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昨夏、甲子園に出場した東北６県の代表校は、今年も優勝争いに絡みそう。菊池雄星（現西武）が抜けた
花巻東（岩手）は今年、豊富な投手陣による継投で勝負で、２年連続の代表を目指す。酒田南（山形）は１年生
エース右腕の会田隆一郎ら地元メンバー中心のチームで３連覇を狙う。
昨年のセンバツ甲子園で準優勝、夏も４強入りした花巻東。目標はもちろん菊池を擁した“黄金世代”でも
果たせなかった全国制覇だ。
今春は県大会、東北大会を通じて７投手がベンチ入り。昨夏の甲子園で登板した左腕の吉田陵、県大会で
エース番号をつけた伊藤創と東北大会で１を背負った渡辺宗真（いずれも３年）の両右腕ら、タイプの違う投手が
ズラリそろう。
今年は花巻地区予選から継投で勝負してきた。盛岡大付と対戦した県大会１回戦では伊藤創、吉田、長原拓
（３年）のリレーで２―１。東北大会は初戦の２回戦で東日大昌平（福島）に敗れたが、戦い方は一貫している。
「スーパースターはいない。投手全員で雄星（のような結果）になる」と佐々木洋監督（３４）。伊藤創も「投手が
多いのでペース配分を考えず、全力で投げられる」とキッパリ。吉田も「力を合わせて勝つ」と言い切った。
野手は昨年も主軸だった佐々木大樹主将（３年）が３番。長打力が持ち味の山本英（２年）もクリーンアップに
座る。遊撃手・太田知将と右翼手・大谷翔平の１年生コンビも成長した。足技と堅実な攻撃は前チームにも
負けない。
センバツ甲子園の開会式で佐々木主将は準優勝旗を返還し「（出られない）悔しさが大きい。夏に戻ってきて
今度は優勝したい」と力強く誓っていた。リベンジの夏がやってくる。
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