11/05/05 21:07:59.54 xH2fXtVq
その時、突然俺は勃起した。
まだ包茎だったペニスが、破裂するのではないかと思うくらいに。
自分の変化にも驚いたが、とにかく胸がどきどきして動悸が治まらない。
俺は浴槽にしゃがみこみ、鼻の下まで湯に浸かって、動悸が治まるのを待った。
何も知らない彼女が俺の方をふり返り、何か言った。
俺は自分の変化を彼女に知られることを恐れた。
俺はヤケクソで「潜望鏡~!」と叫んで、勃起した自分のペニスを水面から出して見せた。
去年までよくやっていた下品なギャグだ。
彼女はケタケタと笑い「バカ!スケベ!ヘンタイ!」と叫んだ。
これも去年までと変わらぬ、彼女のいつもの反応だった。
その夜、彼女と布団を並べて寝ながら、
俺は何か甘酸っぱいようなぼんやりとした夢を見ていた。
彼女は寝息をたてながら、その体からはいい匂いがしていた。
俺が夢精をしたり射精をしたりするのは、それからまだ先のことなのだが、
この日が俺にとって、「性の目覚め」だった。