08/12/21 13:25:30
引きこもりの高年齢化が顕著だ。02年から調査を続ける「全国引きこもりKHJ親の会」
(会員1万4330家族)によると、平均年齢が初めて30歳を突破。30.12歳になった
(07年、回答者331人)。平均年齢は5年間で3.52歳も高くなっていて、引きこもり問
題が深刻化している。人口も年々増加し、推定160万人。そのうち成人が129万人を占め
ているという。親の会代表の奥山雅久氏はこう言う。
「全体の9割が家族と同居する依存生活なので、回答者全員が自分たちが死んだ後の子
どもの生活に不安を感じている。引きこもりのきっかけは、イジメや先生の小言などさ
さいなことが多い。優しい子、いい子ほどなりやすい。“不登校は悪くない”という風
潮もある。親も強く言えず、ダラダラと時間が過ぎてドツボにはまってしまうのです。
8割が男性で、40歳を過ぎたオッサンが近所の人と挨拶もできず、回覧板すら回せない
ほど幼児化するケースもある。気に食わないと暴れ狂う。親の心配は深刻です」
親の高齢化も進み、平均年齢は父親が63.23歳、母親が58.28歳。暴れるわが子を押
さえるのは難しい。しかも、引きこもりは5年ほどで慢性化し、いったん学校や会社な
どの社会に復帰しても、元の引きこもり生活に戻るケースが7~8割に上るという。
「本人から“親が死んだらホームレスになる”という手紙が寄せられますが、なれれば
まだマシ。コミュニケーションを取れない彼らは餓死の恐れすらある。このところ暴発
した引きこもりによる殺人事件が相次いでいますが、その裏には刑務所暮らしなら衣食
住が確保できるという発想があるのです」(前出の奥山氏)
解決法は早期に病院へ出向くしかないという。
■ソース(Yahoo!・日刊ゲンダイ)