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遺産隠し、現金だけで６０億 「国に納税、納得できず」
多額の現金を段ボール箱に入れ自宅に隠していたとして、相続税法違反容疑で
大阪市生野区の会社役員李初枝容疑者（６４）らが逮捕された事件で、隠した遺産は
現金だけで約６０億円に達することが３１日、大阪地検特捜部などの調べで分かった。
これまでの調べに、初枝容疑者は「父が一生懸命働いて残した財産の多くを、国に持って
行かれるのは納得できなかった」と供述しているという。
特捜部は同日、同法違反の罪で初枝容疑者を起訴した。妹の李淑子役員（５５）＝生野区＝は初枝被告の指示で
動いていたとして、起訴猶予処分にした。
起訴状などによると、２人の父は２００４年１０月、約８２億円の遺産を残して８７歳で死亡。逮捕後の調査で、
初枝被告らがこのうち約６１億円を申告から除外していたことが判明した。脱税額は約２９億５０００万円に増えた。（共同通信）
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