09/09/25 07:27:09 Yw+h8jf2.net
ワクチン臨床試験で一定効果
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エイズウイルスの感染を防ぐワクチンの開発を進めているタイ政府は、アメリカ政府の協力を得て行った臨床試験で、感染のリスクがおよそ30%減る効果が得られたと発表し、国際機関などからは、今後、より効果的なワクチンの開発につながるものだと期待が寄せられています。
このワクチンは、タイの保健省がアメリカ政府の協力を得て開発を進めているもので、その効果を確認するため、6年前からバンコク近郊に住む1万6000人余りを対象に臨床試験を行ってきました。
この臨床試験の結果について、保健省は24日に会見を開き、ワクチンを接種されたグループは、接種されなかったグループと比べて感染率が31.2%低かったと発表しました。
試験では、これまでに開発されたものの単独では効果が出なかった2つのワクチンを混ぜて使ったということで、なぜ効果が出たのか解明を進めているということです。
試験を行った研究者らは「エイズウイルスに対するワクチンに予防効果があることが証明された初めてのケースで、今回の試験結果は、ワクチン開発において大きな進展だ」と評価しています。
一方、今回の結果について、国連は「世界のほかの地域でも同じ効果が見られるか、今後、研究を続ける必要があり、今すぐにこのワクチンを承認することはできないが、より効果的なワクチンの開発に向けて新たな希望をもたらした」との声明を発表しました。
国立感染症研究所エイズ研究センターの山本直樹センター長は「これまで、エイズウイルスに対するワクチンは、臨床試験では、接種した人のほうが逆に感染しやすいという結果が出ていて、開発が難しいと考えられていた。
効果はまだ小さく、今後、改良が必要だが、大きな成果だと思う」と話しています。