12/11/16 00:47:33.13 NAXKAkT1
…ってなワケで、” コモドール路線の継承 ” から 「 MSX路線への移管 」 を図る。
コモドールの弱点は製品サイクルが早すぎて、ユーザーの育成が困難な状態にあった。
VIC-1001(VIC-20)から進化したはずのCommodore64は、基幹ミドルウェアのBASICの
進化がほとんどなかった。
進化したはずのハードウェアの操作はほぼすべてPOKE文で行い、必要であればPOKE
文でメモリに直接機械語コードを書き込み、SYS文で呼び出す…。
コモドール路線に唯一対抗できるのが、” MSX規格 ” となった。
TI-99/4で失敗したTMS9918の使い道と、コモドールに市場から追い出された弱小のマイ
クロソフトと、パソコン事業に乗り遅れた家電メーカーの思惑が一致した形だ。
MSXの価格も性能も、コモドール64に比べるとやや貧弱で 「 こんなの誰も買わない 」 と
思ったのは、当時の日本のPCユーザーだ。
日本のPC市場は欧米に比べると2~3倍程度の店頭価格で、しかもコモドールの製品
より遥かに性能が低い。
それでもメディアが必死に海外製品をブロックしてきたため、PC市場の鎖国、文化砂漠
は続いた。
MSXが実際に市場に出ると、店頭には不良在庫が山積みになり、それが失敗だと言う
コトが知れ渡った。
家電メーカーの半分は早々にMSXから撤退し、MSX規格そのものが失敗に終わるので
はないかと言う憶測が市場に流れた。