星野よしおのエアライズat PARKSPORTS
星野よしおのエアライズ - 暇つぶし2ch1:名無しさんが転んだ!
21/06/29 10:44:22.38 PnOQmhPE.net
「なんていい手触りなんだ。極上じゃないか。」星野よしおは手のひらに感じるそのすべすべとした、
まるで絹か何かのような感触から、ストッキングに包まれた女性の太ももが跳ね返してくるような
性的なものを想像し目を閉じる。
上手く張られたシワひとつない愛幕エアライズのインナーを撫で回しながら「何やってんだオレは。」と苦笑いする。
「それにしても、2400円テントとは違うな。あれはビニールだ。広さこそ似たようなものだが、
匂いから肌触りまでまるで違う。」星野よしおはもう一度さっと撫でてから、その手を黄色い水筒へ伸ばした。
エアライズというテントは、星野よしおのキャンプ道具の中で最も高価なものではないだろうか。
なにしろ5万円近くするテントだ。函館に戻ったのを機に、冬の北海道でもキャンプ出来るようにと、
思い切って購入した山岳用テント。
手に取ったいろんな思い出の詰まった黄色い水筒には、今では熱燗がなみなみと詰まっている。
ひとりちびちびとテントの中で飲む大好きな熱燗は何よりも美味い。
中身は安酒だけどなんとも言えないくらい美味いのだ。
今日のキャンプのために買っておいたお惣菜は部屋の冷蔵庫に忘れてきた。
なにしろ星野よしおという男は忘れ物が多いのだ。ヒグマの暮らす森で日暮れ前の調理は危険と判断し、
晩酌は調理の必要のないお惣菜でテントの中で済まそうと計画したまでは良かったが、忘れてしまえばなんの意味もない。
しかしそこは真のアウトドアマン星野よしお、切り替えが早い。
明日の朝食用の食パンや、釣りの後に食べる予定のジンギスカンがある。それを少し食べればいいじゃないか、
クマは怖いがまあまあまあ、大丈夫でしょう?という感じで、川沿いで調理を始めた。
下に続く


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