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第89回全国高校サッカー選手権第3日は2日、8会場で2回戦16試合が行われ、前回大会優勝の
山梨学院大付(山梨)が伝統校の国見(長崎)に3―1で快勝した。
エースのFW加部未蘭(3年)が2ゴールを決める活躍で連覇に向けて好発進した。
加部の持ち味が凝縮された2分間だった。前半21分にMF白崎の先制点をアシストして迎えた
同30分。右サイドからのFKを1メートル87の長身を生かした高い打点のヘディングで後方へ
流してゴールへねじ込むと、2分後には右サイドからのクロスを受けて反転して左足で決めた。
ともにゴールに背を向けた難しい体勢だったが、優れた身体能力、得点感覚で2ゴール。
「あまりゴールが見えなかったけど、どん欲にゴールを奪いにいこうと思っていた」と満足げな
表情を浮かべた。
2年生で初出場した前回大会は右足甲の疲労骨折の影響でプレー時間が1試合20分間に
限定されていた。先発出場はなく無得点。初出場初優勝の快挙にも「自分は先輩たちに
付いていっただけ。今度は自分たちの力で優勝したと言えるようにしたい」と活躍できなかった
悔しさを持ち続けている。戦後最多6度の優勝を誇る国見撃破も序章にすぎない。
ACミランがMFライカールトらオランダ勢の活躍でセリエAを制覇した92年に生まれたため、
スポーツライターの父・究(きわむ)さんがオランダの「蘭」とACミランをもじって「未蘭」と名付けた。
その父から大会前にオランダ史上最高の選手といわれる元オランダ代表FWクライフや
元同代表FWファンバステンらのゴールシーンを集めたDVDを手渡され、得点のイメージを
高めて初戦に臨んでいた。
昨年6月にはJ2甲府の特別指定選手になるなど、Jクラブも能力の高さには注目しているが、
現時点でオファーはない。2得点にも「今回が就職活動」と浮かれた様子はない。
「将来の夢はACミランに入ること」という壮大な野望を持つ大型FWが、今大会でゴールを
量産して存在感を見せつける。
ソースはURLリンク(www.sponichi.co.jp)
前半30分、ゴールを決めスタンドへ駆け出す山梨学院大付・加部
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