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妊婦が感染すると胎児の脳に先天異常を引き起こす恐れが指摘されているジカウイルスへの感染がブラジルなどで拡大している問題で、同国のジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領の首席補佐官は1日、半年後に迫ったリオデジャネイロ五輪の観戦旅行を妊婦は避けるべきだとの見解を示した。
ジャケス・ワグネル(Jaques Wagner)首席補佐官は、「妊婦にはリスクがある。深刻なリスクだ。(五輪観戦は)明らかに賢明とはいえない」などと述べた。一方で、妊娠していない成人の女性や男性については、感染しても5日間で抗体ができて症状が治まるとして、五輪観戦を避ける必要はないとの見解を示した。
蚊が媒介するジカウイルスは、妊婦が感染した場合、赤ちゃんの頭部が異常に小さい状態で生まれる小頭症の原因となる恐れが指摘されている。ワグネル首席補佐官の発言に先立ち、世界保健機関(WHO)はジカウイルスについて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言していた。
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