09/08/24 02:55:58 JexdHLHq
川崎重工業は22日、中・大型二輪車の生産を2010年度以降、段階的に人件費が安いタイ工場に移管し、国内生産を縮小する方針を固めた。
先進国が主要な市場である大型車の生産を新興国に切り替えるのは、国内大手では初めて。二輪業界は世界同時不況で販売不振が続いており、最大手のホンダも中型車の生産を国内からタイ工場へ移す検討を始めている。今後、二輪車生産の新興国への移管が広がりそうだ。
川崎重工は現在、主力の明石工場(兵庫県明石市)で、排気量251cc以上の中・大型車を中心に生産し、タイ工場は小型車と一部中型車を生産している。
金融危機の打撃を受けた2008年度の生産台数は明石工場が約15万台、タイが約11万台だった。09年度も中・大型車の主力市場である日米欧の需要回復は見込めないため、明石の生産は約10万台に減らす。
一方、タイ工場は09年度も前年度並みの生産台数とし、10年度以降は、排気量651cc以上の大型車生産を開始し、中型車の生産も増やす方針だ。
明石工場は一部の高級大型車の生産を続けるが、規模は縮小する。高級大型車に使うタイ製部品も増やし、コストを引き下げる。
川崎重工は、09年3月期連結決算で、二輪車を中心とする汎用機部門の売上高が前期比22%減の3364億円、営業利益は101億円の赤字に転落した。10年3月期は営業赤字がさらに拡大する見通しで、生産費削減が急務となっていた。
▽ソース:YOMIURI ONLINE
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