07/08/16 06:19:02
河野洋平衆院議長は15日、全国戦没者追悼式での追悼の辞で「(日本国民は)
海外での武力行使を自ら禁じた『日本国憲法』に象徴される新しいレジームを選択
して、今日まで歩んできた」との見解を表明した。安倍晋三首相の「戦後レジーム
からの脱却」路線を意識した発言とみられ、追悼の辞で首相批判と取られかねない
発言をするのは異例。
河野議長はさらに「国際紛争解決の手段としての戦争の放棄を宣言する日本国
憲法の理念を胸に、戦争のない世界、核兵器のない世界、報復や脅迫の論理
ではなく、国際協調によって運営される世界の実現を目指す」と護憲の姿勢を強調
した。
従軍慰安婦問題についても触れ、「日本軍の一部による非人道的な行為によって
人権を侵害され、心身に深い傷を負い、今もなお苦しんでおられる方々に、心から
なる謝罪とお見舞いの気持ちを申し上げたい」と語った。同問題をめぐっては、河野
議長は官房長官時代の93年、談話を発表し旧日本軍の関与を認め謝罪した。しかし、
軍が強制した証拠はなかったとして河野談話の見直しを求める動きがあることから、
これをけん制する狙いがあるとみられる。
ソース:毎日新聞
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