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市販のセロハンテープを勢いよくはがすと、瞬間的にエックス線が発生し、その強さは指の骨を
透視撮影できるほどであることを米カリフォルニア大の研究チームが突き止めた。
23日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
物質の破砕や摩擦の力学的エネルギーが光に変わることがあり、この現象は「摩擦ルミネセンス」
と呼ばれる。暗闇で氷砂糖を強い力でつぶしたり、今回のように粘着テープをはがしたりすると、
閃光(せんこう)を発する場合があるという。
研究チームは、真空装置の中に市販のセロハンテープを設置。モーターを使って毎秒3センチの
速さで引きはがし続け、放たれる光だけでなく電磁波も計測した。その結果、電磁波はエックス線
領域にまで広がり、非常に短い間隔で断続的に発生していた。このエックス線を使って指の骨を
透視撮影することにも成功した。
テープがはがれる際の動きは常に滑らかなわけではなく、ひっかかったり滑ったりを繰り返すため、
発生するエックス線は断続的なパルス状になるとみられるという。
[産経新聞]2008.10.23 09:22
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