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◇心救ったのは1本のギター 生きる希望、歌に込め さくら市の高橋さん(17)
さくら市のJR氏家駅前で、ギター片手に歌う少女がいる。県立矢板東高(定時制)に通う
高橋さん(17)=同市喜連川。中学時代にいじめに遭い不登校になったが、音楽と出会い、
生きる希望を見つけた。「夢はプロのシンガー・ソングライター」と語り、同じ悩みを持つ
同年代の力になればと、十代の繊細な心の内を曲に紡ぐ。かつてその手に握った
カッターナイフを、ギターのピックに持ち替えて。 (宇田薫)
♪何をするのにも理由があって だから頭ごなしに叱(しか)らないで
自分で傷つけるのも理由があんだよ-。
軽やかなメロディーに乗せ、少し高い声で歌う新曲「天気予報」には、
若者の生きることの葛藤(かっとう)や渇望があふれている。
高橋さんがいじめに遭ったのは中一の秋。友人とのささいな行き違いが根も葉もない
悪いうわさを呼び、仲間外れにされた。二年になってもいじめは続き不登校に。
やがて保健室には足を運んだものの、卒業間近まで教室に入れなかった。
自宅の部屋にこもり、笑わなくなった。死のうと思ってカッターやフォークを
握り締めたこともある。「出口のないトンネルにいるようだった」と振り返る。
そんな高橋さんの心を救ったのは、一本のギターだった。父親に教えてもらって
すぐにのめり込んだ。命の尊さを歌う同市在住のシンガー・ソングライター
沖井博行さん(46)との出会いも高橋さんの人生を大きく変える。
ライブを見に行った縁で親しくなり、沖井さんを通じて音楽の輪は一気に広がった。
以前の明るさを取り戻した娘に、母親は「不登校があったからこそ
出会えた縁。本当にありがたい」と涙ぐむ。
現在は友人とデュオを組み、週に一、二回駅前で歌う。二十三日に、沖井さんらが
氏家公民館で開く「いじめバイバイライブ」にも出演する予定だ。高橋さんは話す。
「人は変わることができる。私の経験が、誰かの役に立てばうれしい」
ソース(東京新聞)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
別ソース
URLリンク(www.shimotsuke.co.jp) (下野新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp) (読売新聞)