09/06/23 00:50:03
■メリルリンチへのアドバイザリー料は6億円は妥当
論点2 最大の無駄遣いはどれなのか?
メリルへのアドバイザリー料は6億円とのこと。金融の世界ではアドバイザリー料は対象となる資産価格への割合(率)として表されることが通常です。
たとえば1000億円のM&A(もしくは株式絡みのファイナンス)をやれば2%から3%のフィーで20億円から30億円が手数料となります。債権などは非エクイティ(株式以外)だともっと料率は低くなります。
今回のメリルの手数料の6億円は、2400億円の資産であると考えると0.25%にあたる額です。また最終の販売価格と比べると109億円にたいしてになり、5.5%にあたります。
ところで、簡保の宿の建設費総額は2400億円とのことです。これは、普通に民間企業が建設会社に発注をしていれば、どの程度安く建てられるはずなのでしょう。
もしも民間の場合の建設費用が2400億円より10%安いだけでも、実は240億円もの税金が無駄に使われたことになります。これはメリルに払われる手数料の40倍です。
ゼネコン情報筋に言わせれば、「10%割高なんてありえない。30%くらい高いと思うよ」とのこと。
そうすると2400億円のうちの3割、720億円の税金が無駄に使われたわけです。(メリルへの手数料の120倍です。)
まず検証すべきは、「メリルへの手数料が高すぎないか?」という点ですか?それとも「建設費の2400億円って高すぎないか?」という点でしょうか。
鳩山さんはどっちが大事かわかってないみたいだから、是非お近くの小学生にでも聞いてみてください。4年生以上だったらわかると思います。
この元郵政省と郵政公社の壮大なる無駄遣いについてまず知りたいことは、いったいどの程度割高な発注だったかということ。そしてもうひとつ、この数百億円規模の税金の無駄遣いの責任は誰にあるのかということ。
◆かんぽの宿 5つの論点 - Chikirinの日記 URLリンク(d.hatena.ne.jp)