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>>225 >>228
宮城で増える国際犯罪 日本人と共謀、組織化
日本人と外国人が共謀する組織犯罪が宮城県内で相次いでいる。東北一の繁華街がある百万都市・仙台を抱え、
首都圏との交通の便の良さなどが背景にあるとみられる。宮城県警は手厚い国際犯罪捜査体制を敷き、
多国籍の犯罪者が連携して収益を得る偽装結婚組織といった「犯罪インフラ」の一掃を図っている。
県警が２０日までに摘発した偽装結婚事件では、仙台市泉区の男（６３）と静岡県の韓国籍の女（４８）
＝ともに電磁的公正証書原本不実記録と同供用の疑いで逮捕＝が、ブローカーとして事件を主導したとされる。
捜査関係者によると、男は数年前、客として訪れた宮城県内の飲食店で女と知り合った。
女から偽装結婚への協力を依頼され、労働者あっせんなどで築いた人脈を利用し関与したという。
宮城、福島両県警は今年、無許可でベトナムへの送金を請け負う「地下銀行」を営んだとして、
銀行法違反容疑などで地下銀行組織の傘下グループを摘発。
組織が集めた資金の一部は栗原市の古物会社に流れ、同社は古物の買い取りに充てた疑いが持たれている。
宮城県警によると、県警が昨年摘発（送致）した外国人犯罪件数は１２２件で、前年に比べ３８件（４５．２％）も増加した。
新幹線や空港、高速道路など交通網が発達し、国内外と往来しやすく、犯罪の標的になりやすいとみられる。
捜査関係者によると、海外組織が関わる犯罪はこれまで、短期間来日して国外へ逃げる「ヒット・アンド・アウェー型」が主流だった。
最近は長期間にわたって犯行を繰り返すパターンが増え、首都圏から地方へ拡散してきているという。
宮城県警は東北６県警で唯一、組織犯罪対策局を置く。国際犯罪専門の捜査員を投入し、
「犯罪インフラ」とされる偽装結婚組織や地下銀行の事件を摘発した。
県警は「入国管理局や税関、海上保安部とも連携を強め、国際犯罪の摘発に努める」としている。
河北新報 2010年12月21日火曜日
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