04/07/09 21:25 K89Ul5Jw
Episode [ 慰霊碑:周麗梅 ]
戦後日本が行わなければ成らなかった筈の、高砂義勇兵慰霊碑建立でさえ日本は参加しなかった。
慰霊碑を建立したのは、高砂族の一民族、タイヤル族の女性頭目、周麗梅(民族名リムイ・アベオ)
その人であった。周麗梅さんは生涯を賭け、多額の借金を負ってまで慰霊碑を建立したのである。
この慰霊碑には台湾の李登輝前総統が揮毫した「霊安故郷(霊魂は故郷に眠る)」
の文字が刻まれ、今日も日章旗が掲げられている。
慰霊碑の建立で多額の借金をしながら維持費も都合してきた周さんは昨年十一月に七十五歳で病死しており、
周さんの長男の邱克平(マカイ・リムイ)氏や、おいの簡福源(タリ・ワタン)氏が管理、運営しておられる。
Episode [ 慰霊碑の危機(仮) ]
苦難に満ち、やっとの思いで建立された高砂義勇兵慰霊碑に現在”撤去”の危機が迫っている。
慰霊碑の敷地を提供していた台北郊外の観光会社が、昨年の新型肺炎(SARS)流行による日本人
観光客激減で倒産、月内にも土地を「更地」にして売却する意向を固めた為だ。
地元関係者は碑の移設を検討しているが、五百万台湾元(約千六百万円)と見積もられる移設費用
の捻出に頭を抱え、台湾当局も地元自治体も移転費用を負担するつもりは無いと言っている。
現在慰霊碑を管理しておられる、マカイさんは「慰霊碑は命をかけて残さなければならないが、
タイヤル族の力だけでは限界がある」と仰っています。資金が足りない場合は、碑文だけを残して
取り壊さざるを得ず、日本に支援を求める声も出ている。