08/05/04 16:09:10
島田紳助さんの司会のテレビ番組「クイズ!ヘキサゴンII」に出演して
大人気のタレントに木下 優樹菜(きのした ゆきな)さんがいます。
彼女はとてもかわいい顔立ちをしていますが、元ヤンキーで出演当初は、
ヤンキーっぽい言葉や態度でしたが、それはそれで潔い感じで好感がもてました。
ところが、ヘンサゴンから生まれた三人組ユニットPabo(パボ)として
『恋のヘキサゴン』という曲を出して大ヒットしてから、彼女のヤンキーっぽさがなくなってきました。
ヘキサゴンの番組の中で紳助さんがそのことを指摘して
「おまえ、最近人気が出て『かわいい、かわいい』といわれて突っ張れんようになったんちゃうか」
というようなことを問うと木下 優樹菜さんも、
「そう、最近できなくなった」と答えていました。
しなくなったのではなく、できなくなった、というのがとても印象的です。
フランスの精神科医で精神分析家であるジャック・ラカンの鏡像段階論で示されるように、
私たちは他人の評価を通してしか客観的に自分というものを認識していけないのです。
それはストロークという他者からの働きかけが大きな役割をはたします。
自己重要感を育てる「ストローク」とは?
木下 優樹菜さんの突っ張った態度を基に、
周りが彼女に負のストロークである「ヤンキーのレッテル」を貼ることで
ますます彼女はヤンキーとしての自分を確立していきます。
もちろん、自分自身の決意がしっかりしていれば流されることはないともいえますが、
そのような意識の方向性、意識の強さでさえ、周りのストロークで形成されて来ているのです。