08/09/26 23:38:33 0
光と水のダフネ 8点
海洋庁の試験に落ちて途方に暮れていた主人公が何でも屋に拾われ、
そこでありとあらゆる受難に見舞われると言うドタバタギャグアニメ。
後半は主人公の身上の謎にまつわるシリアスなストーリーへと変貌する。
この作品で強調すべきは構成や脚本の出来の良さだろう。
起承転結がハッキリしていて見せ場の作り方・オチの付け方が上手く、ギャグアニメとして純粋に面白い。
人工的に作られた海上都市が舞台なのだが、そういう社会的な設定もストーリーによく生かされている。
特に終盤の怒濤の展開と伏線の消化は見事と言うほか無く、B級アニメだと舐めてかかると良い意味で肩透かしを食らう。
作画レベルはかなり低く、特にアクションシーンの崩壊ぶりはなかなかのものである。
だが演出がしっかり仕事をしているので、体裁はともかく、何だかんだで楽しく見られてしまう。
見るからに安っぽく、実際に安っぽいのだが、芯の部分は非常にしっかりとした作品である。
気軽に見られる割に見応えのある良作として、8点をつけたい。