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「ブラックホールの謎」解明に期待。X線天文衛星、あす打ち上げ
JAXAと三菱重工、国産ロケット「H2A」30号機で
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は、国産ロケット「H2A」30号機でX線天文衛星「ASTRO―H(アストロH)」を種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)から12日に打ち上げる。
宇宙から飛んでくるX線を観測し、巨大ブラックホールなど宇宙の秘密を明らかにする。国内外の研究機関や企業が参加するビッグプロジェクトの成り行きに注目が集まっている。
アストロHの目的は宇宙の成り立ちと宇宙に潜む物理現象を解明することだ。宇宙にはダークマター(暗黒物質)の重力で集まった銀河の塊があり、高温で電離したプラズマが充満している。
ここから出るX線を調べることで銀河の成長過程、暗黒物質や暗黒エネルギーの性質の解明などにつなげる。
さらに宇宙には物質を吸い込む「ブラックホール」がある。ここから放出されるX線を解析し、このような超強重力や超高密度などの極限環境での物理法則の正しさを検証、探求する。
なぜ宇宙空間での観測が必要なのか―。実は我々が観測できる宇宙の物質の8割はX線でしか観測できないと考えられている。だがX線は地球の大気に吸収され、地表まで到達できない。
宇宙の全貌を明らかにするには宇宙空間でのX線観測が不可欠になる。
アストロHは軌道展開後の全長が14メートル、質量2・7トン。寿命は3年以上とされている。上空575キロメートルで地球を周回し、観測する予定だ。
打ち上げ後、観測装置の立ち上げや試験観測などを経て、定常運用に入る。
アストロHの特徴はX線光子が持つエネルギーを高精度で測定し、さらに幅広いエネルギー領域のX線を同時に観測できるところにある。
2種類の望遠鏡と4種類の検出器を搭載し同時に機能させることで、3ケタにわたるエネルギー領域にある幅広いX線を観測できる。
さらにこれらの検出器の感度は、2005年にJAXAが打ち上げた衛星「すざく」の10―100倍。高感度観測を実現し今まで見えなかった暗い天体の観測を可能にした。
以下ソース
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