08/08/22 21:51:51 0JnGPBLP
日蓮さんは独特の折伏観を持っていたといってよいだろう
「一乗流布の時は権教有つて敵と成りてまぎらはしくば実教より之を責む可し」『如実修行鈔』
日蓮さんにとって折伏とは、末法においては唱題行という実教が唯一無二の成仏道であり
権教に勝ることを説き、破折することだったようだ。
そしてそれを行う際について
「邪智謗法の者多き時は,折伏を前とす.常不軽品の如し」(『開目鈔』)
としている。
常不行菩薩は「あなたもいずれ仏になる」と、あらゆる人を軽んぜず礼拝した人だった。
”小乗”の人々(成仏ではなく阿羅漢を目的とする)に対しても
「あなたもいずれ仏になる」という「大乗の真実」を言う人であり、
彼等には目障り極まりなかっただろう、常不行菩薩は棒や石で追われたが、
それでも礼拝し続けた。
日蓮さんは折伏を、
「たとえ権教信奉者に迫害されても相手を軽んぜず、
南無妙法蓮華経によって成仏するという真実を説き続ける行為」
と規定した…という具合に解釈されているようだ。