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現地時間28日に行なわれたフランス・リーグ１の第34節でレンヌに
０対２と完敗を喫し、いよいよ来季２部降格が迫っている最下位ナント。
そんな同クラブに所属する元フランス代表GKファビアン・バルテズ（35）
が、サポーターといさかいを起こしたことで、チームから離脱したことが
分かった。ロイター通信が報じている。
過去８度のリーグタイトルを誇る名門ナントだが、４試合を残して残留
圏内の17位ニースとは勝ち点８差と絶体絶命の状態に陥っている。そん
ななか、事件はレンヌ戦後にバルテズが帰宅する際に起こった。数人の
泥酔したサポーターがバルテズの車の行く手を遮り、車に蹴りを入れる
など暴行を働き、ひとりのファンが車のドアを開けようとした。すると同選
手は車から降りて負けじと応戦し、警備員に止められるまでそのひとりと
殴り合いを演じたという。
思いもよらぬ事件に遭遇したことに怒りを露にしたバルテズはその後、
ナントにある自宅から子どもたちを連れて自家用車で街を去るという事態
になってしまった。現時点では同選手が数日後に戻ってくるのか、あるい
は永遠に戻ってくることはないのか、まったく不明な状況となっており、同
クラブの会長も「（戻ってこない）可能性はある」と話していた。
昨年12月に現役引退からカムバックを果たしたバルテズ。最近にも負傷
で途中交代を強いられた際、試合終了を待たずにスタジアムをあとにする
など、たびたびその問題行動で周囲を騒がせている。