08/01/12 09:48:10 KhscpmNZ
桂 「伝令！松尾山の福沢！未だに動く気配が見られません！」
祥子「・・・祐巳。覚悟は出来ておいででしょうね。福沢の陣に大砲を撃ち込みなさい！」
令 「！！、そんなことしたら祐巳ちゃん、祥子のこと見捨てちゃうよ！」
祥子「これで終わるなら、それまでの関係だったという事よ。」
蔦子「我が陣の前方に小笠原方から大砲の撃ち込みがありました！被害は軽微！」
瞳子「これまでのようですね、直ちに軍を動かす準備をしなさい。お姉様、覚悟を決めるときです。祥子様の本陣に突撃を！」
祐巳「・・・ああ。まさかお姉様が私に攻撃をするなんて。こんなに感情を正面からぶつけてくださったのは何年ぶりかしら。」
瞳子「お姉様・・・。」
祐巳「決めたわ！山を降りるわよ。全軍に伝令！敵は松尾山麓の島津由乃！」
762:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 10:06:02 w9qAopc0
マリア様は見てる
763:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 10:21:18 KhscpmNZ
由乃「あのアマ・・・ずっと親友でいようなんて言葉を吐いておいて。背後からなんて卑怯なんじゃない。」
菜々「福沢軍の攻撃激しく、我が軍は総崩れ！もはやこれまで。日頃の約束を果たし、今こそ討ち死に致します。冥土の土産に私の首一つを献上しましょう。」
由乃「これまでか・・・。私のゲロ姿を見られるくらいなら、潔く切腹しよう。菜々、あの世で会いましょう。恨むべきは福沢祐巳、必ず三年の内に祟りを起こしてくれよう。」
真美「島津勢、二条勢、共に総崩れ。戦況は思わしくありません。」
聖 「まさか祐巳ちゃんが裏切るなんてね。ちょっとセクハラしすぎたかな。」
志摩子「お姉様・・勝負は決したようですね。今こそお姉様のご恩に報いる時、私が時間を稼ぐ間にお逃げになってください。」
聖 「志摩子・・。あなたは自由に生きていいんだよ。ここであなたが逃げても私は恨み言の一つも言わないから。」
志摩子「お姉様は、浪人時代の私を人の輪の中に引き入れてくださいました。ここでの人とのつながりはとても心地のいいものだった。私は後悔していません。」
聖 「嬉しい事言ってくれるじゃない。私は強制しなかったからね。」
志摩子「はい」
764:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 10:58:47 KhscpmNZ
聖 「はあ、はあ。佐和山の城はまだか。城に戻ってもう一合戦だ。しまった、誰か来る。」
蓉子 「そこにいるのは西軍の落ち武者ね。残念だけど首は頂くわよ。」
聖 「これまでか」
蓉子 「あら・・・聖、聖じゃない？覚えてない？ほら小さい頃よく寺の境内で遊んだ。」
聖 「・・蓉子か。こんな場面で再会するなんて皮肉なもんだね。」
蓉子 「小笠原が懸賞をかけたのよ。大将首を打ち取った村にはこれから先の年貢を免除するっていう。」
聖 「それなら皆躍起になって探すってもんだね。」
蓉子 「お腹すいてるんじゃない？握り飯あるから食べなさい。私が握ったのよ。」
聖 「おいしい、それにあったかい(´；ω；`)ﾌﾞﾜｯ…」
蓉子 「・・・付いてきて、こっちに人の通らない裏道があるのよ。そこから逃がしてあげるわ。」
聖 「蓉子、私を小笠原の役人に引き渡して。」
蓉子 「何を言ってるの！そんなこと・・・」
聖 「城に戻った所で戦況を覆せるわけではないし。それに友達は損な役割を引き受けるもの、あなたそう言ってたでしょう。自分たちも満足に食べられない握り飯を私に分けてくれた。私はその恩に報いなければいけない。」
蓉子 「聖・・・」
765:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:04:50 KhscpmNZ
二条軍の本陣で乃梨子は悠然と戦況を眺めていた。
可南子「前方は小笠原本陣、左右、背後とも敵に囲まれ身動きできません！」
乃梨子「何の働きもないまま負けたとなっては二条家の名誉に関わる。私をただの仏像愛好家と思われるのは心外だわ。最後に目にものを見せてやりましょう。」
ほぼ勝利を手中に収めた小笠原軍は浮かれていた。
そんな時、慌てた伝令が走りよってくる。
桂 「二条勢が我が本陣に突撃してきます。その勢いは凄まじく次々に突破されています。」
令 「 乃梨子ちゃんも思い切った事するもんだね。勝ち気な子だとは思っていたけど。」
祥子「上等じゃない。小笠原の精鋭三万騎の実力を見せて差し上げるわ。」
祥子の自信に満ちていた顔は、鬼のような形相に変わっている
桂 「駄目です。止める事が出来ません。もう本隊の目の前に迫っています。」
祥子「そんなこと見れば分かるわよ。何をやっているのよ。高々５０００じゃない。小娘相手に情けないわよ。」
その時、敵の本陣から力強い声が聞こえてきた。
二条軍は本陣のすぐ目の前まで迫っていたのだ。
乃梨子「小娘というのは聞き捨てなりませんね。祥子様。２年しか違わないじゃありませんか。」
祥子「戦国時代の２年は大きいのよ。 乃梨子ちゃん。今から私が指揮を取るわ。海道一の弓取りと言われた。私の戦ぶりを味わうといいわ。」
乃梨子「それは遠慮しておきます。一矢は報いましたから。」
二条軍が踵を返し、先ほど突破して出来た道を颯爽と駆け抜けて行く。
令 「やられたわね」
祥子「・・・覚えていなさいよ」
766:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:08:11 1TkIRyUo
今マリみてキャラでトランプを作るとしたら
ダイヤ：Ｊ瞳子、Ｑ祥子、Ｋ蓉子、Ａ祐巳
スペード：Ｊ菜々、Ｑ令、Ｋ江利子、Ａ由乃
ここまでは確定としてハートのＱは誰を入れるべきか、栞か？静か？
クラブはＪ笙子、Ｑ真美、Ｋ三奈子、Ａ蔦子になるか？
Ｋの格がかなり落ちる気もするが
767:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:27:49 Ka21juuS
ハートのAは志摩子さん
768:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:28:47 UFqWMYNH
王にも格と(ry
769:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:33:33 zaFcOM6V
やべえ。関が原偏おもしれえorz
770:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 12:40:51 dFv7axtw
スートの内、ひとつは花寺で固めてもいいんｼﾞｬﾏｲｶ。
そしてジョーカーは桂さんで確定。
771:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 13:16:37 KhscpmNZ
霧が立ちこめた中山道
２万の大軍が足取り重く行軍している
清子「このままじゃ、祥子さんの援軍に間に合いませんわ。」
融 「君が途中で蕎麦が食べたいなんて言うから」
清子「だって、こんな山奥のそば屋なんて初めて見たんですもの。どんなお味なのか確かめてみたかったのよ。」
融 「でも、二人で旅するなんて久しぶりだな。さーこ。」
清子「祥子さんには悪いけど、二人きりというのもいいものですわね。」
融 「祥子は上手くやってるだろうか。」
清子「私たちの娘ですもの、きっと大丈夫よ。」
融 「・・・そこが、心配な所なんだけどな。」
清子「あらあら」
772:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 13:22:41 zB8g2O4u
急げw
773:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 13:47:52 TqPyWn7Q
挿絵：とみ新蔵
774:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 16:20:39 bLvMxfZk
くそ、おもしれえｗ
775:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 17:08:40 P6gzp/aa
>>766
最近の使われ方見てるとジョーカーが柏木か聖だというのはわかる
蓉子は堅実なカードタイプだし
776:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 17:46:51 2sJJu3IB
>>765
由乃「ちょっとまった。そのカッコイイ役はわたしのでしょ。」
777:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 18:45:38 DRjFlcbi
志摩子さんVS聖さま
志摩子「…やれやれ、この技だけは使うまいと思っていたんですが…」
聖「つまらん心理作戦はよしなさいよ。大技があるように見せかけて動揺させるつもりでしょう」
志摩子「いえ…ひどく気の進まないかなりイメージの悪い技です」
由乃「志摩子さんが躊躇する程の恐ろしい技？ 一体どんな技を使う気なの？」
聖「それがあなたのリリアンで最後の言葉よ！！さえない台詞だったわね！！」
志摩子「聖ちゃんのバカーーーーー！！」
ロザリオを聖にぶん投げる志摩子さん
祐巳「姉妹解消！？」
由乃「私の黄薔薇革命とよく似てるけど発する力は比べ物にならないくらい強い！！ ん？」
由乃「コラ待て志摩子さん！！ って事はイメージが悪いってのは私の事か！！」
志摩子「フフ、他にいるの？」
778:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 18:45:46 iskZHK9d
いいな、関ヶ原編
むしろ読んでみたい気がする
779:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 19:56:46 dfArGpFy
島津つながりで…
篤姫： 由乃
小松帯刀：令
780:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 20:30:18 ge6ha8dV
挿絵：天野喜孝
781:イラストに騙された名無しさん
08/01/12 22:33:03 iskZHK9d
肉体言語にて薔薇様が決まる
志摩子｢関節技は王者の技よ｣