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2007年07月19日20時34分
東京電力は19日、新潟県・柏崎刈羽原子力発電所に97台ある地震計の記録のうち、63台分の本震の
波形データの一部が消えていたと発表した。想定を超える揺れのデータの一部が欠けたことで、安全性の
解析に影響が出ることも考えられる。
東電によると、失われたのは全7基の原発のうち、1、5、6号機にある地震計の波形データの大半だ。
原発の重要機器や建物がどのように揺れたかを解析する上で必要だが、地震発生から最大で1時間半の
データが消えた。ただし、解析で重要とされる最下階の地震計のデータは全基とも残っていたという。
地震が起こった16日、東京の本店にデータを送るための電話回線がつながらず、余震が多発したことで
データをためる記憶装置が満杯になった。このため、はじめ記録されたデータの上に、後で起きた地震の
データが上書きされる形になった。
東電では、残りのデータや04年の中越地震のデータからの類推で、耐震安全性に関する解析は可能としている。
これまでのところ、今回観測された中で最大の680ガル(ガルは加速度の単位)を超す揺れがあったとは
考えられないという。
今年3月の能登半島地震の際、北陸電力志賀原発でも、同じ理由でデータが失われていた。東電は、
今年度から来年度にかけて新しい装置を設置する予定だったが、その前に地震が起きた。
経済産業省原子力安全・保安院の森山善範・原子力発電安全審査課長は「情報は多い方がよく、
好ましくないことだ。東電から提出される報告を厳しく精査したい」と話している。
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