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★<京都父殺害>逮捕の次女「ギロチンにしようと…」
・京都府京田辺市で府警南署交通課の巡査部長(45)が自宅で殺害された事件で、殺人容疑で
逮捕された専修学校生の次女(16)は「父親の女性関係に数年前から疑念を抱いていた。(フランスで
発明された処刑道具の)ギロチンにしようと思った」と、府警の調べに対し供述していることが、24日、
分かった。父親への不信を募らせた末に殺害したとみられる。一方で、手おので首を切りつけるという
残虐さとの隔たりもある。25日で事件から1週間。動機解明にまだ時間がかかりそうだ。
これまでの調べで、次女は事件5日前の13日、自宅近くのホームセンターで手おのを購入。自室に
隠し、殺害実行の日をうかがった。18日について、「この日だったら勤務先に迷惑をかけないと
思った」と供述。巡査部長が休みの日を狙ったようだが、実際は17日が公休、18日は日勤予定で、
勤務日を勘違いしたとみられる。ある府警幹部は「1日迷惑掛けなくても、その後は迷惑がかかる。
子どもだけに先がみえていない」とし、殺害計画の周到さと考えの幼稚さの交錯を見て取る。府警は、
次女の供述を裏付けるため、巡査部長の女性関係についても調べを進めている。
府警は自宅から、ゴシック・ロリータ(ゴスロリ)と呼ばれる、黒を基調に中世ヨーロッパの美術様式を
イメージしたファッションを描いたデザイン帳を押収した。
こうしたことや、次女が「ギロチンにしようと思った」と供述しているしていることについて、野田正彰・
関西学院大学教授(精神病理学)は、「父に対する憎しみが高まっていったのが基本にあり、ゴスロリの
イメージが殺害の形態を修飾した。だが(凶器におのを選んだのは)弱い者が強い者に対抗するには
包丁や首を絞めるのではだめで、決定的なものでないといけないという合理的判断だ」と分析する。
元家裁調査官でNPO法人「非行克服支援センター」の浅川道雄副理事長は「一般的に、子どもに
よる親殺しは一種の自殺行為。現状が耐え難く、行き詰まりを感じて自分の成り立ちの根源である
父親を殺して自己否定しようとしたのでは」と話している。
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