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「危険指定」取り消し訴訟、工藤会の訴え退ける 福岡地裁判決 [福岡県]
暴力団対策法に基づく「特定危険指定暴力団」への指定は憲法違反だとして、
工藤会（北九州市）が福岡県に指定処分の取り消しなどを求めた訴訟の判決で、
福岡地裁は１５日、工藤会の訴えを退けた。
全国で唯一、「特定危険」に指定されている工藤会側は「暴力団に対する差別で
法の下の平等に反する」などと主張したが、高橋亮介裁判長は、暴力団による事件が
九州で相次ぎ、２０１２年施行の改正暴対法に「特定危険」が盛り込まれた経緯に触れ
「差別目的とは認められず規制は合理的で、指定処分は適法」と指摘した。
判決によると、県は同年１２月から１年間、工藤会を特定危険指定した。以降、毎年指定を
延長している。工藤会側は「延長も違憲」と主張したが、判決は「期間中も構成員による
金品の要求や報復目的の暴力行為が行われた」として退けた。
＝2015/07/15 西日本新聞＝
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