24/11/18 12:21:20.42 T6Vp+QLm9.net
松本人志さんが叩かれている。
週刊文春を相手に「徹底抗戦」を表明して、訴訟に集中するということで芸能活動も休止していたにもかかわらず、その裁判がいよいよ始まるというタイミングで訴えを取り下げて「謝罪」をしたことが、「負けを認めたようなもの」「これで芸能界復帰などあり得ない」などと批判を浴びているのだ。
それだけではない。性加害や性犯罪撲滅を願う人々が、この取り下げという対応に怒りを爆発させており、その中には、松本さんへの憎悪が強すぎて、SNSで「真偽不明の告発」に踏み切った方までいるのだ。
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「文春砲」に踊らされる人が見逃している「最重要論点」
本連載でも繰り返し述べているが、週刊文春の取材は確かにすごいのだけれど、犯罪捜査をする専門機関ではない。「たかが週刊誌」なので、間違えることもあれば、裏付けの取れていない話を報じてしまうこともあれば、「売れる」ために意図的に読者の溜飲を下げる方向へ論調を曲げることもある。
例えば、自民党の松下新平参院議員が、ある女性と男女関係にあると報じた文春記事で名誉を傷つけられたとして争っている名誉毀損裁判では、一審で裁判所はこんな判断をした。
「情報提供に安易に依拠して男女関係があると決めつけ、客観的な裏付けを欠いたまま記事を掲載した」(朝日新聞デジタル 9月6日)
こういう話は例を挙げればキリがない。そんな週刊誌が報じた「疑惑」だけで、1人の人間を犯罪者と決めつけて、ネットやSNSで公然と罵り、仕事を奪えと叫び、さらなる「正義の裁き」を求めるこのムードは、背筋に冷たいものが走るし、もっと言うと気持ち悪い。
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週刊誌記者が明かす「性加害報道のつくり方」
一体どういうことかわかっていただくため、私自身が関わった性加害報道を例に説明しよう。
今から20年ほど前、実話誌編集者だった頃、信頼のおけるライターさんから、某大物自民党国会議員の性加害疑惑のネタが提案された。
今回の松本さんのケースと同様で、物的証拠はないが、「被害者」をしっかりと抱え込んでいるという。もし名誉毀損で訴えられたとしても、公共性はあるし、被害者自身の訴えなので、真実と信じる相当な理由がある。
そこに加えて、心強かったのはこの疑惑が既に、業界では知る人ぞ知る大物ジャーナリストも取材に動いていて、性加害を匂わすような情報を「砲」のつく大手週刊誌が記事化していたからだ。
しかし、結論から先に言ってしまうと、これは「ガセ」だった。
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