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萩尾望都原作の舞台「半神」を桜井玲香×藤間爽子で上演、演出は中屋敷法仁
2018年5月1日 10:00 コミックナタリー
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舞台「半神」ビジュアル
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左上から時計回りに、藤間爽子、桜井玲香、松村武、太田基裕、福田転球。
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萩尾望都原作の舞台「半神」が、7月に東京の天王洲銀河劇場と大阪の松下IMPホールにて上演される。
W主演を務めるのは乃木坂46の桜井玲香と、日本舞踊家・女優の藤間爽子。演出は中屋敷法仁が手がける。
舞台「半神」は劇団夢の遊眠社時代の野田秀樹が、萩尾の短編作品を萩尾と共同で舞台脚本化した作品。
1986年に初演され喝采を浴び、その後も複数回にわたって再演されてきた名作が、新たな演出で生まれ変わる。
桜井と藤間のほか、先生役の太田基裕、父役の福田転球、老数学者、老ドクター役の松村武などの出演も発表された。
物語の主人公は、容姿は醜いが高い知能を持つ姉・シュラと、見目麗しいが知能が低く、話すことすらできない妹・マリア、身体がつながっている結合双生児の2人。
姉のシュラは、いつまでも無邪気で周囲から寵愛を受け続ける妹を疎ましく思いながらも、マリアを支えて生きていた。
しかし10歳を目前に、身体が2人分の負担に耐えきれず衰弱。姉妹が助かるには、身体を切り離すしかなく……。
中屋敷は「『半神』の劇世界を生きる双子の姉妹たちの姿を通して、わりきることのできない私たちのそもそもの在り方を問いたい」とコメントしている。
チケットは各種プレイガイドにて、6月10日に発売。
◆桜井玲香(乃木坂46)コメント
「半神」を初めて読んだ時、1回では上手く消化出来ずそれはきっと公演が終わった後も、明確な答えは見つからないままなのかな…と思ったり。
それだけ多くのメッセージが各所に散りばめられた魅力溢れる作品です。
凄くやり甲斐を感じますし、自分達自身どんな双子に化けるのかとても楽しみです。
中屋敷さんには、化物になってくださいと言われているので、誰も見たことのない双子を自由に無邪気に演じたいと思います。
◆藤間爽子コメント
この舞台「半神」のお話を頂いた時、驚きと嬉しさで大興奮したのを覚えています。
実は私、お芝居の舞台には一度も立ったことがないんです。
しかも野田秀樹さんの作品を中屋敷さんが演出。今回が初舞台の私にとってこんな光栄なことはありません!
不安も大きいですが、先輩方に囲まれながら、マリアでいられる贅沢なこの時間を大切にしたいと思います。
容姿も、これまで歩んできた道も、正反対な桜井さんと私がどんな双子の姉妹になっていくのか、私自身とても楽しみです。
◆中屋敷法仁コメント
「わりきれない」ことが全く許されない時代となってしまった。善か悪か、右か左か、敵か味方か。私たちは短絡的な「答え」を他者に強く求めてしまう。
しかし本来、人間とは、非常に複雑なわりきれない生き物だったはずだ。強引にわりきろうとするのは無慈悲で、機械的で、残酷な行為だ。
わりきれなさにどこまでも苦悩する姿こそ人間らしさではなかったか。
わりきれない私たちに必要なものは「答え」ではなく「救い」だ。わりきれなくても生きていてもよいという「許し」だ。
「半神」の劇世界を生きる双子の姉妹たちの姿を通して、わりきることのできない私たちのそもそもの在り方を問いたい。
無限の螺旋階段をぐるぐると巡り、わりきれない時代にこそ必要な、救いのある解法を探ろうと思う。