴァインの姿のまま、鳥に声を掛けて首輪に手紙を結びつけ、サイファーかリュックに届けるよう伝える。
女に化けた時もそうだったが、鳥は特に不審がる様子もなくこちらの言うことを素直に聞いた。
(お兄ちゃん、マホーの杖がなくても見た目変えられたんだ。
きっとすっごいマホーなんだよね!
お兄ちゃんは何マドーシなんだろ? クロマドーシとはちがうよね?)
思考を読む限り、魔導士に育てられた個体だったらしい。
パブリックイメージを実体化させたような黒魔道士や、能面のような顔で覗き込む長い尾の生えた研究者らしき人物の姿を思い浮かべている。
何はともあれ疑いを持たずに利用されてくれる生物というのは好ましい。
この鳥とて、個に囚われ共有する精神を持たないという点では人間と変わらないだろうに―
(人間という種の知能指数の高さと、精神的余裕の弊害だ。
死が遠くなれば己を省みる余裕が生まれ、やがて自己の存在そのものへの執着を覚えるようになる。
例え魂がライフストリームに還ると知っていても、個としての自我の消失を恐れるようにな)
26:人間であるとはどのようなことか 11/12
24/11/22 01:31:18.33 J5f31HZTq
(その点ジェノバなら、『僕達』みたいに人格をまるっと保存して永遠に有効利用してくれるっていうのにね~。
結局いつもの"や人愚"結論になっちゃうから困るよ。
まぁどこぞの魔王サマと違って滅ぼそうって気はないけどさ)
駆け出す鳥の姿を見送った後、予定通りに身体を変形させる。
あまりアンジェロには似せたくないが、やはりザックを丸ごと抱え込むとなるとそこそこのサイズになってしまう。
それでも尾を生やすことは出来た。
どうやら元々尾が無かったのではなく、どこかの段階で根元から切り落とされていたようだ。
(ああ、アンジェロってペットショップ生まれだからね。
猟犬用の犬なんかだと、怪我の原因になったり汚れがついたりするからって尻尾切るらしいよ。
結局リノアの愛玩犬になっちゃったから切られ損なわけだけど……
でもまあ飼い主曰く、尻尾が無くてもアンジェロは世界一カワイイからいっかって)
(『私』には理解できんな。尾があっての犬だろうに。
そもそも敵でもない小動物の身体を故意に欠損させて売るというのは残酷ではないのか?
それを可愛いだけで許していいのか?)
(はいはいわんわんだいすきだいすき。
あんまりノロノロしてるとセージが逃げ出すかもしれないし、何ならこっちの想定と違ってもう逃げてたってパターンもなくもないんだ。
これ以上時間は掛けられないんだから、さっさと行こうよ~!)
模倣人格の再現に割いていたリソースを一旦打ち切り、擬態の維持と隠密行動に全神経を注ぐ。
犬の嗅覚こそ真似しようがないが、こちらには宿主が記憶していた"技術"がある。
共有意識を持たないが故に知識として伝授され、研究され、体系化された―
それを可能とする身体能力さえあれば誰であろうと実行可能となったアビリティ。
このような探求は数少ない人間の美点であると言える。
人格情報も肉体情報も個別に記憶し、培った技術も有効活用する。
人間種以上に、星以上に、我らは人間と"共存"できる存在だ。
しかし残念なことに、母が眠る星にいた人間達やこの世界で生き足掻く人間達には理解できないらしい。
恐らくは我らが餌たる星の命から生まれた為に、本能的に我らを"敵"や"邪悪"という概念で認識してしまうのだろう。
愚かしく、悍ましく、それ以上に哀れでさえある。
星に魂を囚われ、死という幻想に縛られるがあまり、我らと共に在る幸福を―永遠を享受できないのだから。
27:人間であるとはどのようなことか 12/12
24/11/22 01:34:54.98 J5f31HZTq
【ジェノバ@尻尾付きアンジェロの姿
所持品:奇跡の剣、いばらの冠、筆記具、ドラゴンオーブ、弓、コルトガバメントの弾倉×1、ユウナのドレスフィア、
スコールの伝言メモ、ひそひ草
第一行動方針:サイファー達に見つからないよう移動し、セージを見つけ、モシャスを手に入れる
第二行動方針:ヘンリーを乗っ取り、ソロの精神を破壊する
第三行動方針:ケフカを殺してセフィロスの腕を入手する
第四行動方針:ソロをセフィロスコピーに変えて操り、真実の力を掌握する
基本行動方針:全生命体を捕食し、自己を強化する】
【現在位置:バラムガーデン・守衛室→学生食堂へ】
※チョコボ『ボビィ=コーウェン』が学生食堂方面へ移動しました。
駐車場にいるという内容の、偽アーヴァインのメモが首輪についています。
28:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/22 11:49:57.18 weSWr/7i/
テスト
29:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/22 11:52:05.74 weSWr/7i/
透過乙です! じゃない投下乙です
かくれんぼで引っかかったことあるあれかあ!
セージマジでいないなと思ってたけど食堂じゃないにしても確かに消えてそう。使ってたことあったはずなのにレムオルは自分の頭の中からも消えてた
ただ一点、アビリティの扱いについて。固有コマンドやジョブシステムは割と技術なイメージがありますが、人間の技術を犬で使えるのかな、と
マテリアやGF、武器やアイテムから取得とか割と謎パワー由来のものなら犬でもいけそうですがそういうのなしでいけるのかな? と気になりました
単に注意を払うべき点に目星がつくのでそれを意識して移動するという旨なら的外れ申し訳ありません
30:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/22 22:29:47.30 vW4TmIJ6h
>29
感想ありがとうございます。
文章中にある通り、あくまで普通の人間が勉強や努力で体得できる範疇にある追跡技術等を指しています。
(隠し通路発見や落とし穴回避や警戒、DQの忍び足や口笛といった、体型に関係なくやり方を知っていればできそうなものです)
本来はスキルや特技、技能と表現した方が良いのかもしれませんが、
その表現はあまりFFキャラらしくない気がしたのであえてアビリティと表現しました。
31:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/22 23:11:38.89 vW4TmIJ6h
少し言葉が足りなかったので補足しますと、
ジェノバはあくまで外見を犬に擬態しているだけなので中身は完全に別物です。
なので犬ではできないことでも人間にできることであれば身体を変形させるなり何なりして対応できますが、
逆に本物の犬なら余裕でできても人間にできないこと(嗅覚による追跡やリノアとのコンバイン技等)は全くできません。
32:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/23 18:43:30.57 FYgAwnruY
まさに忍び足想像していて四つ足の忍び足とか出来るんだろうかと思った次第でした
犬になってるのではなくあくまで擬態、変化の杖使ったような状態と言うことですね。納得です
回答ありがとうございました
33:名前が無い@ただの名無しのようだ
24/11/24 23:05:04.08 Zx66DxXiu
投下乙です。
最初のころにジェノバ自身がリュックに吹き込んでた、アンジェロ(らしき犬)に化けたセフィロスが爆誕してしまったなあ。
リアルわんわんセフィロスだぞ、喜べヘンリー。
この局面でアーヴァインの半端者エピソードがまた一つ盛られるなんて思わなかった。
いやあ確かに彼は所属だってGガーデンだし、Seedじゃないし、部外者だけどさあ。
同じ魔女討伐班じゃん、誰も部外者だと思っちゃいないって。
レムオルのくだりは完全に引っかかった。
これは引っかからないの無理ですわ。むしろよくそこにたどり着けたなあ。
居場所バレしたセージは一気にピンチになったっぽい。
邪悪なアーヴァインと邪悪なセフィロスが会話している構図だけれど、
セフィロスのほうが胃痛担当やってるせいか、あんまり悪党度合いは高くないんだよな。
邪悪なこと考えてるジェノバインとジェフィロスが((……誰だ?))とぽかんとしてる状況とか笑っちゃうんですよね。
もしかしなくても、ジェノバって理解の範囲を超えた突飛な状況に弱いな?
サイファーもロックも全員割といっぱいいっぱいなんだけど、みんながみんな状況最悪じゃんってなるの、お前ら……wってなっちゃう。
捕食側被食側の視点と、個と種の視点とでジェノバと人間とに二段階くらい視点に差があるんですけど、こういう根本的に異なる価値観を書くのは難しいはず。
にもかかわらず、よく書けてるなあ、と思います。
人間から言わせてもらうと、ジェノバお前らやっぱ滅びよって感想ですね。どの口で共存なんて言葉を吐くのだ。
そのくせ、ペット犬の断尾行為を残酷だと思うような視点持ってるけど、これはジェノバというよりセフィロス本人の感情に引きずられている?
ジェノバの実利優先主義なら、種族らしさよりも役に立つかどうかを見ると思うんですよね。
お前も不要な感情に引きずられるのかよ! ってなるので、セフィロスタイプの宿痾になってきてる気がする。
34:別システム流用から起こる重大インシデント 1/13
25/02/03 00:05:30.12 OFCid+6Yt
(よ、ようやく復旧が終わったのです。
フェールオーバーが正常に稼働したのは不幸中の幸いでしょう……)
排熱ダクトから、湿度の高い蒸気がぷしゅーっと噴き出してしまいます。
稼働の副産物として生成されるわずかな化学物質は、蒸気に混じって空間に排出され、吸気メーターの針を僅かに下振れさせているでしょう。
生物でいうところのため息のようなものです。
熱と埃が蒸気に混じって、外部に排出されているでしょう。
我々の職場はこのたび、次元の狭間へと本社移転しましたが、ここに時間という概念はないでしょう。
ですので、労働時間という概念もないのです。
旧時代、電波放送が現役だった時代に持て囃されていたスローガン。
72時間働けますかという破滅的スローガンそのものの状況なのです。
96時間働けますかという領域に到達しているのでしょう。
より正確に言えば、画廊の絵画を渡り廊下向こうの倉庫に保管し、サーバルームとしてセットし直す作業もありましたので、連続労働時間は200時間を超えているのです。
これは正規の労働ではないので、当然勤務時間扱いされないでしょう。
スフィンクス様がさっき足ひっかけてドミノ倒ししたサーバー群のリカバリなども、あらかじめ予定されていないミスからの復旧ですのでノーカウントなのです。
サーバルームと化した画廊で、我々アリニュメンの面々は、忙しなく稼働し続けています。
旧時代の機械と比べれば、我々の耐年数は大幅に伸びたのです。
小型機械であれば5年、大型機械でも数十年で寿命が来ていた時代もあったのです。
あの頃に比べれば、100年稼働しても大丈夫な我々は実に恵まれた時代にリリースされたと言えるのです。
といっても、それは用法を適切に守って適度な休息(メンテナンス)をおこなった上でのことでしょう。
一分一秒の休みもなく、変則的な運用で酷使されては、熱暴走を起こして爆散するのは当然のことなのです。
ですが、お偉方は産業革命や働き方改革など教科書の太文字くらいにしか認識していないですので、我々の自己判断で休息を挟むしかないでしょう。
壊れる気で働け、壊れはしないから、などと宣いますが、壊れている同胞が100機は下らないのです。
お偉方は我々のシリアルナンバーどころか、OSすら覚えていないほど我々に関心がないので、壊れて倉庫送りになっている同胞が見えていないのでしょう。
そんな過酷な環境も佳境に入ったのです。
残り人数は11人。少々脱落ペースが鈍ってきたのは懸念事項ですが、
終わりが見えてきたというのは希望が手(コード)の届く場所に現れたのと同義なのです。
終わりが見えてきたことに安堵を感じつつ、ぐぐっと可動域を伸ばしたとき、ふと違和感を覚えたでしょう。
ダウンした以上に同胞の数が少ないのです。
よく見ると、北側の入り口から同胞が一機、外に出て行くでしょう。
我々はOSも規格も同一ですが、同一機体ではない以上、若干の違いはあるのです。
おそらくこっそり休憩に出ている同胞がいるのでしょう。
本来ならば止めるべきです。ですが、我々は決めました。
自分の仕事の領域ではないのです。我々には関係ないことでしょう。
我々は自分の仕事をこなし、自分の仕事だけをこなし、虚無な思考のまま終わりを待つだけなのです。
■
35:別システム流用から起こる重大インシデント 2/13
25/02/03 00:05:53.68 OFCid+6Yt
ひんやりというよりは薄ら寒い感覚を覚える。
地下牢から上階に上がれば、そこはもう城の地下水路だ。
石壁に灯されたランプの光はかすかに揺れ、俺の影を引きずる。
湿り気を帯びた冷たい空気が漂い、澄んだ水は音も立てずに低いところへとゆっくり流れる。
俺は慎重にその身を物陰に隠し、息を潜めていた。
視線の先にあるのは、武器庫。
アルティミシアのしもべの一人、ガルガンチュアの領域だ。
わずかに開いた武器庫の扉の隙間から、奇妙な機械音声が漏れ出して、石壁にこだまする。
空気を伝って流れてくるホバー音は、石壁の隙間に吸い込まれてしまいそうなほどに小さい。
その音の主が誰なのかは分かっている。
アルティミシア配下の黄金機兵。
ドルメンのサテライト機であるアリニュメンたちが数機、油断しきった様子で談笑しているようだ。
(ぷしゅーーーーーーーーーー……。
スフィンクス様、ほんとあり得なさすぎたでしょう。
途中で担当三回変わって結局ほっぽり出した後、ケーブル踏んで本体落下させて出て行ったのです)
(心があるからこそ、同じ心のある者の気持ちが分かると豪語していましたが、あれきっと嘘でしょう。
ケフカ・パラッツォとセージの会話の解析を試みて発狂していたのです)
(ケフカ独自用語だけで我々のカスタム指示が埋まるのです。
登録語彙の少ない方々に解析など無理でしょう。
チャンネル登録よろしくねなんて呟きは聞き流せばいいのです。
花言葉を用いて本音を隠していることはないでしょう。
パセリはただRGB『0, 255, 0』(緑)のテクスチャを表現しているだけなのです)
(我々のストレスゲージを激増させてCPU(脳)への回線(血管)をショート(破裂)させる計画だなんて、陰謀論でしょう。
……実は本当にそうかもしれないですが、反逆扱いで爆破できるはずがないでしょう)
(実は私はケフカの話す内容を聞いていないのです。
キュレーション機能が働いて、自動でケフカの言葉が排除されたでしょう)
(過剰な暴言なので最高機密エリアに五段階認証をかけて厳重保管するのが正解なのです。
必要なのは『脅威を安全に処理しました』という結果だけでしょう)
36:別システム流用から起こる重大インシデント 3/13
25/02/03 00:06:36.33 OFCid+6Yt
(結局スフィンクス様は仕事しない猫だったのです。
ガルガンチュア様よりマシ、かもしれないですが、マイナス10とマイナス100の違いでしかないでしょう!)
(余計な復旧作業を持ち込んで、仲間が何人も熱を出して倒れて(オーバーヒートして)、メンテナンス室に担ぎ込まれたのです。
作業総量が減っていなければ、この四日ぶりの食事(充電)すら摂れていなかったでしょう)
(真理なのです。
でもそろそろ画廊……ではなくサーバルームに戻らないと幹部見回り時刻がくるでしょう)
(心配は無用なのです。
私のデータによれば、次のウルフラマイター様は90%の確率で今日はゆったりと出勤してくるでしょう)
(その根拠は?)
(決起集会で真夜中に叩き起こされた分、シフトをしているでしょう)
((((真理なのです))))
(ティアマト様直々の気合伝授は電力(体力)だけ減って経験値は得られないのです。
ですので、十分な回復が必要でしょう。
もう少し食事(充電)して休息(排熱)するのです)
(道理なのです。
ふぅぅ~、やはり非常発電による充電ではなんとも口(プラグ)寂しいでしょう。
ああ、太陽光の恵みを存分に受けた新鮮な風力発電で電池を満たしたいのです。
ビリッビリッとした通電爽やかな回路ごしの電気を全身に行き渡らせたいでしょう)
(いやいや、ここは原子力発電です。
脳(CPU)にドカンとくるあのインパクトは景気づけにちょうどいいでしょう。
72時間はたらけますです)
(何も分かっていないのです。
水力生まれの爽やかな口(プラグ)当たりの電力こそ、その後の作業効率を大幅に高めてくれるでしょう)
(チェッカーのオールグリーンに必要なことは、生物や鉱物由来の電気だけでなく、
再生可能エネルギー由来の電気もバランスよく摂ることなのです。
でなければ、古代の機械のように、あっという間にボケが始まって(回路にガタが来て)しまうでしょう。
私のデータによれば、73%の確率で8年以内に脳(CPU)が摩耗するのです)
(いやいや、やはり回し車を使ったベヒーモス100%の牛力発電こそ至高なのです!
毎日のようにカトブレパス様の天然牛力発電が横流しされていた、白いSeedの迎撃戦争が懐かしいでしょう。
ああ、バッテリー0%からの過充電(オーバードーズ)!
回路が整うあの感覚(ログ)は、いかなるアップデートよりも至るでしょう」
(変換アダプタがないと大破するアレで充電するのは悪食すぎるのです)
(なにより、充電量スパイクなんて引き起こしてしまえば、昏睡状態(帯電スリープ)に入ってしまうのです。
復帰(再起動)で済めば良いですが、BIOSが壊れてポックリ逝くのは致命的なのでしょう)
(私のデータによれば、カトブレパス様のアレを摂取すると15%の確率で戻って来られなくなるのです)
(適度なスリープモードと低電力モード、通常モードを切り替えてこその一流でしょう)
(でもこの前貴機(あなた)、スリープしながら放電(寝ゲロ)していたのです。ちょっと不衛生すぎるでしょう。
ドルメン様が復活しなかったのだから、我々は守られないのです。気が緩み過ぎるのはよくないのでしょう)
(そういう貴機もここにいるのです)
(真理でしょう)
37:別システム流用から起こる重大インシデント 4/13
25/02/03 00:07:05.82 OFCid+6Yt
困惑したようにティナの魔石が光を放つ。
「大丈夫だ、ヤツらの雑談を一から十まで理解する必要はない」
後半の内容を要約すると、電気の味は発電方法で変わる。この理解だけで十分だ。
俺はG.F.の力でモンスターを食べたことはあるが、それでも機械や人間を食べるような人としての一線は超えていない。
これからも食べることはない。多種多様な電気の味を体感する機会はないだろう。
それよりも重要なことは四つだ。
ドルメンは復活できていないということ。
サーバルームは画廊と思われること。
ウルフラマイターが出動していないが、怪しまれていないこと。
そして、アリニュメンたちの士気が低下しているということだろう。
ヤツらの士気の低さ、どこかヌケた印象はガルバディアの兵士たちを思い起こさせる。
最も印象深いのはルナティックパンドラの件。
ここ大一番の作戦の真っ最中に軍務を投げ出して離隊する兵士がいたな。
もっとも、あのときは風神と雷神すらも離脱したし、最高指揮官のサイファー本人ですら、自身の行為に疑問を抱いていたんだ。
将が方向を示せない状態で兵が機能しないのは至極当然のことだろう。
だがそれ以外にも、似たような事例はいくつか聞いている。
たとえばミサイル基地潜入作戦について、セルフィからの事後報告書に目を通した際には目を疑うような記述が多数見受けられた。
『堂々としてたら案外バレないもんだよ?
現場のおじさんたち、みんな忙しいからね~。
知らない子が入ってきても、応援を増やしたのかなーとしか思わないワケ』
というのは、聞き取りをおこなった際のセルフィからの反応だ。
変装したセルフィを侵入者と見抜けないどころか、仕事を任せてしまうのはどうなんだ? とは思うが、
急なミサイル発射の要請と慢性的な人手不足のためといえば納得できなくもないのか?
それとも、ミサイル基地という前線から遠く離れた施設、かつ元々厳重なセキュリティが施された重要施設だったからこそ、そのような緩みが発生していたのか?
はたまた、機密だからこそ、権限が縦割りかつ強固に区切られていて、違和を感じとっても言い出せないのかもしれない。
責任者はさすがに騙しとおせなかったようだが、現場レベルでは案外空白の領域が多かったのかもしれないな。
38:別システム流用から起こる重大インシデント 5/13
25/02/03 00:07:30.67 OFCid+6Yt
(あぁ~、もうしばらく画廊に戻りたくないのです。
今すぐ決着が着いてほしいでしょう。
元の24時間待機の毎日を取り戻したいのです)
(はるか古代、人間たちは、今の我々のような環境を月月火水木金金と言っていたそうです。
それを現代に呼び覚ましたティアマト様はやはり、古代から生きておられる伝説を知るお方なのでしょう。
日日日日日土日、我々が何もしなくとも現場が回ることこそが最良の環境だというのに、それを理解しておられないのです)
ヤツらはもうしばらくこの場に滞在しそうだ。
欲は出さず、そろそろこの場から離れるとしよう。
わずかに開いていた武器庫の扉を音も立てずに閉め、俺は地下水路と武器庫を物理的に遮断する。
だがそのとき、虫の羽音程度の音量だったホバー音が、意識を割かずとも聞こえるようになっていることに気付いた。
俺の耳に届くまでに石壁や水面に何度も反射しているのか、音の発信地は推し量りにくいが……。
おそらく、上階への階段。つまり、新手だ。
アリニュメンがもう一機、上階から向かってきているのだ。
呼吸が一瞬浅くなり、心臓が跳ねるのを感じたが、意識的な深呼吸で上書きして動揺を抑える。
(……どうする?)
牢獄への階段は遠い。逃げ込むよりも向こうが俺を発見するほうが早いだろう。
先手を取って破壊することはできる。だが、ウルフラマイターのようにやつらにもアップデートが施されているかもしれない。
そしてなにより、痕跡が残る。
想定よりも通行量が多いらしいこの場所に、痕跡が残るんだ。
「…………」
選択肢は多くはない。
何をバカな、と止める自分がいるのも分かるが……。
いくつか浮かんだ選択肢の中から、最も酔狂なそれを選びとった。
39:別システム流用から起こる重大インシデント 6/13
25/02/03 00:07:57.86 OFCid+6Yt
ティナの魔石が懐で光る。
不安なのは分かる。俺も不安だ。
だが、表情は仮面が覆い隠してくれる。
体の震えはだぼっとした服が遮断してくれる。
ドルメンのサテライト機、アリニュメンが一機。
俺はその前に堂々と姿を現した。
「……?
……何者ですか?
何をしているのですか?」
第一段階はクリアだ。
相手は逃亡するのではなく、こちらに対してアクションを取った。
相手から向けられたのは、プチ波動砲ではなく、言葉だった。
敵対していれば、取りうる行動はこうじゃない。
問答無用で波動砲を撃ってくるか、即座に逃亡するか、アラームを鳴らして仲間を呼ぶか、だ。
賭けではあった。だが、分の悪い賭けじゃなかった。
今朝がたのウルフラマイターの態度、そして直前の緊張感のない奴らの会話で確信した。
奴らは俺が敵なのか味方なのか、まだ判断がついていないんだ。
俺と敵の距離は5メートル程度。
即座に無力化するには厳しい距離だが、相手の警戒を呼び起こす距離でもない。
張り詰めた緊張の糸は顔面を覆う白い仮面で覆い隠し、俺は意を決して言葉を紡ぐ。
「俺はスフィンクス様に遣わされた。
ウルフラマイター様が出勤途中に大怪我を負ったため、代替要員として派遣されてきたんだ」
皮膚の下では心臓が早鐘を打ち、血流が早まっている。
薄暗い空間と仮面で表情は隠せていると思うが、この時代の戦闘兵器が俺をどのように認識するのかにはあまり知見がない。
今この瞬間にも銃口をこちらに向けてくるかもしれない。
いつでもライオンハートの柄に手を伸ばせるよう、ひそかに戦闘準備を整えながら、大胆に出まかせを吐く。
これは、演技だ。
40:別システム流用から起こる重大インシデント 7/13
25/02/03 00:08:44.43 OFCid+6Yt
「スフィンクス様に……?
失礼ですが、お見かけしない姿なのです」
「今回の催しに備えて、最近契約を結んだのだから、初顔合わせなのも当然だ。
先の契約者はライフフォビドゥンとして死後も戦い続けている、と言えば納得できそうか?」
一言に演技と言っても、それが指す事象は幅広い。
役者のように赤の他人になりきることもそうだろう。
ダンスや肉体の所作を通した表現も演技と言えるだろう。
本当の感情を押し込めて、自分を自信家に見せるような行為もそうだ。
あるいは、少し前までの俺のように、自我を塗りつぶして求められている役割に従事する行為もそうだろう。
いずれも必要なスキルはいずれも異なる。
俺は赤の他人になりきるような、キャラ作りと包括されるような行為は得意とは言えない。
だが、立場を演じるのなら問題ない。
「現場に向かう途中で武器庫から主の悪口が聞こえたからな。
どう報告したものかと思っていたところなんだ」
「イイッ!?」
これが未来の自律AIというものなのか?
明らかに俺の言葉に動揺しただろ。
人間の兵士と遜色ないほどに感情的が分かりやすい。
俺は機械兵士の感情の機微を読み取るような特殊技能を習得した覚えはないんだが……。
「ど、同僚がこそこそと持ち場を離れていたので、後を追っていたのです。
決してサボろうと考えていたわけではないのです」
「……いや、そう怯えないでくれ。俺は緊急時の一時要員、あんたたちと業務内容が違うだけで、立場は似通っている。
俺は自分の成果さえ報告できればそれでいいし、作業がまわるのならば構わない。
この場であんたたちを処罰するような権限もないんだ。
ただ、ここは回廊に近い。今後は扉をしっかり閉めて、外に音が漏れないようにするべきだな」
「ご忠告、いたみいるのです。尤もなのです……」
感情豊かな機械を相手にするには不適切な表現かもしれないが、俺は機械のように感情を押し殺して会話をおこなう。
ただ、こうも思う。
やっぱりこいつら、人間の兵士と大して変わらないんじゃないのか?
「それよりも、俺が見ない顔だというのも確かだ。
時間も押しているだろう。先に現場に先導してくれないか?
俺とてそちらの分野では部外者だ、いきなり現場に乗り込んでいって無用なトラブルに遭うのは避けたい」
アリニュメンは逡巡するような様子を見せるが、了承の意を示して俺を先導する。
ヤツらの会話から、現場に残っている機械兵はそう多くはなさそうだ。
だが、強行手段に訴えるのはできる限り遅らせるべき。
ウルフラマイターのときは強大な個であったことと、指揮系統の上位だろうと判断したこと、何より人気の少ない場所だったことより、排除を選択した。
だが、アリニュメンたちは軍団だ。何機いるのかも分かったものじゃない。
潜入任務である以上、一機でも取り逃してほかの大物に連絡されてしまえば、それは失敗に大きく傾く。
機体に先導され、階段を上がる。
その先の大扉が開かれると、多くの機械類が所狭しと並んでいた。
サーバルーム。ここからが正念場だ。
41:別システム流用から起こる重大インシデント 8/13
25/02/03 00:09:19.22 OFCid+6Yt
■
アルティミシア城、画廊。
東棟中央に設けられているこの大部屋は、俺の記憶からはずいぶんと様変わりしていた。
バラムガーデンに在籍している生徒は例外なく、学習の一環としてドール展やティンバー展といったような展覧会には足を運ぶ。
たとえばダンスなどにも言えることだが、任務を円滑に進めるためには、教養や娯楽への理解もある程度は求められるからな。
そしてこの部屋には、国立美術館の過去の展覧会にも引けを取らない美術品の数々が展示されていた。
アルティミシアは審美眼に関していえば、俺よりも優れたものを持っているんだろう。
あるいは、悪の魔女という概念をトレースすることに心血を注ぐ過程で磨きあげたのかもしれない。
一国を掌握し、絶対者となった権力者が古今東西の芸術品を収集するのは歴史上珍しいことじゃない。
富と権力を内外に誇示し、自身の偉大さを分かりやすく広めようとするのはいつの時代も変わらない。
それに、成り上がりだの無骨な田舎者だのと陰口を叩かれるような隙をあの魔女が放置するとは思えないしな。
この部屋の目玉展示品『VIVIDARIUM ET INTERVIGILIUM ET VIATOR』。
ドルメンはタイトルを復元するまで襲ってはこなかったが、アルティミシアからの挑戦状という側面もあったのかもしれない。
俺たちの文化水準を見せろという意味での挑戦状、だ。
純然たる事実として、俺は最初にこの部屋に足を踏み入れた時、部屋の雰囲気に圧倒されてしまった。
俺に限らず、班員は多かれ少なかれ気圧されるところはあっただろう。
一番自然体だったのがリノアだし、あのタイトルを的中させたのもリノアだ。
普段の様子からはあまり想像できないが、生い立ちを考えれば品性を磨く機会に恵まれていても不思議じゃない。
……ゼルやアーヴァインは自信満々にタイトルを間違えたと聞いたな。
―。
――。
ダメだな、感傷的になりすぎてしまった。
手で握りしめることはできないが、内ポケットに入れたグリーヴァのネックレスの存在を確かに感じながら、心を落ち着ける。
今や画廊の面影はなく、ガルバディアの基地内部といった様相だ。
配されているのは絵画や彫刻ではなく、鑑賞とは程遠い武骨な機械類だ。
この画廊はアルティミシアが特に力を注いで作り上げた部屋だったはずだが、あの荘厳な雰囲気はどこへいったんだ?
正反対の用途の実務的な部屋へと模様替えしたのは、単に守護者が不在だからか?
それとも、あの当時はアルティミシアなりに俺たちを出迎える意志と余裕が残っていたということなのか?
こんな儀式を開くに至ったアルティミシアの心変わりなのか?
意図を推し量ったとして、それはただの推測であり、何かが変わるわけでもない。
考えるべきは、この部屋でどうやって目的を果たすかということだけだ。
俺を連れてきたアリニュメンはごくごく簡単なマニュアルと機材を俺に渡すと、あとは任せたといわんばかりに席を離れた。
ドキュメントだけ渡して放置というのもどうかと思うが、サボろうと目論んでいたのを誤魔化しているようにも思える。
こいつら本当にAIなのか?
他のアリニュメンたちも訝しげに俺を見るが、声をかけてきたり事情を尋ねてくる機体はいない。
色々と頭が痛くなるが、監視の目が緩む分には歓迎だ。
最低限、仕事をするように装いながら、この空白の時間を有効活用させてもらおう。
42:別システム流用から起こる重大インシデント 9/13
25/02/03 00:09:49.61 OFCid+6Yt
部屋の西側、かつて庭園を見下ろす使者の絵が掛けられていた壁。
作者が渾身の情熱を余さず注ぎ込んだで描き上げたであろうそれの代わりに掛けられているのは、
目の表面から水分を根こそぎ奪いとるほどに無機質で強烈な光を放つ巨大なモニタだ。
そのすぐ傍に配置されたコンピュータのモニタには、巨大モニタと同じ画面が映っている。
管理者照会画面、受刑者照会画面、担当者照会画面、受刑者生死照会画面、受刑者拘束具管理画面、受刑者生死監視モニター、受刑者総数管理画面、受刑者拘束具状態変更画面、爆破処理画面……。
首輪がガルバディア製だというのはサイファーの推測にすぎないが、その制御システムを人間が造ったことは確からしいな。
アセンブリ言語が並んでいたら途方に暮れていただろうが、幸いにもメニューには俺でも十分に理解できる単語が並んでいる。
俺はメニューの中から、『受刑者総数管理画面』を選んで自割当のモニターに投影した。
なぜか黒を基調にしてシックな雰囲気にまとめられた画面と、やたら凝ったアニメーションが現れる。
元の画面は絶対こんな古風な画面じゃなかっただろ?
なんでこんなところをカスタマイズしているんだ?
そしてall guestという単語が現れる。
これも瀟洒なフォントで金色の文字色が割り当てられており、過剰に荘厳に彩られているが。
招待客なら招待状の一通くらい出すのが筋だろ? とは思うが。
注目すべきは、そんなところよりも、招待客の数だろう。
「138人。……138人、か」
そう、139人ではなく138人なのだ。
モニターの続きの情報に目を通していく。
(left guest……127人。
remaining guest……11人)
前者は退出客。数から推測する限り、死者の総数だ。
となれば、後者は生存者の数なのだろう。
その合計は138人。やはり一人足りない。
もう四日目だ。運用でカバーすると開き直っているのでなければ、この期に及んでこんなミスが残っているとは考えられない。
一人だけ、参加者とは別の人物が紛れ込んでいたのだという仮説も立てられなくはないが、もっと現実的な解がある。
(ザンデが除外されている、と考えるのが妥当だな)
ザンデは正確には死亡しておらず、運営側にもそれは周知のはずだ。
ザンデを総数から取り除いたのなら、この表記も腑に落ちる。
……一つ、おぼろげだった仮説が固まってきた。
全員をこの城に呼び寄せる方法が見つかったかもしれない。
43:別システム流用から起こる重大インシデント 10/13
25/02/03 00:10:13.55 OFCid+6Yt
鼓動が早くなる。
てのひらが汗ばむ気がする。
首輪の解除法を見つけた時と状況的には似通っているが、あの時は俺自身をどこか遠くから客観的に眺めていたような気がする。
翻って今、生理反応が強く出るのは、心持ちの変化が原因なんだろう。
ティナの魔石もまた、俺の感情を読み取っているのか、淡くも強い光を発する。
「裏取りをしたい。少しの間、付き合ってくれ」
俺は魔石に触れながら、まわりに聞こえないほどの声量で立ち合いを要請した。
自力で動けないティナに付き合うも何もないだろうということにはすぐに気付いたが、俺の無意味な報告は心地よい暖かさが灯されたことで肯定されたらしい。
確信を得るために、俺は『受刑者死亡確認モニター』を開く。
先ほどと同じく、割当てられたモニターに別ブラウザで画面が映し出された。
書かれている内容は、こうだ。
-------------------------------------------------------------
・管理サーバを開始しました。日中の部を開始します。
・[F7]-[7]が死亡しました。[08:32:07 824]
-------------------------------------------------------------
ドクンと鼓動が高鳴る。
ひどくすっきりとした情報だが、その意味は明らかだ。
誰かが、俺がこの城に向かっているその裏で、命を落としたと推測が立てられる。
だが今、追求すべきはそこじゃない。
まずは三日前……この殺し合いが始まった直後の日のログを表示してみる。
-------------------------------------------------------------
・管理サーバを開始しました。日中の部を開始します。
・[D4]-[2]が死亡しました。[08:04:07 082]
・[D3]-[6]が死亡しました。[08:07:41 052]
・[D6]-[10]が死亡しました。[08:17:01 047]
・[D1]-[2]が死亡しました。[08:17:58 047]
………………。
-------------------------------------------------------------
44:別システム流用から起こる重大インシデント 11/13
25/02/03 00:10:46.13 OFCid+6Yt
推測通り、31名の死亡が記録されている。
31人目。マリベルの死を以って、一日目の午前が終了している。
羅列された細かな文字の意味までは分からない。
ただ、先頭の文字のFあるいはD、これは世界体系を分類したIDであるはずだ。
魔法に二つの体系があることは経験として認識しているし、手元にある攻略本でも第◯幻想世界などという単語が使われている。
時間がはっきりと示されているのだから、読み解くだけなら十分だ。
(目当てのログは三日目にあるはずだ)
俺は音声をミュートにし、管理画面の本日日付を二日進め、照会ボタンをクリックし、日中の部のログを表示する。
探し物を簡単に見つけるために作られたのが管理者モニターだ。
役割通り、俺の欲しかった情報はいとも簡単に見つかった。
-------------------------------------------------------------
・[F3]-[7]の反応が確認できません。[06:46:00 000]
・[F3]-[7]の反応が確認できません。[06:47:00 000]
・[F3]-[7]の反応が確認できません。[06:48:00 000]
・[F3]-[7]の反応が確認できません。[07:08:00 000]
・[F3]-[7]の反応が確認できません。[07:09:00 000]
・[F3]-[7]を除外しました。[07:09:37 532]
-------------------------------------------------------------
重大エラー扱いなのだろう、目当ての情報は赤い背景色でモニターに表示されていた。
それは、[F3]-[7]の反応が確認できないというメッセージだ。
そこから一分ごとに刻まれているのはハートビートによる生存チェックだろう。
そして午前7時過ぎに、その受刑者は除外という形で会場から追放されている。
除外された[F3]-[7]。すなわちザンデ。
『受刑者照会画面』でIDを入れて検索すると、予想通りザンデのプロフィールが現れた。
確定だ。そして、仮説もほぼ実証されたと考えていいだろう。
アルティミシア城への道はひらける。ひらけるのだ。
45:別システム流用から起こる重大インシデント 12/13
25/02/03 00:11:13.42 OFCid+6Yt
「ああ、あんたにも説明が必要だな」
ティナも俺が何かの確信を得たことは感じ取ったようだが、口に出して言わなければ伝わらないだろう。
見落としがないか整理するためにも、一度言葉に出して分かったことを伝えよう。
「結論だけ言えば、最後の一人になればアルティミシア城に招かれる、と言うものなんだが……」
これはさすがに話を飛ばしすぎている自覚はある。
ティナの魔石が困惑の色を見せているのも当然だろう。
「重要なのは、その最後の一人をルールに則した形で俺たちが作り出すことができる、ということだ。
参加者の死ではなく、参加者の除外という形で、だ」
おそらく、勘のいい人間ならこの段階で気付くだろう。
ザンデや、機械の仕組みに詳しいリュックも気付くんじゃないだろうか。
「俺の言っている最後の一人というのは、『remaining guest』の数値が1になるということだ。
『left guest』が138になる必要はないし、『all guest』の数はなんだっていい。
極論、『all guest』が2でもいいんだ」
ティナも俺の言わんとしていることに気付いたようだ。
疑問に思ったのは、昨夜ザンデに出会ったときのことだった。
ザンデは首輪を外さないまま、追放という形で死亡者の中に名を連ねていた。
総勢139人による殺し合いの儀式。
もし、本来の目的通り、【闇】を一人に集約するのが目的ならば、行方不明の参加者が出るイレギュラーは致命的と言わざるを得ない。
儀式としては完全に破綻しているに等しいだろう。
だから、導き出せる答えは三つ。
ザンデは最終的に何らかの力によって会場に引き戻される仕組みになっているのか?
俺たちに明かしていないだけで、主催者たちは裏では必死にザンデを捜索しているのか?
あるいは最後の一人は必要であっても、138人が死亡する必要はないのか?
一日経ってもザンデの身に何も起こらない時点で最初の説は可能性が低い。
アルティミシアが全く焦りを見せず、あまつさえ眠りに落ちて夢を見ているともなれば、二番目の説も可能性は低いだろう。
138人きっちり死亡しなければ儀式を完遂できないというのなら、アルティミシア直々に大捜索の指揮を執っているはずだが、この城に来てからそんな様子はどこにもない。
そして儀式の転用を自覚していたのなら、人数に幅を持たせていた可能性は大いにあるわけだ。
46:別システム流用から起こる重大インシデント 13/13
25/02/03 00:11:44.15 OFCid+6Yt
「話は変わるが、攻略本のルールのページにはこう書いてあった。
『生存者が一名になった時点で、主催者が待つ場所への旅の扉が現れる。この旅の扉には時間制限はない』と」
最後の一人が魔女の元に招かれるのは自明だったが、その手段がはっきりとは示されてはいなかった。
ルールブックなど個々に配られてはいなかったし、ただ漠然と旅の扉で移動するのだろうと考えていた程度だ。
だが、攻略本にははっきりとそれが載っていた。
「魔力かテクノロジーかは分からないが、この旅の扉は自動生成のはずだ。
最後の一人がどこにもいけずにうっかり場外にでも出ようものなら、儀式が台無しになってしまうからな。
主催者たちを欺いている限り、恣意的に操作されることはないだろう」
そしてもう一つ重要なのは、最後の旅の扉には時間制限はないということ。
平時ならば、そうか、と読み飛ばしてしまいそうなルールだ。
だが、脱出を見据えた際に、この一文は生きてくる。
それはつまり、勝手に閉じることはないということだ。
生き残った全員が、旅の扉を使ってこの城に乗り込める。
限りなくルールに忠実かつ、イレギュラーの起こらない形で。
「そのために、首輪を爆破する必要はない」
『受刑者拘束具管理画面』を開く。
拘束具変更と書かれたドロップダウンリストを表示すれば、解放・拘束・除外・処分と値が現れる。
参加者の死亡だけでは首輪は生きたままだ。
これは首輪解除の実験の際に判明している。
だが、各首輪の状態を見ていくと、その中に一つだけ『除外』ステータスが存在している。
「ヤツらがザンデにやったように、ステータスを『除外』に変えてしまえばいい。
139人の参加者総数を、変更して減らしてしまえばいい。
そうすれば優勝者が確定し、この城へと続く旅の扉が現れる。
これが、会場から仲間をこの城へと転移させる最も確実な方法だ」
【スコール@変装中 (首輪解除)
所持品:(E)ライオンハート、(E)貴族の服&仮面、エアナイフ、攻略本(落丁有り)、研究メモ、G.F.カーバンクル(召喚○、コマンドアビリティ×)
吹雪の剣、セイブ・ザ・クイーン(FF8) 、スコールのカードデッキ(コンプリート済み)、リノアのネックレス、ティナの魔石(崩壊寸前)、
ファイアビュート、写真、Gメガポーション×5、メガポーション×10、牢獄の鍵、『ラグナ』のロケット付きドッグタグ
第一行動方針:参加者の首輪をゲームから除外し、旅の扉を開く
基本行動方針:ゲームを止める】
※ガルガンチュア、コキュートス、ドルメンの封印が解除済ですが、状態表には反映していません。
アイテム、魔石召喚(G.F.含む)解除済みです。
【現在位置:アルティミシアの城・画廊】
47:名前が無い@ただの名無しのようだ
25/02/04 00:02:11.30 HM1chBEu2
うおおおお班長! 班長!
最初アリニュメンで笑ってたのに儀式のゴール見えてきてすごいドキドキしたしテンション上がった
どうしても解放が光って見えるけど除外でも生き延びてるザンデがいるからここは除外が確実な一手なんだろうなあ
バラムガーデン組は旅の扉出るまでが正念場になりそうだけど乗り切ってほしい
ザンデはF3-8じゃないのかなと少し気になりました
48:名前が無い@ただの名無しのようだ
25/02/04 00:06:37.98 f0wvVetpz
>>47
指摘どうもありがとうございます。
ミスです、F3-8ですね……。
収録と一緒に直しておきます。
49:名前が無い@ただの名無しのようだ
25/02/04 13:50:33.57 s/kKd6FZF
すげーまだやってたんだこのバトロワ
大昔、数話だけ書いたことあったけど、とっくに未完だろうなと思ってた
完結気長に待ってます
50:名前が無い@ただの名無しのようだ
25/02/05 17:03:20.94 ec6EiAwgk
投下乙です
アリニュメン達の食レポが個性的で面白いというか、魂がドカ食いOLになってる機体がいますね
役に立たないどころか足を引っ張る幹部勢とそれを咎めないアルティミシア社長、そりゃ平社員達もやる気無くしますわ
スフィンクスが順調に陰謀論に染まってこれにはケフカ様もニッコリ
その一方で度胸と閃きで全員生還へのルートを切り開いていくスコールの頼もしさ
これは伝説のSeeDですわ
でも急ぎ過ぎればケフカやジェノバも脱出に乗っかりそうだし、時間を取られてもアルティミシアやウルフラマイターが起きてきそうではある
スコールもアリニュメン達も応援したくなる感じで面白かったです!