12/04/29 12:09:59.14
>>281
まぁ,魔女狩り裁判の歴史を紐解くと,拷問による自白の他は,共犯者(or目撃者)による虚偽の共謀の自白(or証言)によって,火炙りや袋詰め川面投機で落命した冤罪被害者ばかりです。
それだけ危ないので,英米法では,共犯者証言の警告(ウォーニング)という手続きまであるくらい,慎重に吟味しないといけないわけです。
最高裁判例では,共犯者証言を半証拠能力(「ハーフ・プルーフ」の誤訳)と迷言したものもあります。
仮に,共犯者の証言や客観証拠で立証できる客観的事実から犯罪構成要件事実への行為者の認識が推認立証できても,行為者に「違法性の意識の可能性」があるかないかだと,
これを高度に推認させる客観的事実や共犯者の自白でもない限り,疑わしきは被告人の利益となるのが自然な帰結です。
下級審の判決例では,これを明言する判決書を目にすることもあります。
共犯者の証言の中には,犯罪と無関係な無辜の民を共犯に巻き込んで私怨を晴らす,という邪悪な供述も現実にないではありません。
これは推理小説や法廷ドラマでときどき見かけるプロットですが,かなりリアリティがあります。