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【書評】ロックと宗教の関係を読む『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか』 - 暇つぶし2ch1:湛然 ★
18/02/24 20:55:34.57 CAP_USER9.net
ロックと宗教の関係を読む『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか』
文 佐伯享介
2018/02/24
「ロックとキリスト教」を軽快に解説
新書『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか ロックとキリスト教』が先日刊行された。著者は宗教学者で作家の島田裕巳。どんな本なのか。紹介していこう。
副題にあるように、本書は「ロックと宗教」の関係を説いたもの。3組のミュージシャンを中心に取り上げている。エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、The Beatles。
著者は彼らの幼少期の宗教環境、信仰に関する発言、ゴスペルやキリスト教との関係を示すエピソード、さらに歌詞の宗教的な解釈を、手短に、しかし大量に放出していく。
面白いのは、著者が対象を「キリスト教の影響下にあり」もしくは「影響なし」と切り分ける際の、案外あっさりとした「サクサク感」だ。
まるで熟練した鑑定士の手際の良い真贋判定を、間近で見学しているような爽快感がある。
挙げられるエピソードは音楽ファンに知られたものも多いが、「宗教」というフィルターを通して眺めると改めて味わい深い。
ゴスペル愛の権化プレスリー
幼少期から教会に通い、ゴスペルに親しんでいたエルヴィス・プレスリー。印象的なエピソードが詰め込まれている。引用したい。
  (前略)エルヴィスは、ステージが終わったあとに、ゴスペル・グループのメンバーをホテルの自分の部屋に呼び、夜を徹してゴスペルを歌った。そうした部屋には、有名人が多数つめかけていたが、エルヴィスは彼らにもゴスペルを聴くように促した。メンバーたちは、異口同音に、エルヴィスに誘われたら断ることはできず、とくに公演の最終日には、朝まで延々とゴスペルを歌い続けたと証言している。
  (島田裕巳『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか ロックとキリスト教』イースト新書 62ページより)
「精神的に困っている人間がいると、一緒に聖書を読んで」悩みを解決しようとしたというプレスリーには、聖人の奇跡を思わせるようなエピソードもある。とあるゴスペルグループのメンバーが、ガンに冒されたという診断を受けた際の逸話だ。メンバーたちは悲嘆に暮れていた。
  そこにエルヴィスが現れ、話を聞き、彼はみんなで祈ろうと言い出した。そのときエルヴィスは、ガンがあるとされたシルヴィアのお腹に手を当てて祈ったという。翌朝、シルヴィアが病院で診察してもらうと、ガンは跡形もなく消えていた。
  (島田裕巳『ジョン・レノンは、なぜ神を信じなかったのか ロックとキリスト教』イースト新書 62ページより)
ことの真相は定かではないが、彼を取り巻く環境が信仰と強く結びついていたことは間違いないと納得させられる。
著者は「エルヴィスが本当に歌いたかったものは、ロックンロールではなく、ゴスペルだったのである」と断じている。
(※中略、>>2以降につづく)

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