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>>315の続き
李明博政権は昨夏の首脳会談で米韓同盟の再定義を行い、核の傘について初めて
明文化した。また北朝鮮有事の作戦計画「5029」を完成させ、先月末の韓国海軍哨戒艦
の爆発事件では米国と共同調査体制を組むなど良好な両国関係が軍事的にも機能している。
韓国の政府関係者からは、朝鮮半島有事に影響する沖縄に関する日米関係の不協和音
を懸念する声も非公式に聞かれるが、「日米韓の連携については、いまや韓国が東アジア
の主導的な役割を担う時代になったという議論が増えている」(前出ウオッチャー)
「米紙が鳩山首相を嘲笑した」
核安全保障サミットで米紙ワシントン・ポストが鳩山首相を「最大の敗者」と評したのは
世界のニュースとなったが、中国メディアは加えて『米紙が嘲笑した』と愉快そうに皮肉
って、『普天間問題は日米関係をこじらせただけでなく内閣支持率も低下させた。自らが
決めた期限までに解決できないようであれば、7月の参議院選挙前に辞職をせまられる
だろう』(中国新聞ネット)などと解説した。
日米関係のきしみを中国はどうみているのか。専門家は「中国は日米の亀裂を必ずしも
喜んではいない」と述べる。
「中国にとって日米同盟の不安定化は、安全保障環境の大きな変化であり、戦略的に
望ましいものではない。万が一、日米同盟破棄となれば日本の核武装や軍事力強化の
おそれが現実化すると中国はみる。中国の国益は日米の相対的な安定を前提としている。
もっとも感情的な部分で、日本の地位低下を歓迎したり喜ぶ勢力はある」(防衛研究所、
増田雅之主任研究官)
日米関係の変化についての警戒感はとくに軍関係者に強いとされるが、日本の政権交代
から半年を過ぎた昨今、風向きは「あきらめムード」ともいう。
「中国側から、『民主党の枠組みがみえない』『政策について誰と話をすべきなのか』
との不満をよく聞く」(日中関係者)