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無観客開催?戸惑うゴルフ練習場 「最初から観客いないんだけど」
新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言に伴い、ゴルフ練習場や遊園地といった施設に「無観客開催」の要請が出された。ほかの大規模施設に出されている「休業要請」との違いもわかりにくく、現場では戸惑いが生じている。
「観客は最初からいないんだけど……」。こう首をかしげるのは、屋外ゴルフ練習場「大島ゴルフセンター」(東京都江東区)の担当者。営業時刻は午後8時までに短縮し、これまで通り利用者の検温や移動時のマスク着用徹底を促して営業を続けることにした。
明治神宮外苑内の室内施設「バッティングドーム」(新宿区)の担当者も「バッティングセンターでの『無観客開催』の意味がわからない」と不思議がる。それでも「意図は人の流れの抑制だ」と解釈し25日から休業する道を選んだ。
テーマパークや遊園地の戸惑いも大きい。「サンリオピューロランド」(多摩市)は24日、「『無観客開催という実質的休業要請』を受け臨時休館する」と発表した。担当者は「お客様に理解してもらえるかどうか。来園予約のある日も休園にするので、納得してもらえるように説明してほしかった」。
観覧車などのアトラクションが楽しめる「東京ドームシティ アトラクションズ」(文京区)の担当者も遊園地が「無観客開催」の要請先であることに戸惑う。「遊園地はお客様がいるか休業するかのどちらか」が前提とした上で、あくまで都が大規模施設に休業の要請をしたことを受け、休業したとしている。
戸惑いの要因となったのは東京、京都、大阪、兵庫の4都府県に25日に出された緊急事態宣言。1千平方メートル超の大型施設に休業が要請された。ボウリング場やスポーツクラブといった「遊技施設」、体育館や屋内テニス場などの「運動施設」に使用しないよう求めるもので、応じれば国の財源をもとに340万円の協力金が受け取れる。
ただ、一部の大型施設には、休業要請とは違う線引きがなされた。代わりに求められたのが「無観客の開催」。該当するのは、テーマパークや遊園地、劇場、屋外のゴルフ場やバッティング練習場などだ。