05/03/31 00:24:38 eNMV4xie
セントレアへ向かっていたはずの私はいつの間にか不気味な森の入口に立っていた。
まず目に入ったのは周りの風景とは全くそぐわない巨大な忌まわしい建造物群だった。
その忌まわしい集落へと通ずる門を潜ろうとすると禍々しい影が私の行く手を阻んだ。
「チィトマチャア……オミャーサンラノ モチモン チェックスルデヨォ……」
彼らは明らかに日本語ではないことばを発しながら私のカバンを引ったくり
特有の嗅覚でカバンの中から食料を見つけ出すと冒涜的な表情を浮かべながら
「クソタァケガァ! モチコミフカダトユゥトルガネ!」
と叫ぶと、食料と飲料水を取り上げて奥へと下がっていった。
どうやら彼らの狙いは食料だけであったらしい。
私は命が助かったことを神に感謝して集落へと足を踏み入れた。
集落に入るといたる所に不気味な生物の絵が描かれているのが目に付いた。
彼らの祀神だろうか
菌類とも知れぬものに覆われた深緑の体躯、精神を病んだ患者さながらの瞳
それは異常きわまりない邪悪なる獣を思わせた。
次の瞬間、私は背後に異様な気配を感じて振り向いた。
ああ!