14/05/25 06:01:36.73 0
>>468
音楽家が音楽を諦める時 佐久間正英
例えば10年ほど前まで一枚のアルバムを作るには1200~1500万の予算がかかった。
今の世代の方からは「バブル!」と一蹴されるかも知れないがそれは違う。
ちゃんと真面目に音楽を作るにはそういう金額がかかるのだ。僕らのギャラが高かった訳でもスタジオが法外に利益をむさぼった訳でも無駄な時間をかけた訳でもない。
録音作品を真面目に作るとはそういう事なのだ。(ちなみにプロデューサーとしては印税契約だったので僕のギャラはその制作費には入っていない)
もちろんこの予算にアーティストの取り分も含まれていない。純粋に録音物の制作にかかる費用だ。
その内訳はスタジオ代、エンジニア代、レンタル機材費、外部ミュージシャンを頼んだ場合のギャランティやアレンジ料等、プラス雑費。
実際の商品にするにはこれプラス・マスタリング代、その後のプレスやジャケットにまつわる経費、宣伝費なども加わってくる。
この予算が抑えられると言うことは何かを削る事にしかならない。そしてその”何か”とは無駄を押さえることギャラやスタジオ代の交渉に留まらず、
残念ながら『音楽の質』を落とすことになる。
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