14/02/26 19:00:41.82 R3guqEzy0
これほどの芸術はもう出会えないと確信出来るほどソチの浅田はすばらしい演技だった。
トリノで見せた「鐘」も人々の恐怖と憤激を代弁する感情の炎そのものだった。
時代に翻弄される民衆の心を代弁するかのような熱い炎。
巻き上がる炎のようなトリプルアクセル、駆け巡る火の玉のような美しいスパイラル、
立ち登る火柱のようななどコンビネーション・ジャンプ。演技の全てが意味を持ち、
どれもが生き物のように魂を宿していたように思う。
完成された芸術そのものだと感じいったものだ。
彼女はラフマニノフの音符であり、エドガー・アラン・ポーの言葉となっていたのだから。
しかし今回、ソチで見せた演技は観た者が感想を述べるのをためらうほど神々しい物となっていた。
人生とは何か?人とは何か?彼女の演技はその芸術が追求する永遠のテーマを見事に自分の演技で観衆に教えてくれたのだ。
卓越した技術により生み出される演技により「高みへの挑戦」「不屈の心」「純真さとひたむきさ」・・・
多くの人がそれぞれの心にある人生観をゆり動かされる結果となった。
彼女の衣装を私は「シャガールの青」と感じていた。白ロシアの美しい夜空。幻想と感情が漂う青い夜。
彼女はその夜を身にまとい、また音符のような美しい音楽の一部となって私たちの魂を奪い去った。
世界が彼女を絶賛したことに希望を感じる。私たちは誰もが人生と芸術を愛していると理解できたのだから。