08/02/16 22:20:59 BE:290550454-PLT(27650)
Taipei Game Show 2008に併設されたイベントの一つに,「亜洲青年動漫大賽」(アジア青年アニメコンテスト)
があった。台湾ではそのノミネート作品がテレビ放映され,会場では「国際動漫作品館」ブース(撮影禁止)の
スクリーンで順次上映されていた。このイベントに作品の講評と講演のために招聘されたのが,アニメ「機動
戦士ガンダム」の父として名高い富野由悠季氏である。
そして,Taipei Game Show 2008の二日目となる1月25日の10:00AM(現地時間)から2時間にわたって,
「捕捉大師光芒」(大先生の偉業を受け止めよう)という副題のもと,未来のクリエイター達に向けた氏の講演
が開講された。
その内容は,事前に告知されていたものとかなり異なり,富野氏の長いクリエイター経験に基づき,ある種,
はらわたから搾り出したような言葉の数々が並ぶ,難解ながら重みのあるものだった。(中略)
動画(挨拶の部分)
URLリンク(stream.4gamer.net)
URLリンク(gedo.newsplus.jp)
■作り手のエゴとプロ意識
富野由悠季氏:
これから話すことは,「カルチャーミックスが次の時代を創る」という趣旨を外れます。確認しますが,今回の
会場で見られる「ビジュアルコンテンツフォーラム」に参加している企業の商品,作品ゲーム,それから,お客様
に対してサービスしてくださっている,へそ出しのきれいなお姉様方を含めて諸々を見ていると,もう古い視点
での話をする必要はないと思ったからです。カルチャーミックスは,台湾では確実に滲透していますので。
作品を創るという視点に立ったとき,「私」は何をすべきなのか,という話に進みます。何か物を創りたい,創れる
と思っている「私」,これこれこういうものを世間に分かってほしいと思っている主体の問題です。
自分自身にも若い頃がありましたから想像がつくのですが,「私」が持っている不満,苦しみ,つらい気持ち,
世間に対して分かってくれと思っている思いは,ほかならぬ「私」が苦しいだけに,「私」固有のものだと思っている
アーティストが多すぎると思うのです。
そのために何が起こるかというと,日記のような―
自分の思いのたけのみを書き付けた―
作品をまき散らしても平気だという制作スタッフや企業まで現れます。
だから,いまの日本の深夜アニメというのはつまらないのです。 (聴衆,大爆笑)
富野由悠季氏:
笑いごとじゃないんですよ?
みなさん方(編注:台湾の聴衆)の作品のなかで,それはもう始まっています。つまり表現のスタイルとして,
結局どこかのコピーをやっているんだけれども,自分のオリジナルだと思っている作品が,ノミネートのなか
にもありました。
(富野氏,やや険しい表情に)
(会場,一転静まり返る)
※本文一部抜粋。全文はソース元をご覧下さい。
4Gamer
URLリンク(www.4gamer.net)