07/05/19 05:42:49 0
・「違法な調査をやめて」「人殺しの基地を造らないで」。米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ
沿岸部への移設に反対する市民団体メンバーらが、作業を止めようと作業船にしがみつき、懸命に訴えた。
海上自衛隊員が調査機器の設置作業に参加したことには、「県民の人権を無視する暴挙だ」と怒りの声が
上がった。
同日午前六時二十分ごろ、那覇防衛施設局がチャーターした作業船や警戒船が調査海域で作業に
着手した。午前七時四十分ごろ、反対派メンバーらのカヌー五艇とゴムボートの乗員が辺野古漁港沖に
いた作業船にしがみついた。数人はシュノーケルをつけて入水し、海中から作業中止を訴えた。
反対派を取り囲んだ海上保安庁のゴムボート五隻から職員が、再三にわたって「作業船から離れなさい」と
警告、周辺は緊迫した雰囲気に包まれた。
一方、辺野古漁港には前日深夜から泊まり込んだ反対派メンバーも含め、午前五時までに約百人が集結。
夜が明けて沖合に停泊する海保の巡視船などを確認すると、現場の緊張が高まった。
座り込みに参加した辺野古区の嘉陽宗義さん(84)は「軍艦相手に勝負はできない。しかし世界中で
平和を願う人がわれわれの味方をしている。信念を持って笑顔で闘おう」と呼び掛けた。
西原町から駆けつけた花城静子さん(50)は「沖縄の人たちには、銃剣とブルドーザーで、土地を強制
接収された苦い思いがある。一人一人の声や力は小さいが、みんなで協力して基地建設を阻止し、
美しい海を守りたい」と意気込んだ。
仲地博琉大教授の話 自衛隊の本来の役割は外国の侵略防止であり、国内の対立の現場に乗り込む
ことではない。特に今回は民間に委託された調査で、戦闘部隊の人員や装備が必要な場面ではない。
こうしたケースは初めてではないか。自衛隊の出動が歯止めなく膨張するのは危険で、国民の監視が必要だ。
「集団自決」に関する教科書検定が沖縄戦の記憶を呼び起こしている時期。自衛隊出動と絡み合い、
保革にかかわらず県民のアイデンティティー、平和意識を刺激するだろう。県民世論に対する不用意な
挑戦は、島ぐるみの反発を呼ぶ可能性がある。(抜粋)
URLリンク(www.okinawatimes.co.jp)