11/08/14 21:51:08.35
つまらん自分流貫いて万年一次落ちの君たちには、こころより模写を勧める。
たとえば、一度腰を据えて「ボヴァリー夫人」を模写してみるといい。
最初の内はどうにも不毛な作業に思えてあほらしく思えるのは仕方ない。
でも我慢して、毎日決まったペースでワードの文章に転換させていると、
そこに書かれている内容を超えた部分においての、
フローベルの息遣いだとか、意識の流れがぼんやり見通せてくる瞬間がある。
アウラとの邂逅といってもいい。
それに、モジュストの概念を理解するのは、一見簡単なようだけど、
余程の才能がない限りは模写がいちばんの近道だと思う。
ちなみに春樹チルドレンが多いようだから念のために言っておくが、
彼のような文章が書きたいから彼の文章を模写したとしても、
実際のところはほとんど何も得ることができないし、それよりは弊害のほうが多い。
ベンヤミンが言うところの、複製藝術でしかないから。
というか、まともなテキストも選べないのなら、
残念だけど、まっとうに働いたほうがいい。
ちなみに、万年一次落ちの君たちは、おそらく回想、幻想、行為・状況の理由付けで
枚数を稼いでいるんだろうけど、いちど文字の連なりについて、物語の推進力について、
きちんと考えなおしたほうがいい。
そしてここがいちばん重要なのだが
つまらない作品を最後まで読む人の気持ちになってほしい。
しょうもない作品を、したり顔で送りつけてこないように。