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2024年11月19日 01:30
レッドソックス傘下3AウースターからFAとなった上沢直之投手(30)は、もがき苦しんだ米1年目を終えた。昨オフ、マイナー契約でレイズに入団。開幕直前にレッドソックスに移籍し、メジャー登板は2試合にとどまった。「Uwasawa’s Journey」最終回は、右肘痛から復活を目指す現状と、今後について語った。(取材・構成=柳原 直之)
ご無沙汰しています。米1年目は9月中旬に右肘を痛め、残念ながら途中帰国となりましたが、約8週間のノースロー期間を経て、現在は自宅のある札幌でキャッチボールを再開しています。試合で投げられるレベルが100とすれば、20~30くらいですが、痛みはなく、50~60メートルの距離を投げられています。
基本的には一人でネットスローがメインですが、カキさん(13~18年まで日本ハムに在籍した新垣勇人氏)が「できるタイミングがあったらキャッチボールやるよ」と言ってくれているので、ありがたく思っています。
右肘はシーズン終盤にかけて徐々に痛みが強まり、「疲労骨折に近い状態」と診断されました。投球フォーム、疲労などいろいろな要素が重なって負担がかかってしまったと思います。帰国後にファイターズ時代にお世話になっていた大学病院でメディカルチェックをしてもらい、手術は必須ではないということは伝えられました。
このオフのテーマはとにかく体のパワーアップと、より良い感覚をつかむために技術的な練習を増やすこと。単身渡米だったので、帰国後に家族と一緒にいると間違いなく精神的に落ち着き、先日は函館旅行もできてリラックスできました。食生活は妻のサポートもあり、体が変わってきているのを実感します。実際に体重は89、90キロくらいで変わっていませんが、14、15%あった体脂肪率は11、12%くらいに減り、筋量が増えてきています。
来年どこでプレーできるかは、現在、代理人を通じて日米含めて両方話し合っている状況です。何とも言えない部分が多いですが、今年1年、僕の中で思うところもあり、家族にかなり迷惑をかけました。家族にとっては僕が日本にいた方がいいと思いますし、野球の面で足りない部分が多いなと感じたので、現状は日本の方に気持ちは傾いているかなと思います。もちろん、悔しい思いもあり、米国でやり返したいという気持ちがあるのも事実です。どうするか年内には絶対決めて、早い段階でどちらか絞りたいなと思っています。
12年間在籍して育ててもらったファイターズに一番、思い入れがあります。ただ、どの球団でも話を頂けるのであれば“結構です”と言うのではなく、一度話を聞きたいと思っています。プロ野球選手はそんなに長くできる職業ではありません。今年は家族には本当にわがままを聞いてもらって米国に行かせてもらいました。練習を続けながらオファーを待って、将来についてしっかり考え自分がどうすべきか決めたいと思っています。(前レッドソックス傘下3Aウースター投手)
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