07/03/06 05:31:02
第15題朝高生を襲撃する「右翼的」高校生
朝鮮高校生(朝高生)と日本の高校生との抗争については、まとまった資料やデータという
のは見たことがない。しかし、七〇年代後半の東京における朝高生と国士舘高校生との
抗争はすさまじく、新聞にも報道されたことがあった。国士舘という右翼的体質からして
朝鮮への敵対・差別感情があって朝高生を襲撃し、対して朝高生が自衛したのだと解説する
人がいたが、実態はそんなに単純なものではなかった。
東京にいた人の話では、朝高生のゴンタクレの戦闘力にはすごいものがあり、ほぼ東京中の
高校を陥落させ、唯一これに対抗できたのが国士舘高校のゴンタクレだったというのである。
朝高生のゴンタクレは、ゴンタクレ同士のケンカだけでなく、山の手線の車両を占拠して、
誰も入らせないよう見張りを出し、中で飲酒・タバコ・博打をするという傍若無人な振舞いを
繰り返し、また日本の高校の一般生徒へ暴行・恐喝をも引き起こした。日本の高校の
ゴンタクレも朝鮮高校の一般生徒への襲撃を行ない、朝高のバッジをどれだけ奪ったかを
自慢の種としたという。
こういった類の話は東京だけでなく、規模は小さいが大阪でも神戸でも起こっている。朝高の
ゴンタクレから恐喝を受けた日本の高校生の朝鮮人への悪感情は、体験に基づくものだけに
非常に強固なものがあり、十数年たって三十代になってもその感情は消えていない。
私の周辺でもこの体験を語る人が意外と多い。おそらく、死ぬまで悪感情は消えず、
こそこそと差別発言を繰り返していくことであろう。
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朝鮮高校の青春 ボクたちが暴力的だったわけ
金 漢一 (著)
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