11/08/15 18:04:50.09 IdUSjpCY0 BE:956714827-PLT(12501) ポイント特典
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今こそ「大人の国」を目指すとき/アグネス・チャン
大震災後、家族や、友人達と、人生や生き方について真面目に話し合う機会が増えました。
何が幸せなのか? 何が一番大切なのか? ほしい物は何か? 失いたくない物は何か?その答えは、それぞれの心の中にあるはずです。
同時に、これからの日本の行く末についても、いろいろな話をしました。
私は6月から7月にかけて、韓国、香港、マカオを訪ねましたが、どこでも街の賑わいに目を見張りました。
人々の顔には笑顔があふれ、大人も子どもも楽しそう。その食欲と購買欲は圧倒的で、町全体が羨ましくなるほど盛り上がっていました。
ところが日本に戻ると、東京の街は節電のために薄暗く、大震災や原発問題のせいか、人々の表情も冴えません。
日本全体がネガティブになっているように感じたのです。
「このままでは経済も落ち込むばかりで、日本の将来は真っ暗だね」とぼやく友達もいます。しかし、私はそうは思いません。
日本は成熟した民主主義の国であり、歴史、文化はもちろん、自然環境も素晴らしく、経済的にもトップクラスの大国です。
日本独自の「美」や「文化」に、世界中の多くの人があこがれているのです。それは、ある意味でヨーロッパに似ているかも知れません。
落ち着いた大人の振舞いが出来る国に、日本も成長してきたのです。
たとえば、ドイツ、フランス、イタリアといった国々は、決して中国や韓国のように全速力で走ってはいません。
しかし、それぞれ得意分野の産業を持ち、歴史・文化を大切にしながら、世界のオピニオンリーダーとしての地位を保っています。
日本はそうした大人の大国の仲間入りをしたのです。
経済成長だけが目標では、不幸な結果を招きます。少子高齢化が進む日本が、今後、急成長する見通しは立っていません。
経済成長ばかりに囚われると、人間は大事な物を見失ってしまいます。
高齢化をマイナスと思うのか? 特徴だと思うのか? 発想を変えてみれば、高齢化社会だからこそ生まれる技術や商品もあるはずです。
欠点を長所として逆手にとり、マイペースで進み続けること、それが幸せの鍵なのです。
(後略)
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