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神奈川県立神田高校の入学試験で、服装や態度に問題がある生徒を不合格としたことで、校長が更迭処分を受けた。
学校生活にふさわしい服装、態度を含め規律を守ることは合否基準以前に当然のことだ。
同校に限らず生徒への指導は毅然(きぜん)と行うべきもので、その原点を十分に議論することなく
処分を先行させたのだとすれば極めて残念だ。
今回の更迭については、県教育委員会や同校に多数の電話やメールが寄せられ、9割は校長や学校側の
判断を擁護する内容だった。生徒の間からも異動撤回の署名を集める動きがあるという。
神田高校では入学願書受け付け時や試験日に、髪を染める、ズボンをひきずるといった服装や態度で
著しい問題がある受験生をチェックし、最終的に「入学後の指導が困難」として合格圏内でも
不合格にした生徒が平成17、18、20年度入試で計22人いた。
同校は約340人の全校生徒のうち年間約100人が退学する問題校とされてきた。関係者によると、
更迭された校長は規律刷新に率先して取り組んでいた。自身もまた「教員の生徒指導の負担を
軽減し、まじめな生徒をとりたかった」と話している。
ただ、入試時のチェックの際、問題のある生徒には直接告げるべきだった。入試のときまで、
だらしない身なりや問題のある態度には、その場で一喝して正していくのが教師らの役割だろう。
こうした生徒を許してきた責任は家庭や中学校にもある。連携して教育、指導しなければ問題は
解決できない。学校現場では厳しい生徒指導をためらう傾向がある。授業で騒いだ子を
廊下に立たせるといった指導は体罰や人権侵害だと批判される。授業中にメールをしていた生徒から
携帯電話を取り上げただけで保護者が抗議してくるケースもあるという。
(後略)
*+*+ 産経ニュース 2008/11/03[**:**] +*+*
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