06/06/12 14:38:19 cB6i72PQ
うちの父ちゃんはクラウンを乗っていました。
車好きの父ちゃんが、長年細々と事業をしやっと手に入れた宝物ですた。
ドアを閉める音、静かなエンジン音、どきどきするような車内。
だいじにだいじに乗っていました。
そんな父ちゃんが脳梗塞になり、仕事ができなくなりますた。
当時18歳の俺はどうすることもできず、会社は倒産してしまいますた。
家もとられ、車だけがのこりますた。
俺は学校をやめざるをえず、仕事をするため田舎にもどることを決めました。
久々に実家にもどると、父ちゃんの唯一の誇りでもあるクラウンがなくなってますた。
なんで!?もうローンも借金もないはずなのに。。それだけがオヤジの・・・
母ちゃんに話を聞くと
トヨタの営業が来るようになって、しつこく新車の買い換えをススめてきたそうです。
安定した収入も、必要もないからと断るも、なんどもなんども来て
「クラウンを手放せばその売ったお金で新車が買えますよ?」と推し進めたそうです。
人のいい母はその営業マンに根負けし、彼の成績になるなら。。
と、乗りもしない車の買い換えを決めました。
納入された車はカローラの最低グレード、ラジオなし、それでもなぜか月々1マンのローンもついてきたそうです。
結局それを払うのも困難で、一ヶ月滞納してしまいました。するとすぐ車を引き上げに来たそうです。
返済能力がないと判断され、いま車を手放せばローンが完済ができます。
と強引に進められ、全てがなくなってしまいました。