人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ2at WMOTENAI
人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ2 - 暇つぶし2ch147:彼氏いない歴774年
07/03/24 10:22:46 iY9VFOaq
妄想投下

片思いしていた憧れの先輩に婚約者がいる事を知って、
先輩があまりにも幸せそうに婚約者の話を聞かせてくれるから、
その穏やかな表情に諦めるしかないんだって悟った夜苦しさに私は泣いた。
泣いて、泣いて、泣いて。
次の日私の泣き腫らした顔を見て、
突然家に遊びにきた幼なじみの男に「ひでぇー顔」ってからかわれた。
「馬鹿だね、先輩がお前なんか相手にするはずないじゃん」
ソファーに、何故か私と並んで座った幼なじみが、唐突に話題を切り出してきた。
デリカシーのない奴め。知ってて直球で来るか。
「…ほっといてくんない?今はアンタなんかと喧嘩してる気力がないの」
「それだけ言い返せれば充分だろ」
フンと鼻を鳴らした私を面白そうに覗き込んでくる。
「女の子が泣いてるんだよ?男のくせに慰めるくらいできないの」
「自分で女の子とか言うなよ、寒いぞ」
「あーもー、いちいち腹立つね、アンタって男は。あのねぇ」
いくら昔からの仲で気心が知れてるからって、
こんな時くらいもっと違った対応できないのかね。
私が声を荒げようとしたら
「…例えばどんな?」
「…え?」
急に幼なじみの声のトーンが変わった。
「例えば、どんな風に慰めて欲しい…?」
「え…と」
「失恋して顔を泣き腫らした女の子を、こういう時男は、どう慰めればいい?」
まさかこんな事聞かれると思わなかった。
ビックリしながらも幼なじみの顔を見上げると意外にも真剣な顔で。
いつもみたいに揶揄してるような様子だったら私は怒っていたかもしれない。
珍しく真面目な顔している男に、なんだか逆にイタズラ心が芽生えてきた。
よし、困らせてやろ。
慌てふためく幼なじみを想像したら、ちょっとだけ失恋の痛みが和らいだ。
「…抱き締めて、頭なでなでしながら、甘~い声で」
頑張ったな、って…と言い掛けたところで腕を捉まれ。
気が付いたらがっちりとした腕に拘束されていた。固い胸板に押しつけられるような体勢。
抱き締められてることに一瞬遅れて気付いた。
「ちょっ、何して─」
「頑張ったな」
「!!」
低めの甘い声に脳が痺れそうになる。幼なじみのこんな声、始めて聞いた。
筋張った大きな手に優しく頭を撫でられ、そのあまりの心地よさに胸がきゅんとなる。
「頑張ったよ…お前は…」
「…頑張って…ないよ…」
ただ泣いただけもん。先輩に想いを伝える勇気もなかった。
「先輩の前で泣かなかったじゃん」
「それ…は…」
「ムリして笑顔作って、皆の前でも明るく振る舞ってた…」
気付いてたんだ。
他の誰も気付かなかったのに…。
「お前はよくやったよ」
やめて…。また泣きたくなる。
「泣けよ、俺の前では」
アンタって、心読めるの…?
涙がじわりと滲んだと思ったら、堰を切ったように次々と溢れてきた。
昨夜一晩中泣いたのに…まだ枯れてなかったんだ、私の涙。
あまりに温かい胸の中で、私の涙を吸った部分の、
幼なじみの服が色を濃くしながら冷たくなって行く。


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